昨晩のクローズアップ現代
NHK +で見逃し配信しています。
最近のsnsでの誹謗中傷について取り上げられていました。
競泳の金メダリスト、萩野公介さんは
3大会連続でオリンピックに出場し、金メダルを含め4つのメダルを獲得したトップアスリートです。
その彼が、長年鬱病で苦しんでいたとは…
私は大学の頃、心理学を専攻していて
鬱病は立派な心の病気であると
理解しているのですが、
その頃の世の中では、
気が緩んでいるから
たるんでいる、怠けている。
気持ちの持ちよう…と
本人の苦しみに正面から向き合わない社会が
あったように思う。
あれから年月が経って
みんなの理解も深まったと思ったのだけど
何故、そうなったのか?の根本的原因を
未だに、本人が弱い人間だからという
間違った認識を持つ人が多いのに
ガッカリする。
風邪の主な原因がウィルスであるように鬱の原因もまた外的要因が強い。
オリンピックに出るほどの強い選手だから
メンタルが強い訳じゃ無い。
大舞台でも物怖じせず演技出来るから
メンタルが強い訳じゃ無い。
大きな会社を経営してお金が沢山あるから
メンタルが強い訳じゃ無い。
どんな人でも風邪をひくように
鬱もまたどんな人でもかかり得る。
番組の中で鈴木明子さんが
誹謗中傷は「真っ白な絵の具に、黒いものが垂らされたような感覚」と表現されていたけど、まさにその通りだと思います。
ADHDの私は、小さい頃から空気を読めなくて
いつも周りから浮いている感覚があった。
あの人、おかしいんじゃない?
と陰口を言われることもしばしば
まぁ、ある意味正解ですけどー
悪口はきっと人間がいる限り無くならない。
一人一人考え方や価値観は違うから。
ただ、その感情を、自分と関わりのない
相手に向かって押し付けるのはどうだろう。
snsは文字なので喋るよりも心に残りやすい。
口からついこぼれ落ちた言葉は
その時のシュチエーションも相まって
何故その人がどの言葉を言ったのか
推測できるから対処もしやすい。
ただ、文字として書き込まれてしまうと
いつまでも心の棘が抜けない…
ずっとずっと心の中に残って
消すことが出来ない
私も、自分の発する言葉に
気をつけなくては行けないと
思いました。
クローズアップ現代はNHK +で見逃し配信しているので是非ご覧ください。