石ころ


久しぶりに電話をする。聞き慣れた声が弾んでいてホッと嬉しい。彼女は大変な病気を抱えている。でも、何時も明るく少しも病気に負けていない。彼女自身が自分の病気をとても上手くコントロールしているように見える。私は彼女の方が病気より一枚上だと思っている。
そんな事ってある。すぐに負ける人もいるし(私のこと)、静かに病気に立ち向かっている姿は雄々しい。

電話は「会いたいなあ」「どうでも良いことをダラダラとしゃべりたいなあ。この前会ったのは何時だった?もうそんなに前のことになるかなあ、ついこの間のようにも思うね」「何とかして、今度単車ででも行くわ」「いいえ単車は危ないから、私が何とかして行くわ」

彼女とはメールも出来るのに、こうして電話も出来るのに手紙が多い。彼女からは何時も意匠を凝らした美しい手紙や、絵はがきを頂く。郵便受けの中でその手紙は光っている。私は下手くそな字にもめげずにダラダラと書いて送る 。互いに思うことを綴り、共感し時にはちょっと励まし合う。だから会うことは少なくても何だかそんな気はしない。

私たちは戦友。共に息子の聴覚障害と戦った友、そんなどん底を見て這い上がってきたから、人の知らない苦労ではなく喜びを知っている。普通の人生では見つからなかった喜びを見つけた仲間。だから、子供のことを卒業しても人の見つけられない喜びを、ツーと言えばカーで分かち合うことが出来る。

「白菜を植えたら行くわ」畑仕事を喜んでいる彼女は、怠け者の私よりもずっと頑張って生きている。「本当。楽しみにしているよ、いっぱいしゃべろう。でも、無理をしないでね」楽しみが増えた、彼女が元気で来られるように祈ろう。

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