石ころ

いけにえ(マタイ12章)

 

そのころ、イエスは安息日に麦畑を通られた。弟子たちは空腹だったので、穂を摘んで食べ始めた。
するとパリサイ人たちがそれを見て、イエスに言った。「ご覧なさい。あなたの弟子たちが、安息日にしてはならないことをしています。」(1~2)

 

神が備えられた戒めは殺すためのものではなく、守り生かすためのものであり、神は人がいつも健やかであるように万物を備えてくださった。それによって、いのちは神の愛に安らいで御名をほめたたえ満足して喜んでいる。それが造られた時の姿である。

 

しかし、イエスは言われた。「ダビデと供の者たちが空腹になったときに、ダビデが何をしたか、
どのようにして、神の家に入り、祭司以外は自分も供の者たちも食べてはならない、臨在のパンを食べたか、読んだことがないのですか。
また、安息日に宮にいる祭司たちは安息日を汚しても咎を免れる、ということを律法で読んだことがないのですか。(3~5)

 

彼らは文字によって神を知っていると言うが、肝心の神の愛を経験していない。それは神を知らないということである。

イエスは永遠のいのちを得るために「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲め」と言われた。イエスを知りたいという飢え渇きは、時を選ばず御声に聴き入って飽きることがないものだけれど、彼らは自らの義に満足してイエスに耳を傾けることはなかった。

 

あなたがたに言いますが、ここに宮よりも大いなるものがあります。
「わたしが喜びとするのは真実の愛。いけにえではない」とはどういう意味かを知っていたら、あなたがたは、咎のない者たちを不義に定めはしなかったでしょう。
人の子は安息日の主です。(6~8)

 

キリストの愛と赦しを経験しない限り、神の大きさを悟ることはない。真理に飢えたことも渇いたこともない者は、キリストの愛にも救いにも無関心である。

 

彼らは神の義を知らずに、自らの義を立てようとして、神の義に従わなかったのです。(ローマ10:3)

 

イエスは病人を癒やす医者として来られた。人はみな罪のうちに病んでいて死に瀕しているのである。その余命は長くても百年、永遠から見れば明日をも知れぬ命である。
みな神の赦しと救いを、いのちの力と助けを必要としている。

罪によって滅びることは神が計画されたことではない。それは神の悲しみなので、イエス・キリストのいのちを準備してくださった。

 

広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、
人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。こうして、神ご自身の満ち満ちたさまにまで、あなたがたが満たされますように。(エペソ3:18~19)

 

すべての掟と定めの上にあるのは神の愛である。それは、キリストの赦しを経験した罪人が身に染みて悟ることである。

 

イエスはそこを去って、彼らの会堂に入られた。
すると見よ、片手の萎えた人がいた。そこで彼らはイエスに「安息日に癒やすのは律法にかなっていますか」と質問した。イエスを訴えるためであった。(9~10)

 

「癒やすことは正しいことか」そのような質問は彼らの正体を暴露している。それは人の苦しみの上に彼らの律法を置いて、苦しむ人を放置する冷酷な言葉であり、神の愛から真逆に在ることを現している。

 

イエスは彼らに言われた。「あなたがたのうちのだれかが羊を一匹持っていて、もしその羊が安息日に穴に落ちたら、それをつかんで引き上げてやらないでしょうか。
人間は羊よりはるかに価値があります。それなら、安息日に良いことをするのは律法にかなっています。」(11~12)

 

まず此処で「羊なら助けていた」事実に驚く。病む人を放置しても律法を守れと言いながら、一匹の羊を助ける時には律法を無視できるのはご都合主義。
物惜しみして助ける羊よりも、神が愛する人を低い所に置いたのは、自分たちが安息日の主になっていたからであろう。

 

それからイエスはその人に「手を伸ばしなさい」と言われた。彼が手を伸ばすと、手は元どおりになり、もう一方の手のように良くなった。
パリサイ人たちは出て行って、どうやってイエスを殺そうかと相談し始めた。(13~14)

 

彼らはイエスを自分たちの欲望のために殺そうと相談しているが、神は彼らをも愛する愛によって、愛するひとり子を十字架の上でいけにえとされた。


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