新古今和歌集の部屋

はつ雁や

はつ雁やそのあとからもあとからも


季語 初雁 夏


この句は、千代女が七歳の時に作ったとされるものである。もしこれが本当に七歳の時の句であれば、怖ろしき鬼拉句であるといえる。天性の感覚で、これを今俳句で投稿しても入撰は間違いない。


この句を知ったのは、松任の千代女の里俳句館である。
初雁、つまり秋の深まりが、どんどんどんどん押し寄せてくる感覚を、リフレインで見事に表している。



私の最も好きな句と言って良い。




拙句
はないかだ
 その後からも
 あとからも
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