徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

中型のキツツキ類 アカゲラ

2020-11-30 | 野鳥

アカゲラは留鳥あるいは漂鳥として平地からや山地の林に生息している身近な中型のキツツキ類です。

 

雑食性で昆虫類のほか、秋には樹木の実を食べたりします。

週末に、近くの公園でアカゲラのメスを撮影しました。



白と黒の配色で、とてもユニークな顔立ちをしています。





体全体を大きく反らしてストロークを大きくして、木の幹をつつきます。



足趾は長くて太く爪もしっかりしているため、両足趾と尾羽の3点支持にて体を支え、木に対して縦にとまることができます


コツコツとクチバシによる高速連打で木の皮が剥がれ穴が開いていきます。


アカゲラのオスは後頭部は赤いのですが、この個体は黒いのでメスです。

肩羽に大きな白斑があるのが特徴です。

また下腹部から下尾頭にかけての鮮やかな赤色がよく目立ちます。








落葉樹の葉も落ち、これから冬にかけてがアカゲラを観察しやすい時期です。

シロハラ

2020-11-29 | 野鳥
今週、近くの林でシロハラを撮影しました。
シロハラはツグミの仲間ですが、開けたところより比較的暗い林の中で見かけます。
地上に降りて、木の葉返しといって落葉を返しては葉の下に隠れているミミズや昆虫を捕食します。
ポポポポッと泡が破裂したような地鳴きをするのが特徴です。


頭部の黒みが強いので、シロハラのオスです。
名前の由来のとおり、お腹は白っぽいですが、真っ白というほどではありません。
目の周りの黄色いアイリングが可愛いです。












まだまだ警戒心が強く、人の気配を少しでも感じるとすぐに飛び去ってしまいます。

シロハラは街の目立つところにはいなくて、自然の残された林でみることのできる鳥です。


大型のキツツキ類 アオゲラ

2020-11-29 | 野鳥
近くの公園でのお散歩写真からです。
アオゲラは体上面が緑色の日本固有の大型のキツツキ類です。
日本古来では緑色のことをアオと呼んでいたようです。
平地から山地の比較的よく茂った林に留鳥として生息していますが、近年は都市公園でも見ることができます。
雑食性で昆虫類を食べますが、秋には樹木の実を食べたりもします。


オスは額から後頭と顎線が赤く、メスは後頭の一部と顎線が赤いのですが、この個体はメスです。


腹から下尾頭にかけての黒い横斑が特徴的です。



比較的にこみいった枝にとまっていることが多いので、撮影は枝かぶりしやすいです。





羽繕いをしているところです。


オカヨシガモ

2020-11-28 | 野鳥
オカヨシガモはオスもメスも地味な羽色ですが、地味の中にもシックな美しさがあります。
今週、近くの公園で撮影したオカヨシガモです。
オスは頭は褐色みのある灰色でクチバシは黒く、体下面には黒くて細いウロコ模様があります。
上尾頭、下尾頭の黒が目立ちます。







写真の左がオカヨシガモのメスで右がオスです。
オカヨシガモのメスはマガモのメスととてもよく似ていますが、オカヨシガモのメスのクチバシは橙色で上部は先端まで黒いのに対し、マガモのメスの黒い部分は部分的で先端まで伸びていません。
また、オカヨシガモの翼鏡は白色ですが、マガモは青色をしているので見分けることができます。
水面で羽ばたいているシーンです。


オカヨシガモは水面採餌ガモで水草や種子を主食としていますが、水底の水草を食べる時は逆立ち潜水をします。



その水中に頭を突っ込んでいる姿はユニークで可愛いです。

ちなみに手前の鳥はオオバンです。


ベレー帽をかぶったようなコガラ

2020-11-27 | 野鳥
コガラという名前は小さなカラ類という意味で、シジュウカラよりは小さな鳥です。
留鳥で低山から亜高山帯の林に生息しますが、冬もそのまま山に残る傾向があります。 
 
先週末、シジュウカラやコゲラ、ヤマガラと混群を作って木から木へ移動しているところを撮影しました。
コガラが群を先導していたので、リーダー的な存在のようです。

頭はまるでベレー帽をかぶったような黒色をしています。
顔から体下面は白いですが、喉には小さな黒斑があります。









何か昆虫を咥えているところですが、コガラは雑食性で昆虫類、果実、種子などを食べます。




体上面は褐色みのある灰色で次列風切りの外縁が白く目立ちます。





オオハクチョウの飛翔

2020-11-26 | 野鳥


親鳥とそれに続く幼鳥たちです。
オオハクチョウはいつも家族で行動し、家族の絆が強い鳥です。

オオハクチョウの飛翔シーンからです。

前を飛んでいるのが親鳥で、後に続いて飛んでいるのが幼鳥です。

幼鳥は春に北帰行するまでは親鳥と一緒に暮らします。













川面を悠々と泳ぐオオハクチョウの姿は優雅ですが、青空を大きく羽ばたく姿も優雅で美しいです。


オオハクチョウとキンクロハジロ

2020-11-25 | 野鳥
先週末の晴れ渡った日、流れの緩やかな川にオオハクチョウ4羽とキンクロハジロの群れがいました。


オオハクチョウはよく田んぼで採食していますが、やはり川で泳いでいる姿が一番よく似合います。





オオハクチョウが悠々と泳ぐ姿は優雅です。








オオハクチョウと同じフィールドにキンクロハジロが数十羽の群れでいましたが、どれも愛嬌のある顔をしていて可愛いですね。

同じ方向を向いて泳いでいますが、中には違う方向を向いている個体もいます。

写真右上はホシハジロですが、キンクロハジロの群れの中に混ざっていました。


カンムリカイツブリ

2020-11-24 | 野鳥
カンムリカイツブリは冠羽のある大型のカイツブリです。
冬鳥として飛来します。
雌雄同色です。

週末の撮影からです。
冬羽のカンムリカイツブリです。



冬羽は頭部に短くて黒い冠羽があり、顔から首の前面は白く、遠くからでも目立ちます。
クチバシはピンク色で目先は黒いです。

冬羽への換羽中のカンムリカイツブリと思われます。

頻繁に潜水を繰り返し、魚や水生生物を捕食します。








毛繕いをしています。



水面を脚で蹴って走っています。





カンムリカイツブリの水面滑走は迫力があって見応えがあります。


マガンとコハクチョウ

2020-11-22 | 野鳥
先日、マガンとコハクチョウが一緒にいるところを撮影しました。

コハクチョウとマガンはかなり大きさが違います。


コハクチョウの正面からみた歩き姿はなんだかユニークですが、マガンがコハクチョウのほうを見ながら一緒に歩いている姿は可愛いですね。



















マガン

2020-11-21 | 野鳥

マガンは1970年代に狩猟などにより激減し国の天然記念物に指定されていますが、近年、その生息数はかなり増えてきていると推定されています。

日本には冬鳥として飛来し、東北地方や日本海側の湖沼で越冬します。

食性は植物食で、水田で落穂や草の種子、水草などを食べます。



今週、一羽のマガンがハクチョウの群れと一緒にいました。


クチバシの付け根から額にかけて白いのが特徴的です。

また、体の上面は黒褐色で淡色の羽縁があります。

腹部には不規則な黒色の横斑を認めます。












羽繕いしているところです。

ちなみにガンとカモはいずれもガンカモ類に属する野鳥ですが、いくつかの相違点があります。
ガンは相対的にカモより大きく首が長いです。
またガンの食性は植物食ですが、カモは雑食です。
ガンは一生を同じつがいで過ごす一夫一婦型ですが、カモは繁殖期になると新しい相手をみつけます。
オシドリ夫婦に例えられるカモ類のオシドリも一生を同じ相手と過ごすわけではありません。
さらにガンは雌雄同色ですが、カモは雌雄で明らかに異なる姿をしている種類が多く見受けられます。




チョウゲンボウの電線からの飛び立ち

2020-11-20 | 野鳥
先日のチョウゲンボウの追加写真です。
この季節、チョウゲンボウはよく農耕地にある電柱や電線にとまっています。
チョウゲンボウの電線からの飛び立ちシーンからです。



前傾姿勢になり、つかまっている電線を一気に蹴るような形で飛び出します。
















ミユビシギの群れ

2020-11-19 | 野鳥
ミユビシギが先週末、砂浜で200〜300羽にも及ぶ大きな群れをなしていました。
ミユビシギの群れの中にはミユビシギより体がやや大きく、灰褐色みの強いハマシギが混ざっています。



冬のミユビシギは全体的に白っぽい印象です。
名前の由来のとおり、後ろ趾がなく三本趾です。


ミユビシギの群れの中に混ざっているハマシギが採食しているところです。


砂浜は風が吹いて寒いせいか、片方の脚を羽の中に折り畳んで、一本脚で立っている個体を多く見かけます。
細い脚で体を支えるのには優れたバランス感覚が必要です。



波打ち際で採食に夢中です。



ミユビシギは飛翔時には白い翼帯がめだちます。




幸せの青い鳥 ルリビタキ

2020-11-18 | 野鳥

ルリビタキは繁殖期には亜高山帯に生息し、冬になると平地に降りてくる漂鳥で、都市公園でも見ることのできる身近な鳥です。

オオルリ、コルリと共に「瑠璃三鳥」と呼ばれ、美しい青色の輝きが特徴です。

暗い林を好み、低木にとまり、地上に降りては素早く昆虫類を捕食し、また樹上に戻る行動を繰り返します。


オスは体上面、頭から尾まで光沢のある鮮やかな青色をしています。


体下面は白く、脇の橙色が目立ちます。


目の上には白い眉斑があります。













ちなみにオスの体の色が立派な青色になるまでに約3年かかるそうです。





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