石ころ

主の御名によって祝福を宣言する者(申命記21章)

 

あなたの神、主があなたに与えて所有させようとしておられる地で、刺し殺された者が野に倒れているのが見つかり、だれが殺したのか分からない場合、
あなたの長老たちとさばき人たちは出て行って、刺し殺された者から周りの町々への距離を測りなさい。(1~2)

 

これは殺人罪を負わせられる危機、人は神の作品であり人を傷つけることは神に対しても重大な罪である。近くの者から、無罪が証明されるのは疑いが身近な者にかけられるからだ。

 

そして、刺し殺された者に最も近い町が分かれば、その町の長老たちは、まだ使役されたことも、くびきを負って引いたこともない雌の子牛を取りなさい。
その町の長老たちはその雌の子牛を、まだ耕されたことも種を蒔かれたこともない、絶えず流れる谷川へ連れて下り、その谷で雌の子牛の首を折りなさい。(3~4)

 

誰のためにも働いたことの無い子牛は、無実を証する働きのために手垢のつかない命が用いられる。人の手のはいらない谷間で神のことばによって用いられた命は、無実の者が責められることを終わらせる。

 

それから、レビの子らである祭司たちが進み出なさい。あなたの神、主が、ご自分に仕えさせ、また主の御名によって祝福を宣言するために選ばれた者は彼らであり、いかなる争いも、いかなる傷害事件も彼らの判決によるからである。(5)

 

これらのことを取り仕切るのは神に仕えるレビの祭司であり、彼らの仕事は「主の御名によって祝福を宣言する」こととある。祭司の務めは罪を暴いて裁くことではなく、神の祝福を申し渡す者であった。

キリスト者は祭司である。その務めは「主の御名によって祝福を宣言する」者とはなんと幸いな務めであろう。

 

刺し殺された者に最も近いその町の長老たちはみな、谷で首を折られた雌の子牛の上で手を洗い、
証言して言いなさい。「私たちの手はこの血を流しておらず、私たちの目はそれを見ていない。(6~7)

 

善も悪も混じり合い群衆の大声が支配する混迷の世に在って、何が正義であるかを見いだせない今、ただ、主が導かれるみことばを語り、その通りに従順することによって祝福を宣言することを得るのだ。人の知識や経験ではなく、みことば選び取ることが神の義である。

 

主よ、あなたが贖い出された御民イスラエルをお赦しください。咎のない者の血を流す罪を、御民イスラエルのうちに負わせないでください。」こうして彼らは流血の咎を赦される。
このようにして、あなたは、主の目にかなうことを行うとき、咎のない者の血を流す罪をあなたがたの中から除き去ることができる。(8~9)

 

「咎の無い者の血を流す罪をイスラエルに負わせないでください」という言葉に、キリスト者はイエス・キリストの十字架を思い出す。

彼らは紛れもなく、罪の無い方キリストの血を流した。このことは彼ら自身がピラトに証言している。

 

ピラトは、語ることが何の役にも立たず、かえって暴動になりそうなのを見て、水を取り、群衆の目の前で手を洗って言った。「この人の血について私には責任がない。おまえたちで始末するがよい。」
すると、民はみな答えた。「その人の血は私たちや私たちの子どもらの上に。」(マタイ27:24~25)

 

キリスト・イエスは神のご計画によって、ご自身が経験したことのないおぞましい罪を、聖い御身に負ってくださった。
十字架を前にしたゲッセマネで、血のような汗を滴らせて祈られたのは、聖いキリストの罪に対する恐怖であった。罪がもたらす最大の悩みは義なる御父との断絶である。
イエスは罪がもたらせる結果の恐怖の中で、御父のご計画に従順してくださったのである。愛のゆえに・・。

 

罪と交わることのない神は、全人類の罪を負われた十字架のキリストを見捨てられた。このようにして人類のすべての罪は、十字架刑という最大限の罰によって神の御前にあがなわれ、このキリストの十字架を信じる者に無罪が宣言されるのである。

 

それゆえキリストの死はある意味無実ではなく、全人類の罪を負った罪人として死なれたのである。それも強盗どもと並べられての十字架刑であった。

イエス・キリストは全能の神が殺されるほどの弱さを纏って人となり、創造主がご自分の作品を愛する愛を証して、御子のいのちに変えるほどの愛を歴史に刻まれたのである。


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