独白

全くの独白

バブルの破裂

2016-11-26 15:50:17 | 日記
黒田さんが音を上げた。「日銀のできる事には限度がある。政府の助けが要る」というような事を云っていた。最初から見えている事で、所詮日銀の扱っているのは紙切れや紙切れでさえないものに過ぎない。重要なのは個人消費や設備投資のような実体経済だと多くの人が知っている。勿論株や為替の取引も不要な訳では無いが二次的事物であるべきである。それなのにここ何十日かテレビや新聞で黒田さんの顔を見ない日は無くデフレから脱却できない責任が彼一人にあるような印象を吾人に与えている。併し実は彼の専門は皮膚であって皮膚だけが幾ら成長しても取り残されてしまった肉との間にはバブルができてしまう事になり、それが膨らみすぎて崩壊した騒ぎは記憶に新しく、リーマンショックも似たような事であろう。(私のような経済的門外漢にはそう見えるのである。経済的門外漢でも経済に就いて言いたい事はあるので云うし、言えるのが我が国の良い処である。況してここは「独白」なので遠慮はしない)だからと言って実体的経済活動促進の為に首相が財界の首脳に直接賃金引上げ等の注文を出すというのも大政翼賛会などを思わせて何だかぞっとしない。矢張り賃上げや設備投資などに使う分の税は軽くし(これは来年あたりやると麻生さんが言っていたが遅いのである。最も遣る事の遅い点では私も人後に落ちず、このブログも黒田発言を聞いてすぐに綴りたかったのであるがーーー)内部留保される分には重くするというのが良かろう。人情として内部留保して徒に放置する筈は無く、それらは当然バブルを膨らます為に使われるに相違ないからである。
私は別に黒田さんを援護したい訳ではない。彼は超英傑で自信家でもあるそうである。私などが援護しなくても周りに幾らでもいる事であろうし。ただマスコミなどを操って彼だけを矢面に立たせ目立たせる事で自身の姿をその陰に隠し責任を回避しようとするような意図を持った人も世の中にはは居るかも知れないと思うばかりである。

思い掛けない出演者

2016-11-24 15:18:35 | 日記
私は世代的にもTVと共に育って来た。記憶に残る番組は枚挙に暇が無い(実際は歳の所為で記憶に残ってはいないが折に触れて思い出してはいる)。中でもETVのものは地味なだけに時に良いものがあると目立つうえに、なんといってもNHK、実に優れた番組を放送するのである。難解なのにどことなく惹かれ、続けて見ているうちに解って来て益々面白くなって行く外国製のドラマ(現代物)も沢山あった。英国製のシェイクスピア劇(殆ど全作)の一挙連続放送も素晴らしかった。ショッキングで、当時のNHKがよく見せたものだと思うような場面も多々あった。Ⓔのそういう掘り出し物は矢張り十代の人達が発見する事が多いようである。「ビバリーヒルズ高校白書」や「同青春白書」などのように。最近でも、一時止めていたが又やるらしいコメディー「サム&キャッツ」の二人の主役のうちの一人はアリアナ・グランデである。その前の同じ時間にやっていた「アイ・カーリー」にも売れ捲っている歌手等がしょっちゅうゲスト出演していた。ワン・ダイレクションやジャスティン・ビーバーなどや、もっと年配の人達も出ていた。近頃は番組宣伝に熱心なNHKもⒺのものに就いてはそうでもなく、見て初めて気付くので驚かされる。「アイ・カーリー」で最も驚いたのは、ミシェル・オバマの当人役でのゲスト出演である。阿倍昭惠さんがコメディーであれシリアスであれドラマに出る事などあり得ようか。 

絵空事

2016-11-23 14:26:29 | 日記
十代の頃は洋画が好きで授業をサボって映画館に行ったりしていた。だが年とともに行かなくなり今では家で見る事さえ無くなってしまった。ひとつには作り手の殆どが子や孫のような年に相対的に成ってしまい、そういう若い人達の作品を見て泣いたり笑ったりするのは、若い人達の掌で転がされる胡桃か何かのようで癪に障るからである。況してVRやアニメなどに対しては「初音ミク?君の名は?ふ~ん」という態度である。尤も本を読んだりTVを見たりはするので、そういうときに泣いたり笑ったりさせられており、結局若い人の掌上の胡桃状態を免れては居ないのである。第一嘗て見て感激した映画を今又見れば同様に泣いたり笑ったりするに相違無いが、その時私は紛れも無く子か孫のような者の掌上の胡桃に過ぎない。当時の作り手達はそのような若い人達であったのだから。つまり私の瑣末な意地に意味等無い。そもそも何がどうであれ面白いものは面白く可愛いものは可愛く、美しいものは美しいのである。斯様に反省する事になったきっかけは偶々見て以来虜に成ってしまったNHKの「みんなの歌」の「フルーツ五姉妹」である。歌っているのはももクロで歌詞も歌い方も独特で面白い。更にアニメが可愛いのである。殊にイチゴの眉の吊り上がった表情は出色である。

愛(自転)車

2016-11-22 15:53:29 | 日記
乗らないときは玄関を囲う風除室に自転車(クロス)を置いて自転子と名付けて大事にしている。この自転子は二世で、初代は妹と母が若い頃に買った所謂ママチャリで、これも玄関に入れられ慈しまれて居た。けれども如何にも女性の名でありちょっと相応しくないようにも思われたので、元服させて新しい名を付けてやろうと思い立ってモーグとした。モーガンの愛称であり、モーガン・アープから取ったものである。彼はトゥームストーン(町)のOKコラルの決闘で知られたワイアット・アープの兄弟の中で最も仲が良く、可愛がられて居た。私は子供の頃連続TV番組「ワイアット・アープ」に魅入られて以来のワイアットの信奉者で優れた伝記も持っている。彼のモーグはあの決闘の後間もなく、あの決闘の相手で爾後も対立していた生き残りのクラントン(クリントンではない)一家に、ビリヤードをしている隙を突かれて暗殺されてしまった。私もモーグを大切にしてやり、こちらのモーグは私以上に長生きさせてやりたいと思っている。

採血

2016-11-19 16:00:11 | 日記
今迄に数え切れない程して貰って来た採血。しかも糖尿病なので今も定期的に病院に行き、グリコヘモグロビンの値を見るのに必要な血液検査の為に採血して貰って居る。血の採り方の格段に上手な人が時に居る。そういう人は三つの点で秀でている。まず針を刺すべき場所を探り当てるのが早い。次に痛さを感じさせない。さらに不要に出血させない。
素人の目には血管があるようには見えない所に躊躇いなくスッと刺す、痛みは全く無い。血は即座に細い管の中に現れ勢い良く流れて収まるべき所に収まる。今度も全く痛み無くサッと針は抜かれ小さな絆創膏のようなものが張られるが、そんな必要も無いほど出血は少なく、押さえる迄も無く傷は乾いてしまう。芸術的である。