まだ湿気を含んだ道路に、桜の木の影がその姿を梢まで映していて、その脇には薄紫の野菊が数本控えめに咲いている。ススキは細かな赤っぽい花を付け、色あせた彼岸花たちからバトンタッチをするように伸びて来た。栗は割れてコロコロと実をこぼし、トゲトゲのイガも道に転がっている。柿ももう色づいていた。
「あっ、発見!」茂みからぽっかり割れたアケビが二つぶら下がっている。黒い種を包む白い実を惜しげもなくさらけ出して、小さな虫に喰わせている。小鳥もそのうちやって来て、甘い実を好きなだけついばむのだろう。実を開かずに自分を守るムベじゃなく、やっぱりアケビでありたいなあ・・・。
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