今日は森村誠一さんが亡くなられたと
いう一報が届き、
悲しみに暮れておりました。
小学校の図書館で少年探偵団にハマり
原作の江戸川乱歩、横溝正史、そしてアガサクリスティ、コナンドイル、モーリスルブランと図書館中の推理小説を読み漁ってました。
あの頃は、孤独、悔恨、呵責や愛憎などの意味がわからず
何故、人が犯罪を犯してしまうのか理解出来ないところがあり、ただ謎解きに夢中になっていたのですが
森村誠一の作品を読んだ時、
犯罪の陰に隠れた人間の感情に気付いて
ドキッとしたのを覚えています。
最初に読んだのは高層の死角だったような…
分水嶺はすごく印象に残っている作品。
悪魔の飽食はショッキングな内容でした。
今まで読んだ推理小説は、絵物語のようで現実味がなかったのですが、
森村作品は、もしかしたら自分の周りにいる
見知らぬ人間も殺人者なのかも知れないという
リアルな恐怖を感じる読後感がありました。
一時、貪るように夢中になっていた時期があったのですが、
子育てや仕事で
いつの間にか小説自体を読まなくなりました。
自分の映画にはいつも脇役で出演されていて
すらっとした容姿が印象的でしたが
90歳でいらっしゃったのですね。
ご冥福をお祈りします。
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