石ころ

異火を献げる(レビ記10章)

 

さて、アロンの子ナダブとアビフはそれぞれ自分の火皿を取り、中に火を入れ、上に香を盛って、主が彼らに命じたものではない異なる火を主の前に献げた。
すると火が主の前から出て来て、彼らを焼き尽くした。それで彼らは主の前で死んだ。(1~2)

 

 神が祭司として聖別されたアロンの子らは、神を軽んじて焼かれた。聖別されて祝福を受けた者には、ご真実な神の愛に応答する覚悟が必要であり、みことばを曲げずに聴き従う責任がある。

 

今は恵みの日であり、主と共に働くことを聖霊は助けていてくださる。自分の悟りや力によって、みこころを忠実に行うことは出来ないからである。ただ、人には聖霊の導きや警告を無視する自由があるのだ。

 

 神はモーセを選ばれたのだ。モーセが尻込みをしたのでアロンを加えられ、そのアロンの子らが用いられた。此処に至るまで神は妥協しておられる。
それは人を愛して、あらゆることに不足な者をあえて用い、関わり続けて救い出すことを計画されたからである。

 

愛のゆえに選ばれ、御子イエスをたまわるほどの犠牲によっても、人には神を愛する自由も、拒絶する自由もあり、忠実によって永遠を生きることも、無視して滅びることさえも選べるのである。

 

神が人を用いられる時、あくまでも自発的であることを前提にされ、決して縛ったり脅したりはなさらないのである。もし、信仰に強要や脅しや取引があるなら、そこには神は居られない。

聖書によって警告を与えても、神の自由になるロボットとはせずに、御子であるキリストが十字架で罪をあがなわなければならないほどに、神は人に自由を与えられたのである。

 

モーセはアロンに言った。「主がお告げになったことはこうだ。「わたしに近くある者たちによって、わたしは自分が聖であることを示し、民全体に向けてわたしは自分の栄光を現す。」アロンは黙っていた。(3)

 

「アロンは黙っていた」己をわきまえて神の裁きに沈黙することは、アロンが自分の責任を負う唯一の方法である。


しかし、神は死の悲しみを封じることはなさらない。彼らが悲しむことを許し、覚えておくことを教えられた。もう、誰も神に打たれることがないように、もう、このような悲しみを繰り返すことがないように、主を恐れることを学ばなければならない。

 

モーセは、アロンとその子エルアザルとイタマルに言った。「あなたがたは髪の毛を乱してはならない。また衣を引き裂いてはならない。あなたがたが死ぬことのないように、また御怒りが全会衆に下らないようにするためである。しかし、あなたがたの身内の者、すなわちイスラエルの全家族は、主が焼き殺した者のことを泣き悲しまなければならない。(6)

 

 人は自分の思いと違う時に「なぜ神は」と、創造主なる神を訴えて裁くのは、自己中心の罪の中にどっぷりと浸かっている肉の叫びである。それが美しい人類愛から出た言葉のようであっても・・。
聖霊によらなければ、人はこの罪を自覚することが出来ないのである。

 

神のさばきに対して少しの抗議もあってはならない。それは不従順からの肉の働きであり、それは野火のように人の感情を揺さぶって広がり、神に反逆する働きが多くの死をもたらせるからである。

 

しかし彼らの罪を悲しみ、聖なる神を恐れることを覚える時とするなら、すべては神の栄光を現わす時となるのだ。
ナダブとアビフが捧げた異火は、神の命じた聖なるものではなく、彼らの肉からのものを混ぜたのである。

 

主はアロンにこう告げられた。
「会見の天幕に入るときには、あなたも、あなたとともにいる息子たちも、ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。あなたがたが死ぬことのないようにするためである。これはあなたがたが代々守るべき永遠の掟である。(8~9)

 

彼らは酔っていたのであろうことがわかる。神に仕える祭司にとっては、みことばに聴き従うということが唯一の使命である。
神に仕えることが単なる作業になり、慣れた繰り返しになった時に現れ出るものは、神を軽んじて、人の思い付きを混ぜ込むのである。それは「もっと良い方法がある」という肉の欲求である。

 

忠実とは時に愚かさを選ぶことであり、不人気を選ぶことであり、変化のない繰り返しに耐えることであって、それは自分の欲求を殺して主に仕えることである。それはみことば通りで聖いのだ。

 

 キリスト者には永遠の望みがあり、キリストの平安を守る聖霊を頂いている。その方は苦難の日にも、約束のみことばを解き明かして喜びに満たし、主にある幸いに酔わせてくださる。それは永遠に醒めることがないものである。

 

ぶどう酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。むしろ、御霊に満たされなさい。(エペソ5:18)


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