石ころ

いのちの木は見えていなかった



 神である主は、その土地から、見るからに好ましく食べるのに良いすべての木を生えさせた。園の中央には、いのちの木、それから善悪の知識の木とを生えさせた。(創世記2:9)

さて、神である主が造られたあらゆる野の獣のうちで、蛇が一番狡猾であった。蛇は女に言った。「あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか。」
女は蛇に言った。「私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。
しかし、園の中央にある木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ。』と仰せになりました。」(創世記3:1~3)


園の中央には、いのちの木と善悪の知識の木があるのに、此処ではいのちの木には一切触れられず、とても自然に善悪の知識の木だけが話題になっている。エバの認識ではいのちの木の実も食べることが出来なかったことになる。

この書き方の不思議を、「どう思う?」と話してくださったのは油菜さんだった。
でも、私はしんどいこともあってこのことを側に転がしておいた。「気になるけれど・・」そんな感じで・・。
昨夜、人の目の不確かさに思いを巡らせていたとき突然そのことは開かれた。


 いのちの木は、アダムにもエバにも見えなかったのではないか?なぜなら、彼らには必要なかったから・・。そもそも彼らは死ぬ者として造られたのではなかった。
見えないというよりは目に入らなかった。必要としていなかったのだ。

アダムもエバも完全な者として造られていたけれど、彼らはまるで生まれたての赤ちゃんのように、善も悪も命も死も知らなかったのだ。
死を知った時、始めていのちの木の存在に気付いたのだ。つまりそれが必要になったから・・。

神である主は仰せられた。「見よ。人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るようになった。今、彼が、手を伸ばし、いのちの木からも取って食べ、永遠に生きないように。」
そこで神である主は、人をエデンの園から追い出されたので、人は自分がそこから取り出された土を耕すようになった。
こうして、神は人を追放して、いのちの木への道を守るために、エデンの園の東に、ケルビムと輪を描いて回る炎の剣を置かれた。(創世記3:22~24)


だから神は、罪を持ったまま永遠に生きることから人を守るために、御子の救いの日まで園への道を封印された。


 今も人が、死を自分の事として真っ正面から考えることなしには、命の大切さを知ることはないだろう。
永遠の死を知らなければ、永遠のいのちを求めることもない。だから、サタンは人の心に働いて、死について誤魔化しの美しいストーリーを作り上げ、永遠の滅びである死を語らせまいとする。


 今、エデンの園への道は門であるイエス様によって開かれている。イエス・キリストが完了してくださった十字架の御わざによって安らかに出入りし、いのちの木の実を食しているのである。
それは、この世の死の間際に必要なだけではなく、世にあって自分の十字架を負ってイエス様のみこころを行うために必要なのである。

人は今も善悪の知識の木の実を求め続けている。誰よりも賢くあろうと・・。しかし、いのちの木の実を食するとき、その善悪の知識の木の実は完全に魅力を失ってしまう。完全なものを得てなを不完全なものに憬れる者はなく、その時始めて平安な歩みが始まるからである。

わたしは門です。だれでも、わたしを通ってはいるなら、救われます。また安らかに出入りし、牧草を見つけます。(ヨハネ10:9)

その木は、御子から与えられる聖霊によってその価値を見ることができる木なのである。今私たちは信仰の目でその木を見ている。その実を味わっている。
キリストを信じる者は、イエス様という門を通って、日々信仰によるエデンの園を行き来しているのではないか・・。

その目こそ、真にイエス様によって開かれた目なのであろう。盲人の癒しの時のように、今はかすんでいても、日々もっと鮮やかに見ることができるように願う。それはみこころを行うために是非に必要なのだから・・。


今、私たちは鏡にぼんやり映るものを見ていますが、その時には顔と顔とを合わせて見ることになります。今、私は一部分しか知りませんが、その時には、私が完全に知られているのと同じように、私も完全に知ることになります。(Ⅰコリント13:12)

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