早朝、喜多方駅を新潟方面へ出発。
すると駅には「四季島」が停車していたではないか。
赤いじゅうたんをまちがえて踏みそうになる。
ラーメンと日本酒の町
喜多方「イスカンダル」ともさよならだ。
そして私は現実に戻り、普通列車に揺られ、ビールと柿ピーで一杯やりはじめる。
阿賀野川劇場開幕。
青い空と緑の稲、夏の素晴らしい色彩の組み合わせ。
秋には青と黄色になるのだろう。
アランパーソンズ・プロジェクトの「Time」や
美空ひばりの「川の流れのように」が頭の中で流れ出す。
驚かされるのは、川の水量だ。会津、越後の深雪がこうなるのか。
只見線への興味が掻き立てられる。
磐越西線の魅力は鉄道が川に沿って走るので、迫力ある川の一生を車窓から観覧できるところかもしれない。
こうして見てくると磐越東・西線は太平洋と日本海をつなぐ、ジオグラフィックな鉄道といっていいかもしれない。
美味しさの可能性も豊富だ。安く楽しめればありがたい。
JR東日本は東北の縦軸がビジネス路線であるならば、横軸のローカル線をインバウンド路線と考えてみてもいいのではないだろうか。
今すぐはコロナで難しいだろうが。
釜石、花巻、角館あたりの横軸が銀河鉄道、宮沢賢治。
松島、鳴子、酒田を結ぶ横軸が奥の細道、松尾芭蕉。
そして磐越東・西線は松本零士を中心にして旅のストーリーが組める。
しかし岩手がかなり999には食い込んでいるんだなあ。
そんなことを考えていたら新津に到着。
乗り換えて新潟へ向かう。
うわさに聞いた新潟バスターミナルのカレーを食べにいく。
昼ご飯はカレーライスだ。
今度は黄色と赤の世界。
まだまだありますよ。Geographic Fukushima 。