石ころ

まず、心の満足から・・



 今年のモミジは、真っ赤な若葉が萌えるように元気で、覆い被さるように伸びてきたので昨日は時間を掛けて剪定をした。はさみで切り取るような乱暴なことではなく、手で新芽を一つひとつ折って枝の間を開けてゆく。
風が吹く度にサラサラと垂れた小枝が揺れるようになるまで・・。

柘植も虫も付かず青々と元気で、クマガイ草は小さな庭に群生して花を付けた。こんなの初めてなので猫の額で悦に入っている。「嬉しいなぁ」イエスさまの励ましだぁって・・。




 昼食のご飯を炊いているとき、主人は畑から帰ってきて、「この炊飯器の音を聞いていると、塩を効かせたおにぎりが食べとうなった。」などとのたまう。
一瞬顔色が変わったのが自分でわかった。野菜たっぷりにおかずは万端整って、ご飯の炊きあがるのを待つばかりだったのに・・。

主人はそのことに気付いて「ああ、別にええよ。こんな熱いの握るのは無理やろう」などと気弱く言う・・、
食べさせようとして準備したものを一瞬であきらめ、「おにぎりなんて一番簡単。ええよ!」と答え、私が主人の分まで焼け食いすることに決めた。

熱々のごま塩おにぎり。ただ、塩を効かせて・・それはちょっと無理なのでほどほどにした。好物の高菜の漬け物とおにぎりを満足そうにほおばっている。
まあね、食べたいものが旨いもの。それは体ではなく心の満足。私はあきらめの心境だけれど・・。


 夕食は、昨日まで肉料理が続いていたので、主人は好きではないが魚を・・と、カレイの唐揚げに野菜たっぷりあんかけと、畑で摘んで来た春菊にわかめご飯の素とゴマ、ショウガを入れて和える。若い春菊は柔らかくてこれがけっこう美味しい。初物のスナップと新ジャガとエノキのお味噌汁。

ところが、いつも魚や野菜は残す主人が、カレイも野菜のあんかけも、春菊の和え物も残さずペロリと食べてくれた。
そうか・・コツは強制ではなく、まず、心の満足から始めるってことだったんだ・・と、今日は貴重なことを学んだのだった。

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