ひとり部屋 さがし

きょうもどこかで会える気がする、日記のような置手紙

ドアを閉める 忘れないものは、なに

2019-09-24 | あたらしいできごと




ここに逃げ込んで、そっと部屋のドアを閉めた。

「今日は、やさしい笑顔を見れた。」

ただ、私の顔を見てほほえんでくれた。


(先日の恐怖が薄れてきた。)


小さな世界で、監視し合って生きているから、何も言えなくなってここに来たんだ。

あそこにいたときは、いつ出られるだろうか?と、繰り返していた。


窓から見える人たちとは、見えない世界で生きている。


通りには、いつものように会社に向かう人、学校に向かうこどもたちがいる。


一体、どうしてしまったのだろうか?


今いる部屋のドアを開けても、私が変わるわけではない。

風は、木の皮のにおいが混ざっている。

本当の秋だ。

夏が秋に変わることを忘れてはいない。

もう少し生きられるということだろうか。


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