徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

波打ち際を走り回るミユビシギ

2020-08-31 | 野鳥

ミユビシギは春、秋に日本に飛来する渡り鳥です。

海岸の砂浜などでよく見かけます。

引く波を追いかけるように、また打ち寄せる波に追われるように水際を行ったりきたりしながら餌を食べているその姿は見ていて飽きません。




今は夏羽から冬羽にかわる移行時期です。夏羽は赤褐色と黒のまだら模様で冬羽になると灰白色に変わります。



かなり冬羽への移行の進んでいるミユビシギです。全体的に白っぽく見えます。



クチバシは真っ直ぐ短めで、足指は名前の由来の通り前3本で後ろ指はありません。



ちなみにミユビシギの群れの中に紛れていたトウネンはコチラ↓


トウネンはミユビシギより一回り小さく、写真のようにしっかりと後ろ指があります。


シラサギの飛翔

2020-08-30 | 野鳥

白いサギには一般的に大きいほうからダイサギ、チュウサギ、コサギの三種類がいますが、いずれも白くて風貌が似ているため、野鳥に興味の無い方にはひとまとめにシラサギとして認識されています。

ダイサギとコサギは大きさの違いで一目瞭然ですが、ダイサギとチュウサギの区別となるとなかなか難しいです。


河原の上空を飛んでいるシラサギを撮影しました。

その飛翔シーンはこちら↓


サギ類の鳥は首を縮め、脚を伸ばして飛ぶのが特徴ですが、
脚がピーンと一直線になっているのが面白いですね。


飛翔シーンだけでダイサギとチュウサギを見分けるのは難しいです。



見分け方のひとつとして、写真のように口の切れ込み部分が目の後端よりもさらに後方に位置しているのでダイサギと思われます。




アオサギと同様に大きな鳥ので、飛んでいる姿には迫力があります。

アオサギの飛翔

2020-08-28 | 野鳥
アオサギはサギ類の中で最も大きな鳥です。

先日、撮影したアオサギの飛翔シーンはこちら↓

アオサギは大きな鳥だけあって、その飛んでいる姿は悠然としていて迫力があります。
サギ類の中の王者といった風格でしょうか。

実に羽ばたきもゆっくりです。

首を縮めて、脚を一直線にピーンと伸ばしている姿が特徴的です。






黄色いアイリングがキュートなコチドリ

2020-08-26 | 野鳥
コチドリはチドリ類の中で最小の鳥で、名前の由来となっています。日本には夏鳥として飛来します。
ふだんは河川敷などでよく見かけますが、時に住宅街でも見かけます。

なんといっても、黄色いアイリングが特徴で、お目々くりくりな感じが可愛いですね。

胸の上部には黒い帯状の模様があって、背中の方まで全周性につながっています。

真後ろを振り向いている姿




ちなみにチドリのような足の運び方をチドリ足といいますが、チドリのチドリ足は人間が酔った時のチドリ足に比べて、しっかりとした足どりです。

砂浜で見かけるシロチドリ

2020-08-26 | 野鳥

シロチドリは砂浜でよく見かける小型のチドリで、ゴカイやカニ、昆虫を食べたりしています。

ちなみにチドリの仲間とシギの仲間とでは、その餌の探し方に違いがあります。

シギは常に下を向いてクチバシを泥の中に突っ込み、そのクチバシの触覚を頼りにして餌を探すのに対し、チドリはいつも頭を上げて歩き、餌を見つけては素早く駆け寄ってクチバシでついばむというスタイルです。




首の周りに白い帯が一周していて、胸の前の黒い帯は途切れているのが本種の特徴です。


羽の縁が白いので、おそらく幼鳥だと思われます。

体の割に頭が大きく、お目々もくりっとして可愛いですね。



シロチドリは休息の時はお腹全体をべったりと砂浜につけて休む習性がありますが、日中は砂が熱くてお腹をつけれないのかもしれません。

シギの最小種 トウネン

2020-08-24 | 野鳥

当年(その年)に生まれた子のように体が小さいことからトウネンと名付けられたシギ類の中でも最小種の鳥です。


黒くて短いクチバシと黒くて短い足をしています。
頭から体上面と胸は赤褐色で黒斑があります。

姿形がとても似ているミユビシギとの違いですが、トウネンのほうが体がやや小さく、ミユビシギに後ろ指がありませんが、写真のようにトウネンには後ろ指があります。


羽繕いをしている姿はとてもきれいです。


反対側も羽繕い


トコトコと歩く後ろ姿も愛らしいですね。


波打ち際を常に下を向いて歩きながら地面をつついて採食しています。




「田の番をする鳥」バン

2020-08-24 | 野鳥

バンという名前は水田を守る「田の番をする鳥」に由来しているそうです。

昨日撮影したバンの写真はコチラ↓

 バンはずんぐりむっくりな黒い体をしたクイナの仲間で、同じフォルムをしたオオバンよりは一回り小さい鳥です。
額板と呼ばれている額からクチバシは赤色でその先端は黄色をしています。
ただ冬羽の時期にはその赤色はなくなります。

足指は長く脚が太いので、重い体でも泥地で沈まないようになっています。





バンは雑食性で、水生植物や昆虫、貝などを食べます。



身に危険を感じると、そそくさと歩いて茂みに隠れてしまいます。

ちなみにバンはオオバンと違って、足に水かきがないので泳ぎは苦手で、首を前後に振りながら泳ぐ習性があります。

イソヒヨドリの飛翔

2020-08-23 | 野鳥
イソヒヨドリのメスの飛翔シーンを追加アップします。


鳥が飛んでいる姿を観察していると、鳥にはサギやタカのように脚を後方に伸ばして飛ぶタイプとこのイソヒヨドリのように脚を前に折り畳んで飛ぶタイプがあるのに気づきます。
ちなみに寒冷地では脚を折り畳んで、お腹の羽毛の中にしまって飛ぶ鳥もいるようです。

口を開いて鳴きながら飛んでいます。






羽が透けて見えるところや胸からお腹にかけてのうろこ模様もきれいですね。






イソヒヨドリのメス

2020-08-22 | 野鳥
先日、海岸でイソヒヨドリのメスを見かけました。
海岸の磯で見かけることが多く、ヒヨドリに似ていることからイソヒヨドリと名付けられてはいますが、実はヒヨドリとは近縁ではなくツグミに近い仲間です。

そのイソヒヨドリのメスはコチラ↓

全体として灰褐色をしていて、一見地味に見えます。




しかし、全身に細かな鱗様の模様があり、地味な中にも繊細な美しさを感じます。



ちなみにイソヒヨドリのオスは以前アップしたものですがコチラ↓


オスらしく精悍な顔つきをしています。
しかも美声の持ち主です。




黄色い足のキアシシギ

2020-08-21 | 野鳥

キアシシギは名前の由来の黄色い足と胸の横斑が特徴のシギです。

季節になると日本ではごく普通に観察できますが、北米や欧州などでは珍しい鳥のようです。

一昨日撮影した写真です。


クチバシは黒く、その下クチバシの基部には黄色味があり、真っ直ぐな形をしています。
体の上面は灰褐色をしていて、ソリハシシギよりは色が濃いめです


全体的に体長の割に足は短めで、短足のシギといった感じです。


いつも下を向いて、餌を探しながらとことこと歩きまわっている姿は可愛いです。


ちなみにその飛翔シーンはコチラ↓


羽を広げて飛んでいる姿は華麗で、飛翔スピードも速いです。







クチバシが上に反り返ったソリハシシギ

2020-08-20 | 野鳥
ソリハシシギはその名前の由来のとおり、体の大きさの割にはクチバシが長くて上に反り返っているので、食べづらいのではないかとつい心配してしまうほどです。

昨日、撮影した写真です。
頭から体の上面は湿った砂のような灰褐色をしていて、目立たないように保護色になっているのかもしれません。
背中の逆ハの字の黒いラインも特徴です。

クチバシは黒く、その付け根が橙色、足は短めで鮮やかな橙色をしています。



常に下を向きながら、餌を探しまわっている姿は可愛らしいです。
カニが大好物のようです。

ちなみにソリハシシギは人間が近づいていくと、飛び立って逃げるのではなくて、とことこ走って逃げることが多いようです。









ソリハシシギとキアシシギ

2020-08-18 | 野鳥
お盆も終わりいよいよシギチの季節です。
鳥の世界でシギチといえばシギ科とチドリ科の鳥類の総称のことで、その多くは春と秋の渡りの時期に繁殖地と越冬地の間を移動する途中で日本の干潟や河口などの湿地に飛来します。

先日、海岸の波打ち際でソリハシシギとキアシシギが一緒にいるところを見かけました。

奥がキアシシギで、右手前がソリハシシギです。

右奥がキアシシギで、左手前がソリハシシギです。

ちなみにキアシシギとソリハシシギはよく混群を作ったりもします。

シギやチドリの仲間は実に種類が多く、しかも似通っているので見分けるのがなかなか難しい場合が多いですね。


カワセミの漢字表記は翡翠

2020-08-17 | 野鳥
カワセミの漢字表記は翡翠で、宝石のヒスイ(翡翠)と同じ表記ですが、その宝石名はカワセミの美しい羽の色彩に似ていることにちなんでいるそうです。


昨日に撮影したカワセミの幼鳥のオスはこちら↓


幼鳥なので、胸と足にまだ黒さが残っています。
胸の色大人になるにつれ綺麗なオレンジ色に変化し、足はきれいな朱色になっていきます。









ちなみに魚取りはまだ上手くはありません。


清流の宝石 カワセミ

2020-08-16 | 野鳥
カワセミは清流の宝石と呼ばれるほどの美しい鳥なので、さぞかし透明度の高い清流にしかいないと思いきや、意外にも水質の悪い川や池にでも見られるごく身近な鳥です。

ただし、とっても小さな鳥なので、意識して見ないとつい見過ごしてしまう感じです。



昨日、撮影したカワセミの幼鳥のメスはこちら↓

上のほうを向いている姿は目に光が入りウルウルした感じで、とても可愛いです。
それに足も短くマスコットのような可愛いフォルムをしています。

背中のコバルトブルーの羽色もとても素敵です。


カワセミ姉妹

2020-08-15 | 野鳥
水路の縁を歩いていると、後ろのほうからカワセミの鳴き声が聴こえてきたので振り返ってみると、コンクリート壁にカワセミが二羽とまっていました。
 
トップ写真右側のカワセミ↓


胸や足には黒さが残っていて、下のクチバシが赤みがかっているので、メスの幼鳥と思われます。
幼鳥の頃から背中にはコバルトブルーのきれいな羽色が備わっています。


トップ写真左側のカワセミ↓

やはり胸や足に黒さがあり、下のクチバシが赤みがかっているので、こちらのほうもメスの幼鳥と思われます。
おそらくこの二羽は姉妹ではないかと思われます。

別のコンクリート壁に場所を移動してとまりました。




カワセミは光のあたり方によって、背中の羽色がコバルトブルーに見えたり緑がかって見えたりして、その見え方は多彩です。


羽をひろげたシーンもきれいですね。



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