ここに逃げ込んで、そっと部屋のドアを閉めた。
「今日は、やさしい笑顔を見れた。」
ただ、私の顔を見てほほえんでくれた。
(先日の恐怖が薄れてきた。)
小さな世界で、監視し合って生きているから、何も言えなくなってここに来たんだ。
あそこにいたときは、いつ出られるだろうか?と、繰り返していた。
窓から見える人たちとは、見えない世界で生きている。
通りには、いつものように会社に向かう人、学校に向かうこどもたちがいる。
一体、どうしてしまったのだろうか?
今いる部屋のドアを開けても、私が変わるわけではない。
風は、木の皮のにおいが混ざっている。
本当の秋だ。
夏が秋に変わることを忘れてはいない。
もう少し生きられるということだろうか。
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