石ころ

二つのバプテスマ(使徒8章)



 魔術師シモン
ピリポはサマリヤの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた。
群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳を傾けた。(使徒8:5~6)
シモン自身も信じて、バプテスマを受け、いつもピリポについていた。そして、しるしとすばらしい奇蹟が行われるのを見て、驚いていた。(使徒8:13)

ピリポの行う奇跡や癒しによって町に喜びが起こった時、それまで魔術で人々を驚かせて評価を得ていたシモンも、人々と一緒にバプテスマを受けた。
シモンが信じたものは目で見た奇跡の力・・いや、目で見たものを信じるとはいわない。
このバプテスマには聖霊は下っていなかったのだ。聖霊の臨在がない信仰は迷う。主のみこころに導く方が居られないからである。

さて、エルサレムにいる使徒たちは、サマリヤの人々が神のことばを受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネを彼らのところへ遣わした。
ふたりは下って行って、人々が聖霊を受けるように祈った。
彼らは主イエスの御名によってバプテスマを受けていただけで、聖霊がまだだれにも下っておられなかったからである。(使徒8:14~16)


シモンがピリポに従っていたのは、奇跡の力を得るためであった。彼が金を持って来て聖霊の権威を求めた時、ペテロは言った。

「おまえは、このことに何の関係もないし、あずかることもできない。おまえの心が神の前に正しくないからだ。
だから、この悪事を悔い改めて、主に祈れ。もしかしたら、心に抱いた思いが赦されるかもしれない。
おまえが苦い悪意と、不義の束縛の中にいることが、私には見えるのだ。」(使徒8:21~23)新改訳2017

 エチオピア人の宦官の場合
ピリポは聖霊にエルサレムで礼拝を終えて、馬車で帰るエチオピア人の宦官に遣わされた。

そこでピリポが走って行くと、預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、「あなたは、読んでいることが、わかりますか」と言った。
すると、その人は、「導く人がなければ、どうしてわかりましょう」と言った。そして、馬車に乗っていっしょにすわるように、ピリポに頼んだ。(使徒8:30~31)

エチオピア人の宦官はピリポにみことばの導きを求めた。神さまは彼の願いをかなえるためにピリポを遣わされたのである。
それが高官であろうと罪人であろうと、御自身を知りたい願う者のためにすべての必要を備えてくださる。

わたしは、あなたがたに言います。求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。(ルカ11:9)


ピリポは口を開き、この聖句から始めて、イエスの福音を彼に伝えた。
道を進んで行くうちに、水のある所に来たので、宦官は言った。「ご覧なさい。水があります。私がバプテスマを受けるのに、何かさしつかえがあるでしょうか。」
そして馬車を止めさせ、ピリポも宦官も水の中へ降りて行き、ピリポは宦官にバプテスマを授けた。
水から上がって来たとき、主の霊がピリポを連れ去られたので、宦官はそれから後彼を見なかったが、喜びながら帰って行った。(使徒8:35~39)


宦官はみことばを知ることを願って、福音を聴くとすぐに従順のバプテスマを求め、主が其処に備えられた水に入ってバプテスマを受けた後は、聖霊の喜びに満たされ帰って行った。聖霊の臨在されるところには喜びがある。そのとき人は満ち足りるのである。
彼はもうピリポを求めなかった。

あなたがたの場合は、キリストから受けたそそぎの油があなたがたのうちにとどまっています。それで、だれからも教えを受ける必要がありません。彼の油がすべてのことについてあなたがたを教えるように、──その教えは真理であって偽りではありません──また、その油があなたがたに教えたとおりに、あなたがたはキリストのうちにとどまるのです。(Ⅰヨハネ2:27)

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