石ころ

モーセの執り成しによって生かされた40年 ①(民数記14章)

 

すると、全会衆は大声をあげて叫び、民はその夜、泣き明かした。
イスラエルの子らはみな、モーセとアロンに不平を言った。全会衆は彼らに言った。「われわれはエジプトの地で死んでいたらよかった。あるいは、この荒野で死んでいたらよかったのだ。(1~2)

 

夜を徹するこの泣き声は、主の御耳にどのように聞えていたのだろう・・。自己憐憫の泣き声を、御子をたまわるほどの愛の神の御耳に入れる時、ほんとうに衣を引き裂いて灰をかぶりたくなる。

 

神は彼らの願いを叶えられる。何度奇跡を経験しても、神を恐れることを記憶しない民は、祝福の地を恐れて死ぬことを願ったことで荒野で死ぬ。
口に出した言葉が成る。神はすべての言葉を聞いておられ、悔い改めることのない不信仰なことばは事実と成る。

 

なぜ主は、われわれをこの地に導いて来て、剣に倒れるようにされるのか。妻や子どもは、かすめ奪われてしまう。エジプトに帰るほうが、われわれにとって良くはないか。」(3)

 

誰が剣で倒れたのか、誰の妻や子供がかすめ奪われたのか。神以上に妻や子を愛し神を愛さない者を、サタンは見てもいないことを恐れさせ、鼻づらを取って引き回す。
其処に神の勝利は実現しない。不従順には敗北しかなく、それゆえ聴き従わない者は、取り除かざるを得ないのである。

 

エジプトで奴隷のように支配されて、神に救いを求めて叫んだことを、すかり忘れて懐かしむ心は、脱出させた神の大いなるわざを、いとも簡単に無にする。
人は奇跡だけでは救われない。世は、常にそれを打ち消す材料を準備している。目の前に次々に現れる問題は、肉を掻き立てて、不満をとめどもなく湧き上がらせるからである。

 

そして互いに言った。「さあ、われわれは、かしらを一人立ててエジプトに帰ろう。」
そこで、モーセとアロンは、イスラエルの会衆の集会全体の前でひれ伏した。(4~5)

 

反逆の民に対してはモーセは何も出来ない。ただ、心を通わす神にひれ伏すだけである。不信仰に出会った時に、霊のことばを語っても肉の耳には入らない。肉は霊に逆らうものであり、拠って立つ所が違うからである。

 

すると、その地を偵察して来た者のうち、ヌンの子ヨシュアとエフンネの子カレブが、自分たちの衣を引き裂き、
イスラエルの全会衆に向かって次のように言った。「私たちが巡り歩いて偵察した地は、すばらしく、良い地だった。(6~7)

 

彼らの不信仰な言葉に、神を恐れてヨシュアとカレブは衣引き裂き、見た事を伝えて正気に戻そうとする。彼らに出来ることは、ただ事実を語ることだけである。

 

福音を伝えようとする時、世にはあらゆる捻じ曲げられた情報があり、どのような手段を用いれば、効果的であろうかと思考するが、そのような知恵は、感情を支配する敵の方がはるかに上手であり、神の真実を伝える方法や手段などはない。

ただ祈りつつ、みことばに在る事実を、時が良くても悪くても、そのままに語るだけである。救いは神の御わざであるから。

 

「もし主が私たちを喜んでおられるなら、私たちをあの地に導き入れ、それを私たちに下さる。あの地は乳と蜜が流れる地だ。
ただ、主に背いてはならない。その地の人々を恐れてはならない。彼らは私たちの餌食となる。彼らの守りは、すでに彼らから取り去られている。主が私たちとともにおられるのだ。彼らを恐れてはならない。」(8~9)

 

天地のすべては創造主のものである。何処に住むのか、何を支配するのかは、すべて神が準備してくださるものである。その地に、良いことが待っているようであろうと、苦労が待っているようであろうと、主が準備してくださるものは、すべてキリスト者の最善である。

 

神を恐れてみことばに従うとき、人を恐れる必要はなくなる。世の顔色を見て生きる者ではなく、キリストの平安に安息しているからである。
人を恐れるのは、創造主の永遠に変わることのない愛を、知らないからである。神の愛を確信出来ないのは、従順して育まれる関係を持っていないからである。


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コメント一覧

ムベ
てっちゃんさん「アーメン」嬉しいです。
励ましをいただきました。
てっちゃん
アーメン メッセージありがとうございます。
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