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今の日本に一番必要なものは何か・・・という問いを発すると様々な分野からこれが大切だ!という声が上がるだろう。多分どれも大切なことが挙げられて来るだろう。私は、まるで明治維新のような見解だが「何もない日本を世界の一等国にするためには、人を育てるほかはない。」と思っている。
今の日本の一つのトラウマ・・・「モノづくり」への信仰・・・ではなく、まずは人を育てるという、少なくとも江戸時代から明治への国づくりの成功の原点を見直すべきかと思う・・・個人的に明治維新には批判的なのだが
今の日本、モノづくりこそが日本の特質であり職人芸が称賛されているようだが、日本の職人芸、それはものごとの「本質的な部分で」考えることや疑うことはせず、事柄の周辺への深掘りなどを称賛しているような気がする。
今の日本、これからの日本にはどのような人材が必要だろうか?
先日(7月14日)の日経新聞のオピニオンの欄に『教育改革はドイツにならえ』と題するイェスパー・コール氏の一文が目に留まった。
書き出しに「日本で教育について議論するのはカラオケを歌うようなものだ・・・」という留学先だった大学教授の言を紹介しつつ、、ドイツを見習った教育改革の筋道を提案していた。
彼が指摘するまでもなく、日本の教育改革は本当に喫緊の課題だろう。ノーベル賞の受賞者がこぞって指摘しているのは、日本の理系教育では基礎研究が軽視され目先の企業収益に繋がるような功利的な研究ばかりとなってきているという点。文系も、かつて石原元都知事が「数を数えられないフランス語・文学を教える必要は無い。」と言っていたが、最近の文系は「国際〇〇学部」とか「〇〇情報学部」などという学部が多いようだ。しかし、言葉や文学などを学ぶというのはその国全体の歴史や人々のありようにまで踏み込むことだし、まさに「国際性」の基礎となるべきものであろう。
教育とは大切な我々の後進を世界でも最も優れた人材とすることであろうか?自然災害が世界中でも最も多い国であり鉱物資源にも恵まれず、ほとんどが山がちな小さな国土しかない日本に、最も大切なのは「人」だろう。
ドイツのようなマイスター制度も、職人大国である日本も十分見習うべきであろうが、どのような教育改革が必要か、どうか愚かしく戦前回帰ばかり考えるような政治家には一切関与させずに議論すべきだ・・・が、難しいだろう。
このままでは、日本が沈み切ってしまうまで具体的な改革は期待できないかもしれない。底から再び浮上するまでまた百年が必要なのだろうか?
日本の有権者がこぞって力を発揮すべき時期だと思うのだが・・・