超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

工房、そろそろ始めます。 14:不思議な木

2019-11-29 12:27:54 | 木工4・工房

綺麗なえんじ色のパープルハートを削ったら、ただの茶色になってしまいました。


ショック。

 

左の3本が削った直後。
削る前は右と同じ色だったんです。

でも、大気に触れると紫になると聞いたような……

光に当てるんだったかな……?

 

ひとまずタオルをかけておき、翌日、期待して見たものの、多少は紫がかってきたけれど、削る前の色には遠く及ばず。

 

やる気も失せ、さらに2日間放置。

 

すごい。同じ色に戻ってる。

むしろ鮮やか。

 

どういう原理かわかりませんが、とにかく色が戻って良かった。

 

同様に、おが屑も茶色から鮮やかなえんじ色に変わっていました。


このあとは経年変化で茶褐色になっていくらしいです。

 

なんとも不思議な面白い木ですね。

 

大気に触れて色が変わるなら、ラップを巻いたらどうなるんでしょう?色の変化が遅くなる?

 

お子さんの夏休みの自由研究に良さそうじゃないですか?


推理小説で、事件のトリックにも使えそう^^。


家具職人の事件簿
第1話:パープルハートの完全犯罪。

ドイツ木工研修留学 46:オランダ

2019-11-28 12:44:33 | 木工1・研修
ベルリンから逃げるようにして行ったオランダ。
この日は当時の女王誕生日のため、街中がお祭り騒ぎでした。
運河も道路も人・人・人。
至るところで音楽が流れて、一気にストレスも吹き飛びました。

風車
絨毯みたいなチューリップ
いろんなチューリップに癒されました。

チューリップを見ると元気が出ます。

ドイツ木工研修留学 45:ベルリンのお客様の家に泊まる

2019-11-27 13:11:52 | 木工1・研修
4月になるとすぐ、日本から新しい研修生がやってきました。
この研修生はすでに木工の仕事を経験していたので、最初から作業が速くて丁寧でした。
ドイツ語もちゃんと勉強してきていました。
とにかく仕事ができるので、後に、師匠から賃金をもらって働くようになったようです。
ちなみに、ワーキングホリデービザは就労できるので便利です。

4月下旬、師匠と研修生3人でベルリンに行き、泊りがけで作業をすることになりました。
宿泊先はお客様の家でした。
家にはサウナがあり、初日の夕食はホームパーティーのようにお洒落な食事でした。
Mettwurstのおいしいことと言ったら・・・。
生ハムのような味でユッケの食感。おいしいですよ。
でも、楽しかったのはこの一瞬だけでした。

なぜか、ほとんど記憶がありません。
研修ノートと写真を見ると、
床柱、框、長押、柱、石膏ボード等を取り付けていたようですが・・・。
辛かった、ということしか思い出せません・・・。
あ、1つ覚えているのは、移動の時に材料や工具の見張り番をしたこと^^。
ただそれだけです。

床の間



Wengeの柱を壁に接着中



表から見れば立派な柱。

5日間の予定でしたが、私は日本から友人が来ることになっていたので、1日早くベルリンを去り、西へと向かいました。

現場作業は、この後も何度か続きます。
しかし、落ちこぼれの私が現場に行くことは二度とありませんでした・・・。
一人、工房の留守番をしながら、テーブルを作ることとなるのでした^^。

ドイツ木工研修留学 44:柱

2019-11-26 18:08:18 | 木工1・研修
冬のある日、師匠が森で木を切ってきました。
左の木を床柱にするのだそうです。
背割り

数ヵ月経ち、これがベルリンに行きます。

Wengeでも、柱を大量に作りました。
建築構造的な柱ではなく、単に、見た目が柱。
薄い板で、柱っぽく。
もう、写真を撮る余裕はありませんでした。

ドイツ木工研修留学 43:ベルリン下見

2019-11-25 12:40:31 | 木工1・研修
師匠の大仕事の現場はベルリンでした。
下見に行った時の様子です。










Wengeを大量購入した翌日、いざ木取りをしようとしたところ、薄い板の反りがひどすぎることが判明。
平らにしたら必要な厚みがとれない・・・
師匠の機嫌は悪くなり、私も別の研修生も怒られる回数が増え、みんなイライラ^^。

それでも何とか加工をしていくのですが、重いし硬いし長いし、筋肉痛と戦いつつ、手も顔も鼻の穴まで真っ黒になりながら作業してました。

ちなみにこのときのWengeの水分含量は6%。師匠は少なすぎだと言っていました。ドイツでは家具はおおむね8%、窓枠で11%だそうです。

あまりにも大仕事なので、工房の機械だけでは追い付かず、師匠のお友達の大きな工場の機械を借りて作業することもありました。
ある時、うめき声が聞こえ振り向くと、若い職人さんが機械で怪我をしていました。
治具を使っていたのにも関わらず、です。
少し骨を切ることになり、気の毒でしたが、指先だけで済んだことは不幸中の幸いかもしれません。
貧乏よりもなによりも怪我が怖いです。

この頃はナーバスになりすぎて、休憩中にきれいな青空を見ただけで泣けてきました。