石ころ

闇は突然であった(出エジプト10章)

 

モーセとアロンはファラオのところに行き、彼に向かって言った。「ヘブル人の神、主はこう言われます。『いつまで、わたしの前に身を低くするのを拒むのか。わたしの民を去らせ、彼らがわたしに仕えるようにせよ。
もしあなたが、わたしの民を去らせることを拒むなら、見よ、わたしは明日、いなごをあなたの領土に送る。(3~4)

 

いなごは領土に満ちた。それは、
「あなたの先祖も、またその先祖も、彼らがこの土地にあった日から今日に至るまで、見たことがないものである。」こうして彼は身を翻してファラオのもとから出て行った。(6)

 

神のなさることが、「今まで見たことも、聞いたこともないもの」ということは事実であり、人が神のわざを予想することは危険である。人が思うことは過去の経験や記録に有ることに限られるが、神にはどんなことでも出来るからである。

モーセの「身を翻して出て行った」この様子に、神のわざを経験して信頼する者の確信が現れている。神を恐れる者は人を恐れなくなる。

 

家臣たちはファラオに言った。「この男は、いつまで私たちを陥れるのでしょうか。この者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてください。エジプトが滅びるのが、まだお分かりにならないのですか。」
モーセとアロンはファラオのところに連れ戻された。ファラオは彼らに言った。「行け。おまえたちの神、主に仕えよ。だが、行くのはだれとだれか。」(7~8)

 

ファラオは、神とされたモーセと交渉できると勘違いをしている。モーセはみことばを言い渡すだけである。ファラオは従順する他ないことが分かっていない。
神と交渉できる者とは、霊のうちにキリストを宿している者である。

 

そうはさせない。さあ、壮年の男子だけが行って、主に仕えよ。それが、おまえたちが求めていることではないか。」こうして彼らはファラオの前から追い出された。
主はモーセに言われた。「あなたの手をエジプトの地の上に伸ばし、いなごの大群がエジプトの地を襲い、その国のあらゆる草木、雹の害を免れたすべてのものを食い尽くすようにせよ。」(10~11)

 

地のすべての草木が食い尽くされて地にあふれるいなごを見てファラオが悔いた時、主はモーセの執り成しによって、エジプトからいなごを一匹もいないようにされた。しかし、ファラオは心を縛られてまたも神に逆らった。

 

主はモーセに言われた。「あなたの手を天に向けて伸ばし、闇がエジプトの地の上に降りて来て、闇にさわれるほどにせよ。」
モーセが天に向けて手を伸ばすと、エジプト全土は三日間、真っ暗闇となった。
人々は三日間、互いに見ることも、自分のいる場所から立つこともできなかった。しかし、イスラエルの子らのすべてには、住んでいる所に光があった。(21~23)

 

闇は警告なしにやって来た。しかしイスラエルの中には光があった。
主と共に在る時、どのような闇が襲ってきても永遠を指し示す望みの光は消えない。キリスト者は永遠を照らす光の中に住んでいるのである。

 

わたしは光として世に来ました。わたしを信じる者が、だれも闇の中にとどまることのないようにするためです。(ヨハネ12:46)

 

モーセは言った。「あなた自身が、いけにえと全焼のささげ物を直接私たちに下さって、私たちが、自分たちの神、主にいけにえを献げられるようにしなければなりません。(25)

 

闇の次にエジプトに待っているものは死である。それを免れるためには、ファラオはイスラエルのすべての民、家畜の蹄一つ残さずに解放して、主に捧げられるようにしなければならない。

 

救われた者は世の何かを握りしめて、永遠のいのちをその上に積み上げることはできない。この世の限りある命を差し出して、キリストにたまわったいのちを生きるのである。
それは、自分の計画や誇り、物の執着や世を愛するもろもろのものである。それらを主にお委ねするとき、主はご自分のものをきよく守って私たちに支配させてくださる。

 

 クリスマスは、「これはわたしの愛する子」と言われた神のひとり子イエスを、あがないの十字架にたまわったのである。キリストは父なる神に従順して命を与えるほどに、世に生きる人々を愛してくださった。

そのような愛に私たちは何を差し出すことができるだろう。ただ「アーメン」と自分自身を差し出すクリスマス。


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