Heart Forest

日常生活の中でちいさな楽しみを探して行きます。

いつか人生をその手で選ぶ

2020-06-20 10:57:26 | 読書
おはようございます。

エルです。


一木けい『1ミリの後悔もない、はずがない』読了。
初読みの作家さん。


若者達の青春物語というのは苦手なんだけれど、
環境を選べない子どもたちの生きていく様は胸に来るものがあった。

この小説では有島武郎の『小さき者へ』が出てくる。

私が覚えているのはそれが中学の全国模試で出題されていたこと。

「お前たちは不幸だ。回復の見込みもなく不幸だ。」という箇所に対して、作家と題名を結び付けるものだった。

未読だったけどすぐわかった。

でも後になって、彼の最後を知ってちょっと嫌になる(←おい)。

閑話休題。

中学時代、高校時代、痛々しさと煌めき。
こどもの恋は親の都合で簡単に引き裂かれる。

クラスカーストの上位にいたことなんて何の役にもたたない主婦。

モテる先輩の寂しい秘密(の、ようなもの)。

すべてが詰まっているのに
すきま風が吹き荒ぶような不思議な小説。

人気があるのはわかるなあ。



今日の良いこと・窓から風がびゅうっと入ってくる。それが気持ち良い。ちょい寒だけど。




皆様に幸運を!





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