新しい住居形態？

アメリカから来日された取引先の御方と話をしていますと、不動産投資に関して近年に安全で人気のある米国での方法は、家や土地を個人で買うのではなく、「超」一流ホテルの部屋を個人で買う方法だそうです。
有名リゾート地に建つ新しい一流ホテルの部屋を個人で買いますと、宿泊客の使用料金が部屋の持ち主である個人オーナーに入る方式です。もちろん、オーナー自らが自宅としてホテルに住んでも良いわけです。

最近も２年後に完成予定の建設中のリッツXXXXホテルが、個人オーナーの募集を始めて、予想外のたった１ヶ月で完売したそうです。
その個人オーナーの大半が、なんとアジア系だったようです。１部屋が最低１．３億円～３億円が標準タイプの部屋の販売価格なのですが、もし順調に宿泊者が入りますと、たった１０年ほどでオーナーは元が取れるそうです。
１０年以上経てば、それからの宿泊料は利益収入であり、老後に自分が一流ホテルの最高のサービスを受けながら住むことも可能なわけです。

（注意：多人数で１部屋を共有しますと、使用する日程調整や所有権などでトラブルが起こるのが従来のパターンです。今日の話は、あくまでも１部屋を一人で購入して所有する話であることを、自己責任の上で判断して読んでください。
老人ホームでも私企業では倒産の可能性は一部ではあり、ホテルの場合も同様です。こういう事業は、本来は公的な機関が行うべきことかも知れません）

もし個人で自宅や土地を所有しますと、セキュリティ管理費、掃除の問題、修繕費、また食事の用意、などが必要になるわけです。
これがホテルならば、部屋オーナーに成ることで対応されて、日々の利益も生むわけです。ただし、人気のある観光地で、超一流ホテルでないと、この計画には無理が生じます。
私としてはとても買えませんが、初めてこのようなシステムの存在を知って、とても興味深い方法があるものだと感心しました。
このような効率を追求した方法が、日本にはないものかと検索しますと、１つ近いものがありました。

個人住宅を二世帯住宅に造り、その片方を賃貸にする訳です。部屋の仕切り壁は、防音を完璧にして、将来は取り除く前提での建物構造にするようです。
うまく行けば、土地さえあれば家賃収入だけで家のローンはゼロでも建てることが可能な提案をする工務店が増えているようです。
ただし、個人住宅の場合の問題は、賃貸に入る人間の性質が心配に成ります。
自分の家族への安全の心配、家賃を滞納された場合、放火された場合、・・・・色々とリスクが懸念されます。また、借りてくれる人間が必ず存在するとも限りません。
この点は、数日間で宿泊者が入れ替わる超一流ホテルの場合は、問題もありません。

さらに冷静に考えますと、国家自体が自国の土地や水源や建物を外国に販売することは、一流ホテルと個人の二世帯住宅の賃貸形式を混合したような方向に挑戦中なのでしょう。
はたして、これで良いのか？という問題はあります。
この点はもし問題が有れば、米国の場合は問答無用の没収という対応を法的にも実行するでしょう。でも日本の場合は、非常にあやふやで弱腰ですから、大やけども懸念されます。

開放的な米国の場合でも、国家への忠誠が国民の絶対的な義務だという教育が成されています。
国の税金を大量に消費する日本の国会議員に、国家への忠誠を誓う人間は何％居られるのでしょうか？本来は、法律で１００％であるべきなのが、逆に世界の基準だと思います。
日本の弱者である住民ほど、国益を守る政治を考えないと、必ず自分たちの生活や人生を左右することに成るでしょう。美辞麗句に騙されたと気付いた時は、もう遅いものです。

とにかく時代と共に、新しい考え方が出て来るものだと感心したのが今日の記事の趣旨です。
世界的にも高齢化と少子化の事情から、住宅への考え方が変化して行くことでしょう。

逆に考えますと、今現在にアパートで一人暮らしでも、大切な家賃を生むお客様です。
個人の仕事と住まい、老人ホームを兼ね備えた新しい発想のシステムが必ず出て来ると思います。
むやみに落胆せずに、今の生活をなんとか頑張りましょう。
人類が抱える問題は世界共通なのですから、必ず新しい知恵が出て来ることでしょう。

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