石ころ

泣き出しそうな空





 待っていた牧師先生が自転車で尋ねて来てくださった。確かに心待ちにしていた・・。雨催いだったので思わず
「大丈夫ですか」
「大丈夫降っていません」
「どうぞ、どうぞ」と、いつものようにありのままの居間に・・。

それから、いっぱいおしゃべりした。ほとんど主人のこと・・。
亡くなって2年半、最近とくに主人のことを思う・・。今まで閉じていた蓋が、時とともにゆっくりと開いてきたのだ。
もう「思い出しても大丈夫」ということなのだろう。

 教会の兄弟姉妹のことも次々と尋ねて・・、「それほど気になるのなら、礼拝に出ればよいではないか」なんて言われないで、様子を教えてくださるのが感謝。
私は先生も兄弟姉妹も慕わしいのだ。

主は、私に世に対しては自由を与えて、豊かさにも貧しさにも罪定めからも解放してくださった。私はその自由を謳歌している。
ただ、霊に対しては自分でどうすることもできない不自由な身なのである。私はキリストに属する奴隷、それが私自身なのである。

 先生はお昼過ぎまでおしゃべりに付き合ってくださった。帰って行かれるときに献金を託けるのも忘れていた・・おしゃべりに夢中だったから・・。それほど人恋しかったってことなのだろう。
自転車の上で手を振って橋を渡って行かれた。私も大きく手を振った。

今にも降り出しそうな空を仰いで、「まいったなぁ・・。」思わず口から出た。
このように暴発する自分の心の弱さを見たことに・・、そこに在る主の意図されることを感じて・・。

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コメント一覧

ムベ
デ某さん温かいコメントありがとうございます。

私は扱い憎い信者だと思います。頑固でどうにも融通の利かない所があって・・、

このように、共感してくださる方の言葉に、ちょっと戸惑い・・感動しております。
イエスさまが、ふわりと温かい空気で包んでくださったのでしょう。
デ某 
すてきなお話でした
お話しされ 大きく手を振って行かれた牧師さん····。
情景を思い浮かべ そこはかとなく?嬉しいです(笑)

そして 記されたお二人のコメントのぬくもりに
泣き出しそうな空にまけずに?涙ひと粒····。
ムベ
Bluemomentさん優しいコメントありがとうございます
はい。今にも降り出しそうなお天気なのに、ゆっくり付き合ってくださって坂道を下って行かれました。

その女性は椿を通して自然にお話しなさることができて、お心が少し軽くなられたでしょうと思います。誰かに聞いてほしかったのでしょうね。

私は、ずいぶん避けて来ました。感情を出すことが下手なのだと思います。
コメントをありがとうございます。
Bluemoment
また寒くなりましたね。

今日のお話を読んで、数年前の今頃のことを思い出しました。
実家への道を子供と3人で歩いていた時、通りがかったお家の庭に女性の方がいらして
目が合ったので御挨拶しました。
その女性の方が外に出ていらして、咲いていた美しい乙女椿を手折ってくださいました。
ご主人を亡くされたばかりだと、寂しそうにおっしゃいました。
何もいう言葉が見つからず、お話を聞くだけしか出来ませんでした。

今日乙女椿を見かけて、その方のことを思い出していたところでした。

自転車に乗って帰って行かれる牧師先生の情景が目に浮かびました。
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