歌集「春雷」

生きることはイッヒ・ロマン(Ich-Roman)....
   

薔薇…

2009-04-27 10:29:51 | Ich-Roman
昼の底薔薇(うばら)は勁(つよ)し陽に抱かれ身をくれなゐに燃やしけるかな
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夕暮…

2009-04-26 09:38:12 | Ich-Roman
春の日のかなしき色は背向(そが)ひあふ家にも隈なき夕暮れの色
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時辺…

2009-04-25 19:20:52 | Ich-Roman
美(は)しくあれ希(ねが)ひを置きし時の辺のふりわけ髪のながく愛(かな)しき
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一会…

2009-04-20 20:03:34 | Ich-Roman
処女の日の一会は去らず少年の唇(くち)に置きたる甘き涙も
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一色…

2009-04-17 09:02:10 | Ich-Roman
ひと色に直立(すぐだ)つ性(さが)のひと恋ふは二十歳の恋のかたみなるかな
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反撃…

2009-04-15 20:52:29 | Ich-Roman
ものもたぬ手につらきことさはありて反撃といふ旗は昏(く)れゐつ
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花嵐…

2009-04-09 09:21:34 | Ich-Roman
大き手でサッと崩(な)れゆく花びらのいのちは風のなかを流れる
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彷徨…

2009-04-05 09:32:29 | Ich-Roman
より処(ど)なく彷徨(さまよ)ふこころきみの手に掬(すく)はれしばし温(ぬる)む時はも
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黄壁…

2009-04-05 09:19:50 | Ich-Roman
時を経て淡々(あはあは)映る黄の壁のモーツァルテウムの黄昏の徑
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口吻…

2009-04-02 09:23:45 | Ich-Roman
口吻(くちづ)けるただひと色の時をこそきみに与(あづ)けめきみを思へば
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桜坂…

2009-04-02 00:35:29 | Ich-Roman
きみと見る淡墨色のやさしくて 幾たび廻(めぐ)る夕映えの道
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