石ころ

十字架を負って (ダニエル書から)


 捕囚となってバビロンに連れ去られたダニエル達にとって、王の食べ物や飲み物を拒み、その理由を「身を汚したくないから・・」と伝えることは、死をも覚悟してのことであったろう・・。

しかし、彼らは一貫して理由を明確に伝え続けている。それが主のみこころだからである。
彼らの身を守るものは、人の知恵や世渡りの巧みさではなくひとえに主に拠るのだ。彼らは自分の言葉の結果を、主に在って受け入れ、身を任せているだけであった。

ダニエルが夢を解き明かして、殺されることを避け得た時、そのことによってネブカデネザル王は初めて造り主なる神をほめたたえた。

王はダニエルに答えて言った。「あなたがこの秘密をあらわすことができたからには、まことにあなたの神は、神々の神、王たちの主、また秘密をあらわす方だ。」(ダニエル2:47)

 
 ダニエルは高い位につけられたが、それは彼の罠ともなる。人の力によって上げられた者は人の力によって落とされる。
ダニエルが、王の命令に逆らい偶像を拝まないことを告げたとき、王の顔つきは変わったとある。

ある日、優しい人の態度が一変するなんて世によくあることである。
たとえキリスト者であっても、世に執着するなら人の顔色をうかがって生きるようになる。人と神を同時に恐れることはできないから、それは神をないがしろにすることにつながっている。

 しかし、主を恐れる者は、良い時も悪い時もイエスさまに身をお任せして、その内に安息しておればよいのである。ダニエルたちは何時でも、死の向こうに居られる主を見ていたのだろう・・。

もし、そうなれば、私たちの仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ。神は私たちをあなたの手から救い出します。
しかし、もしそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々に仕えず、あなたが立てた金の像を拝むこともしません。(ダニエル3:17~18)


「しかし、もしそうでなくても・・」ハレルヤ!
主は、あらゆる境遇から私たちを守ることがお出来になると知っている。けれど、人はみこころのすべてを知っているわけではないので、今、目に見える結果によって主の御愛を疑うことは出来ないのだ。

私は知っている。それは及びもつかない御愛の内に、良きことが進行しているのだということを・・。
世では最悪である死さえも、キリスト者にとっては祝福のゴールである。

そのような確信は、イエスさまが愛と忍耐を持って祝福し、教育してくださった経験によるのである。
ダニエルのように良いときも悪いときも「しかし、もしそうでなくても・・」と、御名を告白する者でありたいと願っている。どうか、主が守ってくださいますように。


 ダニエルは主に育てられた者、決して異邦人の王によって育て直されてはならなかった。
キリスト者も世から救い出され、新しいいのちによって育てられた者、世に育て直されるよいうなことがあってはならない。

たとえどんなに弱くても、主に在る者は世を育て直す者なのだ・・。
王は彼らを自分で教育しようとして失敗し、教育されたのは王である。ダニエルは主によって教育された信仰の勇士であった。

今、私、ネブカデネザルは、天の王を賛美し、あがめ、ほめたたえる。そのみわざはことごとく真実であり、その道は正義である。また、高ぶって歩む者をへりくだった者とされる。(ダニエル4:37)

ネブカデネザル王は苦難の中で砕かれて、真に主を見い出しほめたたえた。
このことをもってダニエルたちはひとつの大きな仕事を成し遂げたのだと思う。父なる神がほめたたえられることほどに、真実な価値あることはないのだから・・。


 十字架は死刑の道具である。イエスさまは自分の十字架を負えといわれる。それはキリスト者が世に殺される危険をもっていることを示している。イエスさまと同じように・・。
ただ、その時はっきりと主を告白するなら、主ご自身が私たちを証してくださる。

確かに・・、十字架に架かってくださるのはイエスさまである。髪の毛一本も燃えることはなく、主に在る身がライオンに引き裂かれることもない。

証の十字架をくださったイエスさまを喜んでいる。イエスさまは言われる「私のくびきは負い易い」と・・
どうか、父なる神の御名があがめられますように。


いつでもイエスの死をこの身に帯びていますが、それは、イエスのいのちが私たちの身において明らかに示されるためです(Ⅱコリント4:10)

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