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さよならの共犯者/安部恭弘(88)

2008-01-26 22:01:52 | CD紹介
そんな彼が88年発表した、ニューヨーク録音の傑作アルバム「さよならの共犯者」を紹介します。プロデュースはレオン・ペンダ-ヴィスとハイラム・ブロックの二人、デヴィッド・スピノザ(ギター)やトム・バーニー(ベース)など腕利きミュージシャンが参加して、タイトな歯切れ良いサウンドが展開されます。

1.さよならが聴こえる雨

2.PRETEND

3.愛のかたち

4.SOUND OF LOVE(愛の足音)

5.AFTER FIVE CINDERELLA

6.憂鬱な楽園(パラダイス)

7.MEMORIES

8.SUMMERTIME IN BLUE~さよならの共犯者

9.言葉に出来ない

冒頭から、スリリングかつしっかりしたリズムが躍動する「1.サヨナラが聴こえる雨」、続く「2.PRETEND」も軽快なポップソング。2曲ともエポのコーラスがいい感じで絡んでいます。

一転して「3.愛のかたち」はやや歌謡曲調の哀愁ソング。「4.SOUND OF LOVE(愛の足音)」は正統派AORバラード、どこかピーター・アレンの「FLY AWAY」を思わせるリズムとベースの響きが素敵です。

やや異色なテーマ(5時をすぎて別人に変身するOLを歌う)の「5.AFTER FIVE CINDERELLA」はサビが特徴的ですがよく出来たコーラスワークだと思います。

恐らく、最も彼らしいボサノバソングが「7.MEMORIES」。クールに男と女の別れの風景を歌います。サビの部分でも情感を抑えきっていますが最後のパートでわずかに感情を出します。・・・素敵ですね。サックスソロもツボにはまった入り方でございます。

最後を飾るハートウォームバラード「9.言葉に出来ない」。やさしさ溢れるアレンジが盛り上げます。

彼の魅力は、そのハイ・トーンな甘いボーカルにあると思いますが、このアルバムでは比較的抑え気味な印象で、その分コーラスを含めたアレンジと曲そのものの素晴らしさが光ります。特に1.4.7等は完璧と言っても良いアレンジだと思います。センスの良さが溢れる傑作だと思います。

それにしてもジャケの写真は一体誰?という感じですね


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