東京都から出ているシルバーパス。東京都を走るバスと都電、都営地下鉄が乗り放題になるというもの。バスに乗る時に小銭を用意する必要がないし、乗り放題なので、バス停一つの距離でも躊躇なく乗れる。今日もコーヒー豆の安売りに出掛け、豆を買ってとんぼ返り。掛かるのは時間だけ。私は時間を持て余しているわけだから、まあ、失うものはない、かな？
この投稿を書いているうちに目的地に着いてしまう。
混雑する時間帯は過ぎて、閑散とした電車の中、座った席の斜め前方に、手鏡に覗き込む若い女性が座っていた。ハンドバッグから何やら取り出して、顔の方へ持って行く。何するのだろうと、見ていると、取り出した物はピンセットのようだ。その女性は、それを睫毛に持って行き、睫毛の手入れを始めた。家を出る前にやってくれば良いものを、電車の中でそれをするとはね。私は一瞬、眉をひそめて、思い返した。
自分を良く見せたい、綺麗と見られたい。全く自然な思いだろう。今、周りにいる人は全く視界に入っていないのだろう。でも、まあ、自分や良く見せたい、美しく見せたい。いじらしいではないか！
歳をとると、周りからどう見られようと関係ないと、開き直って、ありのままの見にくい姿を晒しているが、時には、少しは自分の姿を振り返りたいものですね！
