まさにエバーグリーンな青春の1枚!
シンガーソングライターから出発したネッド・ドヒニーが76年に発表した大人気作であり夏を感じさせる爽やかな1枚です。
総合評価★★★★
- GET IT UP FOR LOVE
- IF YOU SHOULD FALL
- EACH TIME YOU PRAY
- WHEN LOVE HANGS IN THE BALANCE
- A LOVE YOUR OWN
- I'VE GOT YOUR NUMBER
- ON THE SWINGSHIFT
- SING TO ME
- VALENTINE(I WAS WRONG ABOUT YOU)
1は、特徴のあるギターの前奏から始まるソウルフルな名曲。特にサビのコーラスワークがカッコイイです。本アルバムを代表する曲と言えるでしょう。バックに最後まで流れる電子音?が何とも効果的。キーボードはD.フォスターです。
2は「キミのママが何て言おうと気にしないよ」などと歌うかわいい曲。軽いホーンとコーラス(グレンフライとドンヘンリー!)がいい感じです。
3も好きな曲です。どこかユーミンを思わせる前奏のコーラス部分と軽快なパーカッション(スティーブ・フォアマン)、少し哀愁を感じさせる途中の変調もグー!
4はもろにイーグルスでしょう。アメリカの乾いた大地の向うに黄色く輝く太陽が少し翳って夕日に変わる時間。その中を砂埃を上げて走る1台の車・・・そんな光景が目に浮かぶバラードです。コーラス隊はリンダ・ロンシュタット、J.D.サウザーなど。さすがその道の人たちです。
本アルバム中唯一のネッド単独作外の作品が5です。共作者はアベレージ・ホワイト・バンドのハーミッシュ・スチュアート。彼らのアルバムにも取り上げられいるナンバーです。コーラスはもちろんスチュアート。スローなナンバーで、ソウルフルなフィーリングに溢れる名曲でしょう。
6も同じような感じのスローソウルです。1や5・6などの曲がホントはこの人の得意な曲調なんではないかな、と思ったりします。
7は一転軽快なナンバー。エレキギターのソロが効果的に使われています。これもどこか初期ユーミンを思わせる演奏です。
8は実は結構お気に入り!!ラテンのリズムが心地よい、ミディアムテンポのナンバーです。
最後の9は、唯一スタンダードジャズっぽい仕上がりのスローナンバー。かなりファンが多い曲であります。
全体として、バランスのよく取れたアルバムという感じがします。ネッドのアコースティックギターが全曲で流れ、キーボードはほとんどD.フォスターが担当しています。彼の歌声は極めてイノセント。アレンジの良さともあいまって爽やかに響きます。
あとジャケ写真がまた西海岸!夏!という雰囲気を十二分に発散しています。モシャ・ブランカは例のシルク・ディグリーズのジャケ写真でも有名な人です。
いずれにしてもこれまた夏の必須アルバムと言えましょう。88年作の「ライフアフターロマンス」というアルバムもいいですよ!
ジャケの件、これは知りませんでした。「シルク・・・」とは違う内容ですが、アーチストを中心に据えた構図は何となく似てますね。
ところで最近ブログ更新されていないようですね。是非また素敵なアルバムをご紹介下さい(無理のない範囲で・・・^^)。