もし、あなたがたが善に熱心であるなら、だれがあなたがたに害を加えるでしょう。（１３）
キリスト者の善はみことばに留まり、うちに居られるキリストに従うことである。その時、起こるすべてはキリスト者にとって害とはならず、神の栄光を現すものとなり、益となって祝福に至る。主は初めから終わりまでをご存じであり、すべてを良きに導かれるからである。
いや、たとい義のために苦しむことがあるにしても、それは幸いなことです。彼らの脅かしを恐れたり、それによって心を動揺させたりしてはいけません。（１４）
義のための苦しみに与ることは、まさしくキリストの御足跡を辿ることで光栄であり、キリストの信仰に拠らなければ、目の前の出来事だけを見てサタンのわざと恐れ惑うのだ。
苦しみの時、主に身を寄せる祈り場を持っており、慰めと力のみことばを持っている者は、そこで主の深い慰めを味わい、たまわっている将来の希望に満たされる。苦難は信仰者を成長させる食物に過ぎない。
むしろ、心の中でキリストを主としてあがめなさい。そして、あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい。
ただし、優しく、慎み恐れて、また、正しい良心をもって弁明しなさい。そうすれば、キリストにあるあなたがたの正しい生き方をののしる人たちが、あなたがたをそしったことで恥じ入るでしょう。（１５～１６）
主の慰めは賛美となるし将来の希望は平安となって現れる。そのような存在によって、苦難にも良きものをたまわる主を証ししているのである。
優しさも慎みも、キリストの愛によって満たされた中から出て来るもので、愛された愛が溢れて幾らかでも愛するようになるし、赦されたことを知っているから許すようにもなれる。
うちなるキリストの現れによって、人の心は恥入るのであり、悔い改めに導かれるのである。
みことばを真っ正面から信じて生きるとき、私たちはキリストを運ぶ器であって、器は砕かれてキリストを現すように造られている。がっかりすることはない。傷だらけでののしられる器は、主には用い易いのである。
