ついったで呟いたネタから。
※いたしてる表現あります。
牢から覗く微かな月明かりだけが、その男の乱れた姿を映し出す唯一の光だった。
けっして広くはないその部屋には、両の手を後ろに縛られうつ伏せに寝かされた男と、それを後ろから覆い被さるように犯す男。組み敷かれた男の露になった背中にはポツリ、ポツリと汗が浮んでいる。そしてよく見ずともわかる程に、男の身体は生新しい傷に包まれていた。何が、あったかなどとは聞かずとも伺えた。
ざんばらに広がった髪は男の顔を隠しているが、時折、唸るような声を漏らすその唇には血の赤色が滲んでいる。表情は見えずとも、その顔がどのように歪んでいるかなど、組み敷く男、関羽にとっては、想像するも容易いことだった。
「まだ、答えぬか」
ゆっくりと、だが確実に責めたてる。揺さぶられる背中には鞭で打たれた痕が赤黒く浮んでいる。その痛々しい背中にもう一度、次は言い聞かせるように、答えぬか、と問いかけたが、浅い呼吸を繰り返していた男は、震える肩越しに関羽をにらみ付けただけだ。その挑発的ともとれる様子に、スゥっと関羽の瞳から色が消えた。そしてより激しく、男を犯す。
二人の間に情などは存在しない。ましてや、互いに引くことなど考えもしない。ただただ、その行為を繰り返すだけだ。
男は知勇を兼ね備えたと名高きウワサの、敵国の将だった。捕らえ、拷問し、情報を得ようとしていた、はずだった。
何故、と関羽は考える。しかし答えは出ない。いや、そもそも、そんなものは在りえないのかもしれない。幸いにも、二人を見つめる唯一の存在は格子から覗く月だけだ。言い訳などは必要ない。
「…命を奪うことまでは命じられておらぬ。しかし呂蒙よ、与えられた刻までは、貴殿の命はそれがしが握っているのだ。もうしばらく付きおうてもらうぞ」
「ぐっ…な、にをっ、馬鹿な事を!」
「ほう……馬鹿とは?」
「っ、貴様のッ、あの義兄がここまでを望み、そして貴様のこの行動を許すとでも思っているのか!…それを『命じられた』などと、戯言を、ッ!」
男が言い終えると同時、鈍い痛みが背中を襲った。その晴れ上がった背中には真新しい歯形の痕が増えている。
「関羽っ、きさまっ!!」
油断していた刺激に、男は背を丸めその痛みをやり過ごそうとしたが、より一層、深く腰を進められ思わず首を仰け反らせてしまう。
痛みと、敗北感、そして言い表すことの出来ない感情がこみ上げた。それでも男が堕ちることはない。ギラギラと、獣のように鋭い眼光で関羽をにらみ続けている。
「うっ…あ、あ!」
「呂蒙っ、」
「あっ、か、関羽!貴様は必ず……!!」
「ああ、そうだな…だが、刻がくるその時まではっ」
「…ッ!!」
男の肩が大きく跳ねた。同時に、関羽は男の腰を掴み、深く、自身を埋め込んだ。下腹部に注がれたその熱い感覚に吐き気さえ覚える。快楽などはあるはずがない。己を犯すこの男の意図が読めない今、屈辱に耐えるしか、男に逃げ道はない。ただただ、刻が過ぎることを願う。
そんな男の背を見下ろしながら、関羽は小さく息を吐いた。急ぐことはない、明日の日出までは、と。
まるで互いの心など分かろうともしないその愚行を嘲笑うかのように、牢を照らしていた月は東の暗闇へと吸い込まれていった。
オチなんてないよ勢いで書いたからね!
どっちかといえば関羽→呂蒙さん。
お粗末さまでした。
※いたしてる表現あります。
牢から覗く微かな月明かりだけが、その男の乱れた姿を映し出す唯一の光だった。
けっして広くはないその部屋には、両の手を後ろに縛られうつ伏せに寝かされた男と、それを後ろから覆い被さるように犯す男。組み敷かれた男の露になった背中にはポツリ、ポツリと汗が浮んでいる。そしてよく見ずともわかる程に、男の身体は生新しい傷に包まれていた。何が、あったかなどとは聞かずとも伺えた。
ざんばらに広がった髪は男の顔を隠しているが、時折、唸るような声を漏らすその唇には血の赤色が滲んでいる。表情は見えずとも、その顔がどのように歪んでいるかなど、組み敷く男、関羽にとっては、想像するも容易いことだった。
「まだ、答えぬか」
ゆっくりと、だが確実に責めたてる。揺さぶられる背中には鞭で打たれた痕が赤黒く浮んでいる。その痛々しい背中にもう一度、次は言い聞かせるように、答えぬか、と問いかけたが、浅い呼吸を繰り返していた男は、震える肩越しに関羽をにらみ付けただけだ。その挑発的ともとれる様子に、スゥっと関羽の瞳から色が消えた。そしてより激しく、男を犯す。
二人の間に情などは存在しない。ましてや、互いに引くことなど考えもしない。ただただ、その行為を繰り返すだけだ。
男は知勇を兼ね備えたと名高きウワサの、敵国の将だった。捕らえ、拷問し、情報を得ようとしていた、はずだった。
何故、と関羽は考える。しかし答えは出ない。いや、そもそも、そんなものは在りえないのかもしれない。幸いにも、二人を見つめる唯一の存在は格子から覗く月だけだ。言い訳などは必要ない。
「…命を奪うことまでは命じられておらぬ。しかし呂蒙よ、与えられた刻までは、貴殿の命はそれがしが握っているのだ。もうしばらく付きおうてもらうぞ」
「ぐっ…な、にをっ、馬鹿な事を!」
「ほう……馬鹿とは?」
「っ、貴様のッ、あの義兄がここまでを望み、そして貴様のこの行動を許すとでも思っているのか!…それを『命じられた』などと、戯言を、ッ!」
男が言い終えると同時、鈍い痛みが背中を襲った。その晴れ上がった背中には真新しい歯形の痕が増えている。
「関羽っ、きさまっ!!」
油断していた刺激に、男は背を丸めその痛みをやり過ごそうとしたが、より一層、深く腰を進められ思わず首を仰け反らせてしまう。
痛みと、敗北感、そして言い表すことの出来ない感情がこみ上げた。それでも男が堕ちることはない。ギラギラと、獣のように鋭い眼光で関羽をにらみ続けている。
「うっ…あ、あ!」
「呂蒙っ、」
「あっ、か、関羽!貴様は必ず……!!」
「ああ、そうだな…だが、刻がくるその時まではっ」
「…ッ!!」
男の肩が大きく跳ねた。同時に、関羽は男の腰を掴み、深く、自身を埋め込んだ。下腹部に注がれたその熱い感覚に吐き気さえ覚える。快楽などはあるはずがない。己を犯すこの男の意図が読めない今、屈辱に耐えるしか、男に逃げ道はない。ただただ、刻が過ぎることを願う。
そんな男の背を見下ろしながら、関羽は小さく息を吐いた。急ぐことはない、明日の日出までは、と。
まるで互いの心など分かろうともしないその愚行を嘲笑うかのように、牢を照らしていた月は東の暗闇へと吸い込まれていった。
オチなんてないよ勢いで書いたからね!
どっちかといえば関羽→呂蒙さん。
お粗末さまでした。