誰もが既にゴールの中に居ます

（読者）
日のうちに何度か私には至福の時と呼べる時間がありました。ティータイムにおいしいものをいただく、友人とのやりとり、伊勢さんのブログを読む時、菜園で時を過ごす、ゆったりとお風呂に入る、実際に「はぁ～、極楽」と声が出ていました。
ただ近頃はなぜか環境がめまぐるしく変わり、はっきりと至福と思える時がないなぁと感じていました。そこでハタと気づいたのが、
＊こうやって生きて生活していることの全てが至福だということ。いつも最高の時を過ごしその中に浸っていたのでした。
＊あれもこれもやってくる問題さえも、何でもが有り難いんだと。気づけるとは幸いです。

そこでまた思い至るのですが、真理って誰もが普通に知っていることで、それを言い表そうとすると昔からの言い回しや使い古された言葉しかなく、目新しいものではないんだなと。今も厄介事を抱え、たまには愚痴も吐きますが、心でにんまりしている何かがいます。内在神様でしょうか。

（感想）
これを読みまして、ふと空想が浮かびました。
海の中から久しぶりに水面に顔をだした海亀が、近くを飛んでいた海鳥に話し掛けます。

海亀：「お～い鳥君。ボクはね、１度でもよいから海というものを見たいんだよ。
無限に大きいそうだから、思いっ切り海で泳ぎたいな～。気持ち良いだろうなあー」

海鳥：「はああ？お前は既に海の中に居るじゃないかあー。
そうだなあ、私も１度でも良いから空という所で飛んで見たいなあ。気持ち良いだろうなあー」

と、二匹は憧れの海と空を追い求めて、それぞれにさまよって行くのでした。
「既に中に居る」状態とは、その中のことが一番分からなくなってしまうようです。
家庭の中に居る時は、その家庭がうっとうしく感じ、有り難みが分からないかも知れません。
別居や離婚をして初めて、家庭の良さが分かり、感謝すべき点が見えて来るものです。

＊　他の世界を知って初めて、元の世界のことが分かる。
これを魂は繰り返しています。コノ世の人間も、生きている最中はコノ世のことも、神様のことも、まったく分からないものです。そしてアノ世に行った時に、コノ世で感謝すべきだった多くの物事や、神様の実在というものが分かります。

アノ世でコノ世の色々なことが分かり気付きましても、その時は既に遅いのです。アノ世は、まったく変化も改善も起こらない、時間が停止した世界だからです。
そして神様の実在をアノ世で誰もが知りますが、あまりにも超絶していることを知り、生きていたコノ世こそが神様に一番近かったことを知ります。
コノ世に生まれ出るしか、神様とは一体に成れないことを思い知ります。
そして再び転生して、記憶をリセットしてから分からない中で再挑戦をしています。

だから大切なことは、コノ世に居るのですから、コノ世を正しく見ようと努力し、コノ世で自分なりの最善を尽くし、そしてコノ世に居る最中から感謝が出来れば最高です。
他の世界を経験せずとも、痛い目に遭わなくても、今の自分が居る世界こそが、いつでもそれが答えだ、そこが今のゴールだ、自分が居る今の場所が神界であり極楽であることに気付くことが悟りなのです。

コノ世で実際に地獄のような環境でも、悟る人は悟れるのです。その中でさえも、既に絶対歓喜（神様）の中に居たことが真（心）から分かることが悟りです。
今の自分の生活の中で、なんでも無いことにも感謝が出来ることが悟りです。
大きな劇的な心境の変化や体験などは、それは憑依であり、魔境であり、瞑想腑抜け、であることを知って置いてください。

痛い思いをしなくても事前に避けることも改善することも可能なのが人間であり、それが「知恵」なのです。
今の自分の現状の中でも、自然と感謝の思いが湧くように、物事を正しく見ようとして行きましょう。
そうすれば知恵が湧き、感謝するべきことにも気付け（悟り）ます。

生かして頂いて　ありがとう御座位ます

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