今日は、歯医者さんの予約を早めに取って久しぶりに出かけた。デマンドバスと、電車と、タクシーを乗り継いで、歩いたのはスーパーの店内だけであった。こういうのは初めて・・、お蔭で疲れることは無かった。
店内はすっかり模様替えされていて、支払いの方法もまた少し違っていた。親切に教えてくださったが・・。
ただ、液晶画面にタッチすれば良いだけであったので、そうだろうとタッチしたとき反応しなかったのだ。でも、教えられてすると直ぐに反応した！こういう嫌がらせみたいな原因は、自分にあることはわかっている。度々経験しているから。
年を取ると手足の先から死んでゆくらしく、〇体のように冷たいときがある。店内には冷房が効いていた。
指紋が認証されなかったり、タッチが無視されることはよくあるのだ。自分のスマホにさえ・・、癇癪を起こさず、老いを愛してじんわりと付き合うしかない。生かされていることに感謝しよう。
お店から、最寄りの駅までタクシーを呼んだ時、運転手さんが去年乗ったことを覚えて居られてびっくりした。もう一つびっくりしたことは、歩こうと思っていたことを話した時、歳を聞かれて「８１」と答えると、「それで歩こうと思うだけでもすごい」と言われたこと。
いや、いや、これくらいの距離は普通に歩いている。ただ、此処の歩道は重いカートを引っ張って歩くにはあまりに歩き難いのだ。上下左右に波打っていて、カートを真っ直ぐに引っ張るには力がいる。ほとんど誰も歩いてはいないけれど・・。
田舎では人が歩いていない。車道に沿って歩道が申し訳ていどに取られているのも、使われないからだろう。都会では歩道は人であふれていて、誰もが当然のように歩き回っているのだが・・。
駅から自宅までのタクシーを呼んだとき、待つ間に歩き出していたので途中で拾ってもらった。来なかったら歩こうと思っていたから・・。
暑かったので、リレーのような乗り物に本当に助けられた。乗り込んでほっとするたびに「ありがたいなぁ」と思っていた。沢山の人に助けられての老いの自由、身に染みて知っている。
今日で歯の治療も終了した。ツルツルにしてもらった口に爽やかな風を感じている。
