「私は生きている！！」

お盆の終戦記念日に、太平洋戦争時の記録映像をカラー処理で再生した特集番組を見ていました。
改めてカラー映像で見ますと、昨日の出来事のような錯覚を覚えました。
特に私の印象に残った場面が有ります。

それは、沖縄の激戦地の中の塹壕（ざんごう）の穴の中から出てきた幼い少女の姿でした。
１０代にも行かないような幼い少女が、白い旗を持って大勢の大人たちを引き連れるように先頭を、「誇らしげに」「嬉々として」歩いて行く姿でした。（http://goo.gl/qmOfn3）
その時に少女は、

「私は生きている！！
と、海を見ながら思いっ切り叫びたくなりました」
と後年に感想を漏らしていたそうです。

穴の中で幼い子供なりに、「もうダメかな」と死を覚悟していたのでしょう。それが解放された瞬間に命からの喜びが発露したのです。
過去記事（http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/e/e6d01e45e3a7a30f39935953552e5ee0）でも触れましたが、米軍は、
「両手を上げて穴から出てくれば焼かない」
と「英語で」拡声器を使って呼びかけていたのですが、穴の中の島民には英語が分かるはずもなく、そのまま火炎放射器で大半の人々が洞窟の中で焼かれて逝きました。

また別の証言では、両手を挙げていなかったために、最初に穴から勇気を持って代表で出た大人も撃たれたようです。
もしかすると、少女ならば撃たれないと思い、この少女が白い旗を持って本当に最初に勇気を持って穴から出たのかも知れませんね。

少女が叫びたかった、
「私は生きている！！」
この言葉にすべてが凝縮されています。
この言葉を、平和な暮らしの中でも「私は生きている！！」と感謝をしなくては生けないのが本当なのです。

でも私たちは、平和に成るほど、
「生きるのがダルい」「早く終わらないかな」
などと思い、生きること、生命への感謝を忘れて行きます。

平和に平凡に暮らす中でも、
「私は生きている！！」「見える海も山も輝いている！」
と感動の恍惚（こうこつ）に心が行くことが、サマーディ（Samadhi・三昧・さんまい）の境地であり、悟りの瞬間です。

自分の身の回りのモノや風景が、ユラユラと「生命力の粒子」で発光しているのが分かるのです。これは今現在もです。これは普段の意識では視えないだけであり、ほんとうの世界は常にこうなのです。
自分の心が量子の世界を目撃します。

思いっ切り真剣に喧嘩した日本と米国が、今は世界の中でも最も親密なパートナーに成っているのは、多くの戦死された人々の犠牲が有った上でのことです。
今の日本の平和が無数の先祖たちの犠牲の上で有ることを忘れては生けませんね。

だから、せめてもの恩返しに、平和な中でも
「私は生きている！！」
と生活の中で感動と感謝を意識するように暮らしたいものです。
平和であることに、感謝を致しましょう。

生かして頂いて　ありがとう御座位ます

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