超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

就職 24:ルーター

2020-05-29 21:23:57 | 木工2・就職
入社2年目に突入。
繁忙期は過ぎたというのに、未だ研磨の日々でした。


でも、
その日は突然やってきました。

ふいに呼び出され、いきなり、「ルーターやってみる?」と。(ルーターは木材を削る機械です)

待ちに待った加工へ。
なのですが・・・

何の前触れもなかったので、ちょっと心の準備が・・・

実は、私がかつて使ったことのあるルーターは、定盤が上下する大型の機械でした。刃物が上で、削る材料は下。
刃物を囲うガードがあり、指が巻き込まれる危険を避けることができました。
でも、今回のルーターは、ハンディータイプ(?)の機械を、お手製の作業台の下に取り付けて、下から刃物がでてくる仕様。削る材料は上に。
うまく説明できませんが・・・

刃物が上にあるのと下にあるのとでは、回転の向きが変わるので、材料を動かす方向も逆になります。
逆の動きって、なんだか気持ち悪い。

しかも、むき出しの刃物の、怖いのなんの。

それで、思い出しました。
いつも、木工機械が怖かった、てことを。
思い出は美化しがちなので、かつての恐怖心を忘れていました。

加工ができるのはうれしいけど、怖い。
特に、刃物が大きくなればなるほど、抵抗が大きくなるわ音も大きくなるわで、怖さも増します。

機械って、慣れれば便利で頼もしい味方になってくれるんですけどね。

一通り説明を受け、いざ削ってみたら、その楽しいこと。
怖さよりも、うれしさが勝ってました。

研磨に耐えた一年は無駄じゃなかった^^。

この青空のように、清々しい気持ちでした。


写真はちょうどこの頃に開催された、自衛隊静浜基地の航空祭です。
毎年5月に開催されますが、今年は中止でした。
ちなみに、今日はブルーインパルスが東京上空で医療従事者へ感謝の飛行をしたそうですね。

就職23:繁忙期

2020-05-27 14:04:27 | 木工2・就職
入社から9ヶ月たっても尚、
明けても暮れても研磨、研磨、研磨でした。
いったい、いつになったら研磨を卒業できるのか??

年末に確認してみたところ、
繁忙期が終わったら加工をやらせてもらえることになりました。

がぜんやる気が湧いてきました。

そして年明け早々、怒濤の繁忙期がやって来ました。

製品の特質上、春先に需要が多いので、特に2月3月は想像を絶する忙しさ。

先輩から話には聞いていたのですが、これほどすごいとは・・・

家具ってこんなに売れるのか??と衝撃でした。
営業さんの腕が良いのか何なのか、よくわからないけれど、とにかく忙しかったです。

研磨機の使い過ぎで、手や腕がおかしくなり、頭もおかしくなりました^^



写真は、当時気分転換に行った横浜の関帝廟です。
屋根しか映ってませんが。
商売繁盛のご利益もあるんですよね!

就職22:起業セミナー

2020-05-26 13:29:34 | 木工2・就職
入社から半年。ひたすら研磨の日々。

なかなか加工をやらせてもらえず、焦りを感じていた頃です。

近い将来に自分の工房をもつことを目標に、今の自分にできることをやっておこうと、起業セミナーに行ってみることにしました。

正直、起業なんて大げさな・・・と思ったのですが、自分の工房を持つということは、そういうことだよなぁ・・・と思い、申し込みをしました。

その名も『創業たまご塾』。
『たまご』というだけあって、「起業に興味はあるけど、どんな商売を始めようかな・・・」という人でも参加できる、無料のセミナーでした。

先輩起業家の体験談を聞いたり、
後継者バンクの存在を知ったり、
効果的なチラシの作り方、ネット販売、資金調達、等々をサラ〜っと習い、
全10回のコースが終了しました。

ここでわかったことは、
セミナーを受講したからといって、簡単に起業への道が切り開かれるわけではないということ。

自分の課題がたくさん見つかりましたが、起業したい気持ちはますます高まりました。

そして、一番の収穫は、仲間ができたことでした。


就職21:再び家具工場

2020-05-25 20:50:36 | 木工2・就職
2017年、春。
有給休暇を使った旅行も終わり、退職し、すぐに家具工場へ就職しました。

最初の仕事は、バイトのときと同じく研磨でした。
加工の求人に応募したのですが、
まずは研磨から、追々加工へ、ということで。

ところが、3ヶ月経ち、半年経っても研磨からは抜け出せませんでした。
研磨以外では、ときどき組み立て。
加工をやりたいのに・・・。


この会社に就職したのは、自分の工房を構えるのに必要な準備をするためでした。
長年のブランクによって忘れてしまったことや鈍ってしまった勘を取り戻したり、足りない技術を身に着けたり、コネクションを作ったり・・・したいのに。
しなきゃならないのに。


主力商品が乳幼児向けの家具であるせいか、特に研磨に力を入れている会社でした。
そんなに磨きます???て言いたいくらい。
もう・・・、研磨へのこだわりがすごすぎて・・・
カルチャーショックでした。

なにしろ、過去に勤めていた工場では、「100年の時を刻むアンティーク家具」をイメージして作っていただけに、研磨よりむしろ、浮造りに力を入れてましたから。
(浮造りって、木目を浮き上がらせるというか、触ったときに味わいのある凸凹した感触なんです。)


ひたすら研磨機の騒音と振動に耐える日々。
細かいところは手作業ですが、これがまたキツイ。
社長曰く。たかが研磨、されど研磨。

新人の私が研磨したものは、必ずベテランさんにチェックしてもらうのですが、一度で合格したためしがない。
二度、三度・・・何度やり直したことか。
ほとほと、参りました。

これ、いつまで続くんだろう・・・。


ヴィトラデザインミュージアムへ行く 10:何故かフランス

2020-05-13 15:31:21 | 旅行
帰国の朝、気を取り直して、スイス、バーゼルのホテルで、最後の朝食を楽しみました。

盛り付けがいちいちオシャレ^^。


わざわざ瓶に入れてストローを挿したヨーグルトドリンク

ドライフルーツやナッツ。

テーブルはムーディーに薄暗かったです。
朝食なのに^^



早めにチェックアウトを済ませ、バーゼル空港へ。
空港まではバスで簡単に行けました。

でも、


車窓から見えた空港の名前にビックリ。
バーゼル空港じゃない・・・

EuroAirport 
BASEL MULHOUSE FREIBURG

ユーロエアポート??
バーゼル、読めない・・・、フライブルク??



バーゼルのバス乗り場では、単純に「空港行き」のバスに乗りました。空港の名前なんて気にせずに。

「空港を間違えた・・・?タクシーで移動すれば間に合うかな・・・」と、急いでこの空港をスマホで調べたら、
なんと、フランスの空港、と書かれているではないですか!?

え"
なぜ私はフランスに?
いつから?

一体、何が起きたのかよくわからないけれど、
フランスまで来ちゃったら、タクシーでも間に合わないんじゃないか・・・と、絶望的な気持ちになりました。
動揺して、距離感もわからなくなっていました。
前日には、ドイツ、フランス、スイスと3か国を散歩したというのに^^



とにかく、この空港でバスを降りるしかない。

頭がクラクラしたので、パンを食べて気持ちを落ち着かせました。


そして詳しく調べて、合点がいきました。

私が行くべき空港は「スイス」の『バーゼル空港』ではなく、この「フランス」の『ユーロエアポート』別名『バーゼル=ミュールーズ空港』でした。
間違ってはいなかったのです。
というか、そもそも、バーゼル空港なんて名前の国際空港は、ないんですね。

旅行会社でもらった日程表には、往路『搭乗地:成田』、復路『搭乗地:バーゼル』になっていたので、『成田空港』みたいに『バーゼル空港』という名前だと私が勘違いしていたんです。


この空港の場所はフランスですが、そこにスイスの高速道路が接続しているそうです。
そのため、気づいたらフランスの空港にいた、という訳です。
空港にはスイス側とフランス側それぞれにターミナルがあり、入り口は別れていますが、建物の中は繋がっています。

私はスイス側のターミナルから入りましたが、搭乗する便がフランス側のターミナルからの出発だったので、建物内を歩いてスイスからフランスへ移動しました。敷地はフランスなのに、建物の中に国境があって、もう何がなんだか・・・

だったら、日程表に記載する搭乗地は、スイスのバーゼルではなくフランスのミュールーズじゃないのか?と旅行会社を恨めしく思いました・・・。


スイス側のターミナルでは違和感はないのですが、フランス側はフランス語表記が前面にでていてアウェー感が増します。
スイス側の売店での通貨はスイスフラン、フランス側ではユーロ。
フランス側のスタッフは皆フランス語だし・・・。

なんとも不思議な感覚でした。

1つの空港なのに、2つの国。
面白いけど、ちょっと心臓に悪い。

ちなみに、この空港へ到着してスイスに行く場合、出口を間違えるとフランスに行っちゃうんですよ。

行きはドイツの空港にしておいてよかった。

知っている人にとっては、どうってことない普通の空港かも知れませんが・・・


変な空港。