じょじょ爺の独孤晩酌

美味しい晩酌のために家庭菜園。
それと「へぼ句」&「へぼ碁」。
ボケ封じのおまじないですよ。

四国歩き遍路

2019-09-11 18:22:18 | 遍路便り
私が2回の歩き遍路の経験から書いた詩です。

 タイトル「道」
            
1 ローカル列車一人おり
  歩き始めた田舎道
  古人(いにしえびと)の足跡
  一歩一歩確かめて

2 朝の光に川の流れ
  じっと見つめる沈下橋
  透き通る水の音
  あの人の声のように

3 峰を超える山の道
  上り下りの試練あり
  杉の木立に抱かれて
  石の仏が道標(みちしるべ)

4 岬目指す浜辺の道
  足の痛みに耐えながら
  杖を頼りに同行二人
  空と海の境を歩く

5 黒潮寄せる砂の上に
  父と母の名前を記し(しるし)
  波に流して有難う
  今日歩く道感謝して

6 雨と風の舗装道路
  走る車のしぶきを浴び
  熱いコーヒーお接待
  冷めた心も温もりて

7 喘ぎ喘ぐ峠道
  青く澄んだ伊予の海
  雲に沈む宇和の町
  霧に霞む久万の里

8 谷の清水で汗を拭き
  喉を潤す岩の道
  雲に浮かぶ札所に立ち
  遠く仰ぐ雪の石鎚

9 歩き疲れた最後の札所
  重いリュック降ろし
  杖を納めて静かに祈る
  また明日はいつもの人

10 帰り着いた都会の街
  揉まれ転ぶ迷い道
  ただひたすら直向きに
  自分一人の道を歩く

私は、アメージンググレイス(スコットランド民謡)で適当に歌ってますが
皆さんも適当に歌ってください。