〜*my favorite 私のお気に入り*〜

ご訪問ありがとうございます。こちらは羽生結弦選手への想いを綴る、ひとり言のブログです。

*結弦くん、全日本優勝おめでとう!!*

2020-12-26 23:00:00 | 日記


【羽生結弦、語る フリー編(4)】「天と地の間、そこにオレがいるんだぞ」






 【フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2020年12月26日 長野市ビッグハット )】 男子フリーが行われ、14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は215・83点をマークし、合計319・36点で5年ぶり5度目の日本一に輝いた。演技後、オンラインでの取材に応じた。

 ――フィニッシュから数秒、何が見えていた。
 「なんだろう。特に何を考えていたわけじゃないんですけど。ただ、あの、なんていうんですかね、すごくいろんな力をもらえたと思いますし、まあ、闘い抜けたなっていう風に思って、そこにスって立っていたっていう感じですかね。別に何かを見ていたわけじゃなくて、むしろ自分が違うところから見ていた感覚だったので」

 ――スタートの振り付けに込められた意味。
 「なんかあの、まあシェイの、なんていうんですかね、ざっくりとしたイメージなんですけど、なんか甲冑らしいんですよ、そもそも。(身振り手振りをまじえ)なんか鎧がここに合って、ここに兜があるみたいなイメージでやっていたみたいなんですけど。僕の中ではあの、“天と地と”って“と”で終わっていて、もちろん大河ドラマのタイトルをそのまま使わせていただいたんですけど、自分の中では、天と地と、人(じん)、人(ひと)、もしくは自分みたいなイメージが、羽生結弦みたいなイメージがあって。で、その、(身振り手振りをまじえ)ここってたぶん天と地の間だと思うんですよ、で、そこにオレがいるんだぞっていうようなイメージで自分としては意味をつけてやっています」

 ――この曲は琵琶の音をうまく使っている。
 「まあ、あの、う~ん、まあ最初の琵琶はそのまんま、曲そのまんまであった琵琶なので。まあ、曲の流れとして、なんか闘いにいくぞというか、ある意味、決意を込めた、そうですね、決意を込めた、闘いに行くための準備みたいな感じの決意に満ちている感覚です。で、最後の最後にイナバウアー終わった後のスピンやりながらの琵琶に関しては、あそこはそもそもある音じゃなくて、あの琵琶の音をちょっと違うところから持ってきて、違う曲と重ねて、オリジナルなものにしているんですよ。あそこはなんかコレオステップの時に、もう闘いたくないんだけど、守らなくてはいけないって意味で闘いつつ、で、最後、謙信公が出家する時に、自分の半生を思い描いているようなイメージで、そこに琵琶を重ねてみました」。

 ――琴は。
 「日本風なより日本風に持って行きたかったので。あそこは自分の中では信玄公と闘った後に、川中島で闘った後に、霧に包まれて離ればなれになって、自分と向き合っている時間みたいな感じなんで。琴の音とかで自分と向き合いながら、自分の鼓動が鳴っているのとか、血が流れている感覚とか、スっと殺気が落ちていく感じが感じられたらいいなと思います。このプログラムの選曲自体は自分がやっているんで。選曲、編集もかなりバージョン作ってやったので、音自体にもすごい込められていますし。ただ、僕は音楽家ではないので、やっぱりスケートと合わせた上でのものになっているのかなという思いはあります」。

 ――この試合は競技人生にどんな意味があるか「やはり、試合が始まった時に言っていたことが全てかなと。僕自身の望みというか、うん、すごく個人的な意見なので、それを貫いていいのかなっていう葛藤が今でもあるんですけど。個人的にもし、世界選手権があるのであれば、そこに少しでも近づいておかないと、今後に向けて難しいなという思いがすごくあったので。まあ、その今のコロナ禍という暗い世の中での自分自身がつかみ取りたい光に対して手を伸ばしたっていうような感じでした」。

 ――長野でリスタート。
 「もちろん、いいイメージがありつつも、逆にいいイメージがあるからこそ、それを壊してしまわないかっていう怖さと、それにとらわれてしまわないかという怖さみたいなものももちろんあったんですけど。ここまで競技人生長く続けてきて、やっとなんですよ。やっと技術的にとか技術レベルじゃなくて、テニスのフェデラーさんとか、もちろんスケートの小平さんとかもそうですけど、なんかその対人のスポーツでメンタルを使っているというか、経験を使えているの凄いなって思って。フィギュアスケートって使いづらいなって正直思っていたんですよ。ベテランになっても、それをうまくいかせない。でも、やっとそれが生かせるようになってきたなっていうのが今回の試合でした」



【羽生結弦、語る フリー編(3)】反省のSP「もっと余裕のある、いかしたものに」






 【フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2020年12月26日 長野市ビッグハット )】 男子フリーが行われ、14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は215・83点をマークし、合計319・36点で5年ぶり5度目の日本一に輝いた。演技後、オンラインでの取材に応じた。

 ――このプログラムで伝えたかったこと
 「自分自身、去年のシーズンで全日本のこともありましたし、グランプリファイナルのことももあったんですけど。なかなか、自分が成長してないんじゃないかなとか。あとは、だんだん闘えなくなっているんじゃないかなとか、そういった思いがあったりとかしてて。闘うの疲れたなって思ったんですよ、一瞬。辞めることはたぶんいつでもできるし。それを望んでいない人もたぶん、応援してくださる方々はたくさんいらっしゃると思うんですけど。ただ、そういった闘いの中で、試合の中で得られる達成感とか、試合があるからこそ、できる、乗り越えることができる苦しみとか、そういったものが、やっぱり好きなんだなってあらためて思っていたのと。あと、上杉謙信公の話なんですけど、まあ、彼の中にある、闘いへの考え方だったり、だけど、そこには美学というか、あとは規制があることへの葛藤だったり、そういったことから最終的に出家されていると思うんですけど。そういった、なんか悟りの境地のようなところまでいった、上杉謙信公の価値観とかとかとちょっとの似ているのかなと。そういったものをリンクさせながら、滑らせていただきました」

 ――振り付けのこだわり
 「全部です。へへへへへへ。どれ1つ欠けても、このプログラムはたぶん、このプログラムはっていうか、まあ、ここ最近、ここ5、6年のシーズンのプログラムに関しては特に、プログラムとして成り立たないと思うので。なによりもジャンプを力なくシームレスに跳べたというのが、一番表現として完成できた良かったとことだと思っています」

 ――連続性は大事な柱か
 「そうですね。だからこそ、昨日みたいな演技に関しては、ちょっと荒削りだと思いますし。やっぱり見せたい気持ちはもちろんあるんですけど、ただ、その中で“ジャンプ跳べたぜ、やっほ~い”みたいな、なんか“うぇ~い”みたいな感じじゃなくて、もっとなんかスマートに、たぶんロビーだったら、もっとスマートに、イギリスのロックなので、なんか、なんていえばいいんだろう。国とかそういうんじゃなくて、もっと余裕があるロックだと思うんですよ。それがまだ表現できていないかなと昨日は思ったんで。もっと余裕のある、いかしたものにしたいなっていうのはちょっと、昨日を終えての反省点です」

 ――来年はどんな姿に
 「とにかく、今回1人で長い間トレーニングしてきて、まあショートはもちろん課題はありましたし、はっきり言って完璧だったなと言える演技ではないですけど。特にきょうに関しては、すごく安心して、自分自身も安心して、また、見ている方々も安心して見られるような、自分本来の演技ができていると思うので。トレーニングしてきたことのやり方だったり、そういったものは間違いなかった。今の体に合っているトレーニングの仕方だったり、成長の仕方ができていると思うので、それをまたさらにブラッシュアップして、またもっと難しいジャンプに挑みながら、ケガもなく過ごしていけたらいいなと思います」



【羽生結弦、語る フリー編(2)】1人でも「どこかしらで、なにかしらでつながっている」






 【フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2020年12月26日 長野市ビッグハット )】 男子フリーが行われ、14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は215・83点をマークし、合計319・36点で5年ぶり5度目の日本一に輝いた。演技後、オンラインでの取材に応じた。

 ―SP、フリーを終えて
 「去年、だいぶ悔しかったんで、ちょっとリベンジできて良かったなって気持ちは少なからずあるんですけど、まあ、何より、やはり、う~ん、こういう状況の中でコーチを呼ぶのも、やはりコーチたちにも悪いですし、なにより、あの、もし1人でできるのであれば、世の中的に自分が胸張って試合に出られるのは、やはり、コーチを呼ぶべきじゃないと自分の中では決断したので。まあ、この状況で、こういういい演技ができたのはホントに良かったなと。それと、あとは、やはり、1人でやってきたとはいえ、ここまで支えてくださった方々がたくさんいらっしゃるので、その方々に感謝を申し上げたいです」

 ――1人でやることの難しさは
 「たとえば、前のシーズンに宇野選手が1人でグランプリを闘った試合だとか、そういったものもありましたし、そういった中で、やはり難しいんだろうなということを感じていました。また、僕自身もグランプリファイナルではコーチがちょっとトラブルがあったりとかして、ショートプログラムは1人でやって、で、うまくいかなかったっていう経験もありました。やはり、これだけ長い期間、1人でやるというのは相当、迷いも悩みもすごく増えましたけれども、1人でやっているとはいえ、どこかしらで、なにかしらでつながっているんだなということをあらためて、1人で練習していたからこそ感じたので。今回も遠くからいろんな力を、もちろん文章とか言葉とかでアドバイスをいただいたりとか、また、逆にそういった具体的なものだけじゃなくて、すごく遠くから力を送ってくださった方々もたくさんいらっしゃると思うので、まずはそこに感謝したいなって気持ちでいっぱいです」

 ――フリーでの収穫、手応えは
 「まず、まあ、自分自身、このプログラムにすごく思い入れがあって。曲を聞けば感情はすごく入りますし。もちろん、振りの1つ1つにいろんな意味を込めています。ただ、その中でも、やっぱりジャンプも完成させないと、プログラムの一連の流れとして伝わるものが伝わらなくなってしまうと思うので。まあ、初戦だったとはいえ、自分が伝えたいこととか、このプログラムで見せたいことっていうのは、ジャンプが途切れなかったという意味でも少しは見せられたのかなと思います」




【羽生結弦、語る フリー編(1)】「謙信公の闘いの価値観みたいなものに影響されている」




 【フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2020年12月26日 長野市ビッグハット )】 男子フリーが行われ、14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は215・83点をマークし、合計319・36点で5年ぶり5度目の日本一に輝いた。演技後、フジテレビのインタビューでのコメントは以下の通り。

 ――演技を終えて
 「ステップ4取りたかったなというのが正直な気持ちと、まあとりあえず、スピン丁寧に回れたんで良かったと思っています」

 ――あらためて演技を振り返って
 「まず、ちゃんと客観視しながら、なんですかね、練習してきたことをしっかり信じて、体の感覚を信じて、やりきれたのは大きいと思いますし。なによりも昨日、ああいうプロだからこそなんですけど、初戦ということでちょっと力が入りすぎていた部分とかもあったので、昨日それを感じられて良かったなというのが率直な感想です」

 ――4回転ループから入って、4回転サルコーでは高い加点がついた
 「まあ、まずループジャンプというジャンプでまあ、流れを出すのってすごく難しいんですけど、まあ、それでも、流れを殺さないで、きれいに加点が付くループジャンプが跳べたっていうのが僕にとっても久しぶりですし、すごく心から良かったなと思える点です。サルコーとトーループに関しては、凄く自信を持ってやっているジャンプですし、長年一緒にやってくれているジャンプたちなんで、自信を持ってやりました」

 ――どんな気持ちでこのプログラムを
 「この曲の背景には、上杉謙信公がいらっしゃるんですけど。とにかく僕自身、競技することはやっぱり好きだし、闘うということの中から凄く、なんですかね、楽しみというか、集中の仕方だったりとか、その刺激はすごくまあ、たまらないものになっているんですけど。ただ、その中でも僕自身が、その、闘っても勝てなくなってきたり、また、苦しいというような、なんか苦悩に駆られたり。また、僕が1位になることで、誰かが2位になったり、3位になったり、犠牲があるということを感じながらやっていたので、なにか謙信公の闘いということに関しての価値観みたいなものに影響されているので。今、この世の中、闘わなきゃいけないことたくさんありますけれども、何かみなさんの中にちょっとした芯みたいなものが、闘う、向かっていく芯みたいなものが見えたら良かったなという風に思います」

 ――世界選手権に向けて
 「まあ、世界選手権、やれればなんですけどね。もちろん、とにかく、なによりも世界が早く平穏が戻って、僕自身も平穏な暮らしをしたいなというのが今の率直な思いです」





羽生結弦“闘う芯”届けた「天と地と」 今季世界最高で5年ぶり日本一






 【フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2020年12月26日 長野市ビッグハット )】 男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、日本の頂に帰ってきた。フリーで215・83点をマークし、合計319・36点で5年ぶり5度目の優勝。新型コロナウイルスの猛威が収まらない中、葛藤を抱えて出場を決断した国内最高峰の舞台で、最高の演技を披露した。

 「練習してきたことをしっかり信じて、体の感覚を信じて、やりきれたのは大きい」

 着物風の衣装に身を包み、新フリー「天と地と」を舞った。“軍神”と称された戦国武将・上杉謙信が主役のNHK大河ドラマからのチョイス。「今、この世の中、闘わなきゃいけないことたくさんありますけれども、何かみなさんの中にちょっとした芯みたいなものが、闘う、向かっていく芯みたいなものが見えたら良かったなという風に思います」。和の音色とともに、しなやかな“軍神”が氷上に降臨した。

 冒頭に4回転ループを鮮やかに決めると4回転サルコー、トリプルアクセル―2回転トーループ、3回転ループ、演技後半にトーループの4―3回転、4回転トーループ―1回転オイラー―3回転サルコー、トリプルアクセルとジャンプは全て成功。両手を突き上げてフィニッシュすると、派手なガッツポーズはなく静かに浸っていた。

 国内大会とはいえ、合計319・36点は最大のライバル、ネーサン・チェン(米国)が10月のスケートアメリカでマークした299・15点を上回る今季世界最高得点。フリーの215・83点は国際連盟(ISU)公認ではないが、ISU自己ベストの212・99点を超えた。

 22年北京五輪の出場枠が懸かる、21年3月の世界選手権(スウェーデン)代表にも決定。「まあ、世界選手権、やれればなんですけどね。もちろん、とにかく、なによりも世界が早く平穏が戻って、僕自身も平穏な暮らしをしたいなというのが今の率直な思いです」。王者は、柔らかな表情を浮かべていた。







羽生結弦、5年ぶり全日本V 新プログラムで圧巻演技!宇野2位、鍵山3位






【フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2020年12月26日 長野市ビッグハット )】 男子フリーが行われ、25日のショートプログラム(SP)で103・53点をマークして首位発進した羽生結弦(26=ANA)が新プログラム「天と地と」を披露し、215・83点をマーク。合計319・36点で5年ぶりの全日本制覇を達成した。来年3月の世界選手権(スウェーデン)代表に決まった。SP3位の宇野昌磨(23=トヨタ自動車)は190・59点をマークし合計284・81点で2位。SP2位の鍵山優真(17=星槎国際高横浜)は180・19点、合計278.79点で堂々の3位に入った。

 羽生は320日ぶりの演技となったSPで新プログラム「レット・ミー・エンターテイン・ユー」をロックに決め、フリーでも新プログラム「天と地と」を鮮やかに舞った。

 水色の衣装をまとった羽生は冒頭の4回転ループに成功すると、4回転サルコー、トリプルアクセル―2回転トーループ、3回転ループも着氷。後半も4―3回転の連続トーループ、4回転トーループ―オイラー―3回転サルコー、トリプルアクセルと全てのジャンプを決めた。

 宇野はSPで4回転トーループの転倒が響き3位スタートとなったが、フリーでは4回転を4本成功。5連覇は逃したが、会心の演技を見せた。





読んでいただいてありがとうございました。


*画像は感謝してお借りしました。





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