石ころ

解放 (主のストーリー)


  昨日は朝から、「去年は稲がたわわに実っているときだったね。」なんて話ながら主人とひたすら走って病院に向かった。
一目おばあさんを見た瞬間にホッとした。とても元気な様子で嬉しそうに良くしゃべるから・・。あれこれとおしゃべりをしていたけれど、おばあさんはどうも主人と話したいことがある様子なので、洗濯物を持って主人とバトンタッチをして部屋を出る。

おばあさんは主人の叔母にあたるので、年は8歳くらいしか変わらない。血は水よりも濃いというように、主人と話しているときは何も気を遣わずに話せる様子で、早くに親族を亡くした私にはちょっとうらやましい関係である。

 ゆっくりとベンチで窓の外の緑を眺めていた。通り過ぎる病院の方が一様に挨拶をされる。
今回思うことは、病院の対応が昔とはずいぶん変わったなぁ・・ということ。患者さんに対する呼び方、接し方、言葉遣いなど・・、昔は思いっきり高飛車だったから・・。

昔、幼い息子が入院したとき、回診準備にベットの上に置かれたカルテを見たことを大変叱られて、とても驚いたことがあった。なぜ自分の子供のカルテを見ることがそんなに悪いことなのか理解できなかったから・・。

今は、詳しい説明を受けることができるようになって、逆にしんどいときもあるけれど・・。知ると言うことは、知った者の責任も生じるし選択も必要になるものだから・・。
信仰も同じだ。残念だけれど慌てて途中で逃げ出すという方がおられる。しかし、知らない方が良い事なんて何もない。そんなのごまかしに過ぎないと思う。

 朝、「まだご飯食べられへんねん。ずっとこればっかり・・」って点滴を見上げてぼやいていたけれど、入院以来初めての昼食が出て「美味しいよ」と言いつつぺろりと平らげた。
本当に良かったね。

主治医に会って様子を聞きたいと思ったけれど、朝診に来てくださったと聞いていたので、明日でも先生にお会いしたいと看護婦さんに伝えようと思っている時、ふっと後ろを見ると医師が立っておられてびっくり。

「お昼はどうでしたか。」「美味しいといって全部食べました。」「それは良かった。点滴はもうよいでしょう。血液検査の結果もよかったですよ。まだ、様子を見る必要はありますが・・」
ということで、おばあさんは点滴から解放されて自由になりとても嬉しそう。

「ええから、もう帰って」ということで私たちも解放された。日毎に元気になって行くのはとても嬉しいことである。
辛いことの後には嬉しいことがある。縛られることの後に解放がある。何にも無い時が幸せなのではないようだ・・。


 今日は溜まった家事を地味にこなす。キッチンまわりの拭き掃除、これは苦手なんだけれどそうも言っていられない。折角洗ったスリッパを汚れた床に下ろしたくないし・・。
放ってあったストーブも奇麗に磨いて仕舞う。そう、奇麗に磨いておくと来年もちゃんと働いてくれるから・・。
これはもう10年以上も使っているけれど、すこぶる重宝で暖房器具であり調理器具でもある。だから感謝を込めて・・。

お風呂場のふたのカビ取りをして、かんかん照りの日に干しておく。これも先日から気なっていたこと。
暑さにうんざりしながらも主に励まされて働く。主は時に恐いお姑さんのようだけれど、常に頼りになる私の味方なんだ。
これで、幾つかの苦になっていた仕事から解放された!感謝

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