桜の木が、道路側の枝を無惨に切り落とされていた。太い立派な枝がばっさりと何本も切られていた。切り口が裂けているものもあってその荒っぽい扱いが痛々しく、姿の良かった木々は、なすすべもなく不格好に並んでいた。
ああ!先日も駅で同じような光景を見た。その桜はもっと酷くて、太い枝を全部切り落とされて棒杭のように突っ立て居た。
あのとき、「こんな事をするのなら、初めからこんな所に植えるな。」そんな怒りが沸き上がってきたなぁ・・。
やがて必ず、枝が邪魔になることは分かっているのに・・・。邪魔になれば切り捨てれば良いだけのことなのかな・・。木を植えたり、花を植えたりするのは、心を慰め、和らげ、優しい感動を味わうためだと思うけれど、この木々の姿は、人間の本性を露わにしたようで辛い。本当は、桜なんて人には相応しくないのじゃないかなあ・・。
ふっとうつむいた道ばたには、空色のイヌフグリが今日は沢山咲いていた。春のようなやわらかい日差しがその草むらを暖めている。
空はやわらかな青。雲ひとつない。
風は穏やかに吹いている。
洗濯物は良く乾くだろう。
お布団はふんわりとおひさまの匂いだろう。
今夜はその匂いに包まれて、主のふところを思って眠ろう。
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