独白

全くの独白

挫折とその後

2019-04-29 00:45:53 | 日記

今年の「大河」は不評らしいが、何と言ってもクドカンはいつも視聴者を裏切らず、笑わせ泣かせてくれる、大いにカタルシスを与えてくれる。最初だけ幾分違和感を持った私も今は気に入っている。

昨夜も見たが面白かったし、本編の後の付け足し(タイトルはあるが、私の頭には無い)も刺戟的であった。

マラソンの金栗四三も、レスリングの高田裕司も、運命に振り回された。

五輪の金を確実視されながら、金栗の大正のベルリン大会は世界大戦の為に開かれず、高田の昭和のモスクワ大会を、日本はボイコットした。

二人を含めた多くの選手が絶望した事であろう。

併し爾後、金栗は箱根駅伝等、多くの事績を残し日本マラソンの父と呼ばれるようになった。

高田さんは「今の私は来年の東京大会に向かって、指導者としてこの上なく充実した仕合わせな日々を送っている。併しモスクワで金メダルを得ていたら、爾後の軌跡が今まで辿って来た実際のものと寸分違わないもので在ると云う事は、あり得まい。そして今の生活がこの上無いものである以上、仮定の軌跡の先に在った筈の生活は、今の生活以下のものでしか在り得ない。」と云うような意味の事を言って居られる。

この事実から、挫折は決して不毛では無く、寧ろ豊饒の源なのであるという事が知れる。

挫折で自暴自棄に等、為るべき理由は無いのである。

 


恐怖の電器

2019-04-24 22:55:02 | 日記

暫く前から、PCの動きが非常に重い。

乗っ取られるとこんな感じかと思われるような塩梅である。

殊にネットとの繫がり方がおかしい。時間を取るだけ取っておいて、挙句に「見付からない」という。

その頻度がだんだん上がって来て、三日程前から到頭完全に繋がらなくなってしまった。

修理の前に一応プロヴァイダーに問い合わせると、暫く調べてから「やってみよ」と云うのでやってみると、繫がるようになっている。

特段何もしてはいないという。礼を述べて電話を切り、先日の近所の工事の所為であったのかも等と思いながら、喜んで使っているうちに又

駄目になって来た。

こういう事物に疎い私としては、自分で直す事等出来ない。直して貰えれば未だしも、交換もあり得るかと思えば、甚だ気が重い。

重い心でPCを見詰めて居ると、ケーブルが目に入った。私はまだLANケーブルを使って居るのである。

そして予備の在る事を思い出したので、駄目元で換えてみると、さっき迄の事が夢のように思われる早さで繫がる。

十数年使って居たケーブルではあるが、丸めたり伸ばしたり捩ったりした事も、踏んだり震動を与えたりした事も無いので、悪くなっている

とは思ってみる事も無かった。念の為にLANポートも違うところを使ったから、ポートが悪い事もあり得る。

眞に電気とか電子と云うのは気難しいものである。付き合い切れずに火を噴く古狸器具の出るのも尤もである。うちの古いTVや扇風機にも気

を付けなければ。

因に電力会社のチラシには、コンセントの内側から出火する事もあるので、十年に一度位家中の物を交換せよとあるが、そこ迄は出来ない。

只管祈るのみである、桑原桑原。