おはようございます。
エルです。
朝井リョウ『正欲』読了。
まさかのラストに怒りが暴発しちまいそうだ。
大学祭のテーマをダイバーシティとやらにして、マイノリティな人達も皆と繋がれるように、という何とも上から目線の計画をする大学生たち。
モテたことがない僻みっぽそうな女の子がそこに身を投じる。
常に優秀な兄と比較され歪められた性格、そしてその兄は国立大から銀行へと就職。社会に出てからまさかの引きこもりに。
ここは作者の計算通りなんだろうな。
結婚して子どもを産んで1人前という、前時代的なコミュニティのなかで息苦しさを覚える女性。
イオンの中のショップで働いていると
やたらと昔の同級生から話しかけられる。
「ねえ、わざと旧姓で仕事してるの?」
うっさいわ!
他にも彼女をストレスの捌け口に使う向かいのショップの店員とか。
なんなんだ?殴りに行こうか?
彼女には大多数(と、思われる)の人々の欲望には興味がない。
結婚とか。
彼女の同級生でやはり、彼女と同じように生き苦しさを感じる男性。
彼の上司がもう、ク○
go to hellというか。
皆で飲んだり、家に呼びあったりそういうコミュニケーションが出来なければ、アブない奴と決めつけてる。
こういう輩はサム・ライミ監督の『drag me to hell』みたいな目にあえ!
邦題は『スペル』で、これは不条理過ぎて逆に不憫だけど。
日本は特に閉鎖的かな。
必ず何処かに「正しい」があって、それ以外は異端。
小さい時から自分もそうやっていっぱい人を傷つけてきたんだろうな。
そしてある日、親や教師の教えが絶対じゃないと気付いて煩悶。
まあ、映画化されるというので、救いを希望。無理か。
今日の良いこと・サウナのあと久しぶりに喫茶店モーニング。
コレステロールを気にするあまり、MCTオイル以外は油ものを避けていたらかえって太ってきたかもと、緩やかにすることに。
良いことなのか?
まあ、精神にね。
台風がとても怖いです。消えてくれたら良いのに。
皆様も自分も被害がありませんように。
皆様に幸運を!
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