inefficient machine

ほぼ無限に湧き出るかのように思える性愛に関わるエネルギー。枯渇する恐れもないほど常にその水瓶を潤し、他者へと振舞えば振舞うほど、さらに湧き出ずる。お互いのエネルギーの相互還流による増幅がコミュニケーションの基本だとすると、過剰に与え続けるマシンと化したこの身には、もう何処にも寄る辺がないのだ。根無し草のように街の彼方此方でエネルギーを垂れ流し、産業革命以降、最も効率の悪いマシンが出来上がった。