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石ころ

「長くつ下のピッピ」



孫の誕生日にと準備した本に夢中になってしまった。
新しい本をプレゼントするべきなのに、読んでからあげる・・そのことに何だか古本にするような気もしたけれど、先に中身を吟味せずにプレゼントしたことで、その無責任がじわりと気になって仕方がなかった。

天衣無縫の少女のお話、彼女はお金持ちでとてつもない力持ち。お父さんもお母さんもいないけれど、たくましくとても幸せに暮らしている。
この世の常識はまるで無いけれど、彼女の理屈は奇想天外・・でも何処か正しい。色々なものを痛快にやっつけるけれど、誰も憎んでいないし嫌うこともなく、何時でも真っ直ぐに相手を見ている。


この本を読んでいると、常識の垢や言い伝えの垢がポロポロと落ちそうな気がする。教育ってなんだろうって・・、プッと吹き出したり微笑んで読みつつも、本を離れたときは考えてしまった。

生きるために必要なことだと、どうでもよいことを一杯詰め込んで来たなぁって気づかせられた。
奇想天外な発想や思いつき、うんと遠回りをして、うんと楽しんだ経験から得る知識などを削いで来たのだろう。味気ない出涸らしのような常識を機械的に入力して来たことに忸怩たる思いがした。
でも、こんなことを考える余裕も相手が孫だからだろうなぁ・・。自分の子育てには、とてもこのような余裕はなかったから。


本は素晴らしい。このような世界も、誰でも読むことによって知ることができるのだから・・。
翻訳物特有の美しい言葉の流れにも、何だか懐かしくて心が洗われるよう・・、年寄りの私も少女になってワクワクと、孫と心を重ねる楽しさ。

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