石ころ

台風


台風13号が日本に近づいているという予報を見て、主人と息子に「ねえねえ、台風が怖いからお祈りしてよ」と誘った。息子はちょっとためらったけれど素直に座ってくれた。主人も「ああ、祈ろう」と、家族で額を付けるようにして「台風は怖いのです。どうか来ないようにお守り下さい。」とお祈りをした。

数年前、私は恐ろしい思いをした。主人も仕事に出ていてひとりで家にいる真昼、本当に不意打ちの大風に大慌てで戸締まりをした。どんどん風は激しくなって、家が時々持ち上がり、屋根が煽られているのを体感していた。必死で「イエス様あなたには嵐を鎮める力がおありでしょう。私は怖いのです!助けてください。」と祈るよりは叫んでいた。

しばらく暴風が続いた後、嘘のように風は止んで静かになった。外で近所の人の声が聞こえたので、玄関の戸を開けて外に出たとたん、非常に明るくてびっくり!みんなが見上げる裏山を見て我が目を疑った。先ほどまであった山が消えていた。いや、すべての山の木々がなぎ倒され、あるいは生々しい傷口を曝して裂けていた。

体の震えが止まらなかった。自然の恐ろしさを体で味わった時だった。主人は、裏山が見える距離で仕事をしていたので、山が消えているのを見て走って帰ってきた。「怖かったやろう。絶対家が飛ばされていると思った。」と言ってくれたけれど、その後主人の話を聞いて笑ってしまった。

主人達は、木材市場で働いていて、どんどん風が強く吹き付けて来て、飛んでくる石や木を避けながら、仕事を続けていたという。近くの大木が裂けたりしているのに、体を飛ばされないように木にしがみついたりして、それでも仕事を止めなかったという。
「なぜ?」「事務所から仕事を中断するという指示が出なかったから、誰も避難しなっかた」
「自分で判断することはしなかったの」「誰もしなかった」
「自分の身は自分で守るべきでしょう」「そらそうや、アホやった」
そこで二人で大笑い。本当にお互いに無事で良かった。

幸い我が家の被害はほとんど無く、イエス様の憐れみを味わったけれど、あれが私のトラウマになっていて台風が非常に怖い。だから「もう、二度と怖い思いをさせないでください」と祈る。しかし、実際は完全に守られていて何事もなかったのだから、 不信仰から出たトラウマ?
「イエス様、私の不信仰を憐れんでください。」


イエスは言われた。「なぜこわがるのか、信仰の薄い者たちだ。」それから、起き上がって、風と湖をしかりつけられると、大なぎになった。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事