AORな日々をあなたに

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PASSAGE/安部恭弘(94)

2008-02-03 23:03:03 | CD紹介

 前回ご紹介した「さよならの共犯者」がニューヨーク録音で、ボーカルを抑え気味にアレンジの妙で聴かせるアルバムだったのに対してコチラは、ボーカリスト安部の真骨頂がビンビンに出た傑作と思います。

  1. みんな少年だった
  2. レフト・アローン
  3. ロング・ヴァージョン
  4. 五線紙
  5. 風物語
  6. セプテンバー・バレンタイン
  7. くーな
  8. もう一度熱く
  9. ばらけたイニシャル
  10. ポートレイト~ローレンスパークの想い出

 まずは、安部さんらしい爽やかソング「1.みんな少年だった」で幕を開けますが、次の「2.レフトアローン」(上田正樹への提供曲です!)でいきなり屈折を魅せます。大人のボーカルが哀愁を盛り上げ、サックスのソロ(トム・スコット!)が駄目を押します!

「3.ロング・ヴァージョン」はご存知稲垣潤一への提供曲ですが、正直この安部ヴァージョンの方がいいと思います。彼得意のボサノヴァソングですが、やるせない恋のやや退廃的な物語を思い入れたっぷりに歌い上げます。時々裏返る声がとてもセクシー

 「4.五線紙」は、松本隆作詞で竹内まりやに提供した名曲です。青春の一時期ともに音楽を通して交わった魂の再会を歌います。アレンジがビッグバンド風でびっくりしましたが、ここでも微妙にねじれた?発音を駆使する彼のボーカル技術が素晴らしい!最新ベストアルバム「I Love You」では、当の竹内まりやも参加した新ヴァージョンが聴けます。

 シンプルな失恋ソングですが、大好きな「5.風物語」。椎名恵への提供曲です。「恋の終わりなのー」というフレーズが切なく優しくていいですね。

 「6.セプテンバー・バレンタイン」も人気のある曲ですね。最新ベストアルバム「I Love You」の彼自身のコメントによると、竹内まりやさんが「この曲をアルバムに入れないとCDを買わない!」と迫ったとか・・・。バイオリンとピアノ、アコギのアンサンブルがいいね

 「7.くーな」は鈴木雅之への提供曲。爽やか系のいい感じの曲です。ところで「くーな」って何?

 最後は、竹内まりや作詞の「10.ポートレイト~ローレンスパークの想い出」です。こういう優しい曲を歌うとホント彼の甘い声が生きますね

 

 前回「さよならの共犯者」のレビューにも書いたと思いますが、今までこの人の曲を聴いていなかったのは、不覚でした!遅ればせながら、この人の音楽に出会えて幸せと思っています。

 そういえば音楽と恋は似ているかもしれませんね。

 世の中には無数の音楽や人が存在しています。そんななか出会えるのはごくわずか、偶然以外の何ものでもありません。でも出会えた相手を心底愛しく思い、深く愛し続ける・・・時には一生。そんなはかない偶然だからこそ、よけい大切にしたい・・・そう僕は思います

 

 

 



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