30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

ダイコンの貯蔵で菜園仕事納め

2016-12-29 | ダイコン

スーパーの野菜売り場をのぞいたら、おせち用のヤツガシラが山と積まれていた。わが家はわたくしが好きなこともあり毎晩のようにサトイモだ。豊作でたくさん取れた。知り合いにも贈ったりした。それでもまだまだ多く残っている。これでもかとせっせと食べないといけない。

わが菜園の仕事納めは、毎年恒例のダイコンの貯蔵。

ダイコンは凍害を受けやすい。地上に出ている根頭部が凍って腐っていく。そこで貯蔵する。すべて引き抜き、葉を切り落とす。穴を掘り、そこに斜めにおいていく。まっすぐに立てると抜きにくくなるからだ。頭が隠れるまで土をかぶせる。これだけの作業で凍害を防ぐことができる。1月の厳寒期に新鮮なダイコンを食べられるというわけである。

それから年末年始に食べる野菜を家に持ち帰る。ハクサイ、キャベツ、カブ、ニンジン、ダイコン、ホウレンソウ、コマツナ、下仁田ネギ、石倉太ネギ、赤ネギ。年の瀬でもこれだけのものが取れるのだからありがたいものである。


このブログは2005年12月末にスタートした。ちょうど満11年、更新件数は2500件を数える。駄文とはいえ、ここまでよくぞ書き連ねてきたと自分でも感心する。家庭菜園日誌だからネタに困らない。それが長続きの原因かもしれない。
それに、書くのはボケ防止という新たな効用にすがって書き続けている。かみさんを見て、どちら様ですか、なんていう日が必ずやってくる。そうなる前に阿弥陀様が迎えに来てくれることを願う。いや、近いうちに、なにを書いているのか支離滅裂といわれるときがやってくる。えっ、もうそうなっている? たしかにそう思うときが時々あるから困る。来年は12年目に入る。とにかく続けよう。


2016年の読書

2016年12月の読書
・平家物語(古川日出男訳・日本文学全集09池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)⇒800ページを超える大分、読破できるか
・裸の華(桜木紫乃著・集英社)
・赤へ(井上荒野著・祥伝社)
・プライベートバンカー(清武英利著・講談社)

2016年11月の読書
・暗幕のゲルニカ(原田マハ著・新潮社)
・郵便配達は二度ベルを鳴らす (ジェームズ・M. ケイン著、田口俊樹訳・ 新潮文庫)
・魚はエロい (瓜生知史著・光文社新書)

2016年10月の読書
・彼女に関する十二章(中島京子著・中央公論新社)
・漂うままに島に着き(内澤旬子著・朝日新聞出版)
・捨てる女(内澤旬子著・本の雑誌社)
・身体のいいなり(内澤旬子著・朝日新聞出版)

2016年9月の読書
・源氏物語巻5(蛍、常夏、篝火、野分、行幸)円地文子訳・新潮社
・源氏物語巻4(玉鬘、初音、胡蝶)円地文子訳・新潮社
・家康、江戸を建てる(門井慶喜著・祥伝社)
・捉まるまで(大岡昇平著・日本文学全集18池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
・黒髪   (大岡昇平著・日本文学全集18池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
・武蔵野夫人(大岡昇平著・日本文学全集18池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
・ベルリン飛行指令(佐々木譲著・冒険の森へ13(飛翔への夢・集英社)

2016年8月の読書
・蓼喰う虫(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・海の見える理髪店(荻原浩著・集英社)
・零式戦闘機 (吉村昭著・新潮社)

2016年7月の読書
・源氏物語巻4(薄雲、槿、乙女)円地文子訳・新潮社
・源氏物語巻3(蓬生、関屋、絵合、松風)円地文子訳・新潮社
・真実の10メートル手前(米澤穂信著・東京創元社)
・天下人の茶(伊藤潤著・文藝春秋)

2016年6月の読書
・源氏物語巻3(須磨、明石、澪標)円地文子訳・新潮社
・ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(下)ダヴィド・ラーゲルクランツ・著ヘレンハルメ美穂・羽根 由訳
・ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(上)ダヴィド・ラーゲルクランツ著・ヘレンハルメ美穂・羽根 由訳
・定本 黒部の山賊 アルプスの怪(伊藤正一著・山と渓谷社)

2016年5月の読書
・源氏物語巻2(賢木、花散里)円地文子訳・新潮社
・新々訳源氏物語巻1(桐壺、帚木、空蝉、夕顔、若紫、葵)谷崎潤一郎全集第25巻・中央公論社
・おひとりさまの最期(上野千鶴子著・朝日新聞出版)

2016年4月の読書
・安土往還記(辻邦生著・池澤夏樹=個人編集 日本文学全集19河出書房新社)
・焼跡のイエス(石川淳著・池澤夏樹=個人編集 日本文学全集19河出書房新社)
・紫苑物語(上に同じ)
・諸国畸人伝より小林如泥、鈴木牧之(上に同じ)
・羊と鋼の森(宮下奈都著・文藝春秋)

2016年3月の読書
・王様とサーカス(米澤穂信著・東京創元社)
・武州公秘話(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・夢の浮橋(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・孤狼の血(柚月裕子著・KADOKAWA)
・盲目物語(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・小野篁妹に恋する事(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・蘆刈(谷崎潤一郎著・中央公論社)

2016年2月の読書
・乱菊物語(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・長いお別れ(中島京子著・文藝春秋)
・重耳(下)(宮城谷昌光著・講談社)
・重耳(中)(宮城谷昌光著・講談社)

2016年1月の読書
・重耳(上)(宮城谷昌光著・講談社)
・消滅世界(村田沙耶香著・河出書房新社)
・つまをめとらば(青山文平著・文藝春秋)
・雨月物語(上田秋成著・円城搭訳・河出書房新社日本文学全集11)

⇒2015年、2014年、2013年、2012年の読書


     
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カブなんてと甘く見てはいけない

2016-12-27 | その他

年賀状のあて名を書き終えた。あいかわらずの悪筆だ、恥ずかしくなるくらいへたくそだ。ひどい字だねと言われても、そうだねと素直に認めてしまう。年を取ると少しは味のある字を書けるものと期待していたのだが、とうとうダメだった。書き終えて、ふと思い出すことがあり、すぐにパソコンの年賀状ソフトを調べてみた。やはりあった。ことしからあて名はプリントするつもりで、昨年に年賀状ソフトで住所をすべて打ち込んでいたのだ。これをすっかり忘れてしまっていた。でも直筆で書くことなんかいまや年賀状ぐらいなもの。久しぶりすぎてスムーズに書けない。やや緊張しながら一字一字間違えないように書くのもたまにはいいいもんだと思う。

朝飯のみそ汁に、おもわずうまいねと声が出た。具にカブが入っていた。この味が気に入ってしまったようである。たかがカブなんかにと言われかねないのだが、カブのみそ噌汁にぴっくと舌が反応したのだから、きっとうまかったのだろう。

カブは目立たない。栽培ししていること自体忘れてしまい、収穫するのを忘れることもたびたびある。このブログでも取り上げることもめったにない。いつもおかずではわき役で主役に回ることはないのだが、みそ汁では主役になった。カブにもっと敬意を払わないといけない。そう感じた冬のみそ汁の味であった。

冬になるとカブのうまさを実感することが必ずある。寒さに当たるとよりいっそう甘くなりやわらかくなる。とろりとした舌触りになる。これが冬のカブの持ち味で味は抜群によくなる。このためいまも畑に放置しているのだが、寒さが厳しくなると傷んでくる。これ以上は無理だ。残りをこれからすべて収穫してこよう。


     
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おせちに間に合ったブロッコリー

2016-12-25 | ブロッコリー

 

ブロッコリーが12月24日に初収穫できた。直径で14から15センチある。だいぶ大きい。これ以上大きくなると見た目も悪くなるから、これぐらいで取る。

ことしは生育が遅かった。旬は冬になるから、遅い分にはいいのだが、初収穫は年を越すのではないかとみていた。

どうしてこうまで遅れたのか。この秋は育苗段階でたびたび食害されて、まき直しをせざるをえなくなった。まき直しは面倒だ。つい億劫になる。好きな野菜だからここはまき直しをして予定の苗を揃えなければならない。なんとか20株ぐらいを育苗して植えつけた。それで手間取ったのが遅れの原因でもあるのだが、それにして収穫がこんなにも遅れるなんて。

ことしはダイコンも育ちが悪かった。どちらも栽培は簡単なだけに、今年はどうしたんだろう。こんなことはかつてなかったこと。原因は秋の天候不順以外思いつかないでいる。

これからは次々に大きくなる。わが家ではブロッコリーをおせちに入れる。なんとか間に合ったようだ。おせちを食べ続けると口の中をさっぱりさせたくなる。そんなときブロッコリーが箸休めになる。


     
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ニンジンも防寒して貯蔵

2016-12-22 | ニンジン


ニンジンの防寒と貯蔵、穴を掘って埋め戻すだけ

ニンジンもハクサイと同じように防寒して貯蔵している。

わが家はニンジンをよく食べる。春まきと夏まきの年2回作っている。夏まきは150本ほど作る。いまそれを食べているのだが、よく食べるといっても二人暮らしだからさすがに残る。

ニンジンだって厳寒期が断然うまい。冬のあいだ食べ続けたい。しかし畑に放置していると、1月の厳しい寒さに当たると頭のところから腐ってくる。

そこで防寒して貯蔵する。防寒・貯蔵といってもやることは高が知れている。毎年同じだ。当座食べるものはそのままにして、残りはすべて掘り出す。


別のところの穴を掘る。深さはニンジンの長さぐらいでいい。そこに縦に並べて頭が隠れるまで土の中に埋める。それだけである。それだけなのだが寒さで腐ることはない。

この貯蔵のニンジンだって早めに食べる。2月末にもなって地中の温度が上昇してくるともうだめだ。まずくなる。それまでの楽しみである。


     
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厳寒に備えハクサイの結束

2016-12-20 | ハクサイ

わが家の冬の食卓に欠かせないものはハクサイの塩漬けである。これを幼いときから食べてきた。「お香香」(おこうこ)と呼んできた。いまもそういっている。酒のつまみに、〆には熱いごはんをまいて食べる。冬の楽しみである。これがあればご機嫌この上ない。

ことしのハクサイの初収穫は12月9日になった。品種は「黄ごころ85」。それにしてもだいぶ遅れた。結球部の頭を手のひらで押さえ、かたくしまった感じがすれば収穫のサイン。それが今年はいつまでもやわらかく、やっと12月に入って手のひらを押し返すぐらいにかたくなった。

ハクサイも寒さに当たればますます甘味が増す。冬のあいだ畑に置いておくのだが、そのままでは寒さで外葉が傷み次々と枯れて、丸々太っていた玉がげっそりやせ細ってしまう。

そこで寒さから身を守るために、外葉を寄せて玉を包み、ひもでしばる(下の写真)。いまの時季はこのハクサイの結束がどの畑でも見られる。冬の風物詩である。

しかし厳寒期の2月初めごろまで畑に置くのなら、わたくしの住まいの千葉県北西部では、これでは寒さに耐えきれない。さらに新聞紙をかぶせて防寒している(トップ写真)。ここまでやってもやはり傷んでくる。うまい時に早めに食べるに越したことはない。

お香香にするのはかみさんの役目になる。この時期に喧嘩してしまうと食べられなくなる。波風を立てないように、事なかれでじっと我慢するよう努める。


        
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2016忘年山行(2) 伊豆・大平山

2016-12-17 | 登山


馬場の平からの眺めがいい。天城山、大室山、伊東市街を一望できる
カメラを向けている己が姿。?!後ろから見てもジジくさくなったものだ
 

←初日(12月12日)は十国峠から岩戸山

 [2日目]伊東市の大平山を周回
12月13日(火) 共同通信伊東保養所9:08-9:31三叉路-10:25馬場の平(柏嶺)10:40-11:00柏峠・柏トンネル跡11:25-11:50四辻ー12:20大平の森(昼食)-13:15大平山頂-13:40刻印石ー14:10丸山公園入口ー14:40伊東駅14:51=15:27熱海駅=東京駅(買い物)=御徒町駅(買い物)=我孫子駅


忘年山行2日目は伊東市の大平山(おおびらやま)を歩く。コースタイムはおおよそ5時間30分。伊豆の山はそれなりに歩いているつもりでいたが、この山は名前も、歩くのも初めてになる。

わたくしばかりでなく伊東市の大平山といっても知る人は少ないと思う。そこで事前に伊東市のHP掲載の地図やネットで大平山のルートを把握した。低山というので登山というよりもハイキング程度と認識していた。ところが違った。多くのアップダウンがある。まさに登山であった。ミニ縦走と考えていい。汗をかかされた。

大平山は伊東市街の背後の山並み。へえ、こんなところにこんなコースがあったのか。ルートは前述した伊東市のHPの地図を参考にするのが一番わかりやすく詳しい。伊東駅を起点に周回する。左回りが紹介されているが、今回は右回りで歩いた。これにはわけがある。

宿舎が左回りコース終点近くの水道山にある。それもなんとコースが宿舎の横を通っている。というわけで当然ながら右回りになった。


伊豆の山を山行記録から抜き出してみた。早春に歩いているのがよくわかる。伊豆の海と山に明るい日差しを求めての山行が多い。

・金冠山~達磨山(2013年3月)
・城山~葛城山~発端丈山(2011年3月)
・浜石岳(2010年3月)
・玄岳( 2008年3月)
・玄岳( 2007年3月)
・沼津アルプス( 2005年12月)
・八丁池から三筋山(2003年2月)
・天城縦走(1997年5月)

参加者はきのう14人、きょうは11人。宿舎からの眺めがいい。伊東といえば初島。
 

宿舎に向かって右の道が大平山周回のコースというのだから、うまいことできているなとつぶやきながら出発。最初からかなりの急こう配だ。


三叉路を右へ。ここから登山道となる。

落ち葉を踏みしめて、ふかふかの道が続く。気分がいい。このコース、なかなかのもんだなと、あなどっていたのを反省。


林を抜けてススキの原へ。展望が開けていく。

馬場の平。草原となっていて眺めがいい。トップの写真がこの場所だ。

大きな島だね、といったら、となりの仲間が「だから大島」。たしかにそうだ!


大室山も。その右には天城連山が。

この周回するコース。平坦な道が続くものと思っていたのだが、低山ながらなんども急なアップダウンが続く。

柏峠。この峠越えが厳しく、この下に明治15年にトンネルを掘ったという案内。詳しいことはこの案内をご覧ください。そのトンネルが残っているという。左へ5分ほど下ると・・・

そのトンネル。たしかに峠道の下にぽっかり穴があいている。不思議な光景だ。


内部をのぞく。先まで進むことができる。崩壊危険のため立ち入り禁止とある、それなのに。

 出発から4時間で大平山の頂についた。カメラマンはわたくし。

カメラマン交代でわたくしも一緒に

この先、丸山公園までの中腹には大きな石が点在している。案内板によると、これは江戸城の石垣に用いられた石の採石場跡。東伊豆には「石切丁場」があちこちにあり、各大名の「刻印石」をいまもみることができるという。

ここでは「中」と刻まれた石がいくつもある。ここを担当した大名家のマーク。それにしても、この標高の高い山中からこんなに大きな石を海岸まで運んだのだろうか。

丸山公園。

そしてゴールの伊東駅。 出発からゴールまで休憩時間をふくめて予定通り5時間30分できた。

今日の天気予報は午後から小雨。頂上あたりで一時雨がぽつぽつ落ちてきたがすぐにやみ、なんとか雨に降られずにここまでもってくれた。すぐに上りの電車の時刻、あわただしく乗り込んだ。

忘年山行にふさわしい、のんびりできた山行になった。意外と楽しむことができた山であった。


        
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2016忘年山行(1) 伊豆・十国峠(日金山)~岩戸山~伊豆山神社

2016-12-14 | 登山


十国峠に立ったとき富士は雲の中。10分後に雲がはれて姿を見せてくれた。こうでなくちゃね


12月12、13の両日は忘年山行。伊豆の山を歩いてきた。いつもはひとり歩きだが今回は仲間と忘年会を兼ねての山行だ。

初日は熱海市の十国峠から岩戸山を歩いて伊豆山神社へ下山し、伊東温泉で忘年会。温泉で一年分の筋肉痛を癒してきた。2日目は伊東市の大平山(おおびらやま)を周回。どちらもハイキング程度だと思っていたが、後者は登山になった。

じつは2日目はひとりで天城連山縦走を予定していた。1週間前に腰を痛め、それに天気もよくない。ここは無理しないでのんびりしようと2日目も仲間の山行に加わった。

ことしの山歩きはこれでおしまい。年々の山行回数が減ってきた。山行記録を見るたびにそう思う。ことしはとくにそうなった。年を取ったからしょうがないか、と。それに、これまで登った山は高が知れているものの、自分では全国のめぼしい山はたいがい歩いたかなという思いがあり、登りたい山がなくなってきたせいもある。どこの山を登ろうか。それが問題だ。

年齢を考えると意欲と体力はどんなにがんばっても下降線だ。それをカバーするのが気力だ。年寄りの単独行には、さあ行くぞ、という気力がいる。しかしだいぶ弱気になってきたのがわかるだけに、来年はどの山を目指すのか、自分の心と相談しながらとなる。


山行日 2016年12月12日(月)から13日(火) 1泊2日
山域 伊豆
メンバー グループ(12日は14人、13日は11人)
コース
 12日 くもり 十国峠(日金山)ー岩戸山ー伊豆山神社ー熱海駅=伊東駅(泊)
 13日 くもり 伊東市水道山の宿舎ー柏嶺ー大平山ー丸山公園ー伊東駅


 [1日目]十国峠から岩戸山、伊豆山神社へ下山。
12月12日(月) 我孫子駅7:22=7:58上野駅8:11=9:57熱海駅10:18(バス)=10:56十国峠登り口=ケーブルカー=11:15十国峠(日金山)11:35-11:50東光寺-12:20岩戸山12:50-14:10七尾団地-14:40伊豆山神社ー15:25熱海駅15:35=16:01伊東駅=(泊)共同通信伊東保養所

今日のルートのハイライトはただひとつ、十国峠からの富士山だ。そう思っていた。熱海駅行きの東海道線の国府津駅前後からは丹沢山塊と雄大な富士山が見えだす。雲一つない。くっきりとした姿が見えている。これなら大丈夫だ。

それなのに。熱海駅から十国峠へ向かううちに雲が出てきた。もしかしたらの不安が的中してしまった。十国峠に立ったとき、すっかり曇ってしまい、富士はすそ野だけを見せて山頂は雲の中。ああ、がっかり。十国峠で富士が見えなかったら、これは詐欺だ、とついケーブル会社に悪態をつきたくなる。
しょうがない。周囲の景色を楽しもう。愛鷹山の背後に塩見岳と聖岳が見えたのがせめてもの慰めか。ところが、しだいに山頂部の雲がはれてきた。おっ、見えてきたぞ。その時の写真がこれ。

それからすぐにトップに掲載した写真になった。それも一瞬だけだった。再び雲に覆われた。これで気がすんだ。見えたのだから万々歳である。これまで飽きるほど山のてっぺんから富士の姿を見てきたのに、見えるべきところで見えないとなるとがっかりする。いつもの感想となった。

富士山が見えてきたぞ。お~い急いで集まってくれ。あれっ、また隠れてしまった。その集合写真。


十国峠は眺めがいい。その十国峠パノラマ写真を見つけた。これを見てしまうと、やはり晴れてほしかったなと。展望にはどん欲である。

先に進もう。目指すはこの岩戸山。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


源実朝の歌碑


 

日金山東光寺

 馬酔木にはさまれて歩く。

岩戸山近道の道しるべが出てきた。左から登るとまもなく岩戸山山頂だ。ここまでは登山というより散歩気分。だらだらと歩く。緊張感がないのでかえって疲れる。ここで昼飯。曇り空でうすら寒い。

下りの道はこんどは急坂になった。落ち葉で滑らないように注意しながら。やっと登山道らしい道になった。下の写真の右の階段を下りて道路に出た。

ここは左へ行くべきか、それとも右か。道は右へ下っているのだが、わたくしは当然左だと考えた。なぜなら出発前に学習してきたからだ。いつも単独行だから今日みたいなグループ山行でも、本やネットでルートはきちんと把握し、シミュレーションして頭に叩き込んでくる。準備が不十分だとすぐに対応できない。これまでの経験がそうさせる。安全第一である。

話を戻す。左か右か、ここはリーダー判断だ。わたくしは周囲の2,3人にここは左だと伝えたが、リーダーの判断を見守るしかない。リーダーの立場を考えて余計な口出しはしない。きちんと勉強してきた人が議論に加わるのはいいが、それ以外の人が加わると船頭多くして船山に上りかねない。口出しは慎重に。

だいぶ時間がたった。リーダー判断で右に行き、すぐ左の「この先通り抜けできません」という看板の道を下った。抜けられない道を無事に抜けられたのだが、そこでまた右往左往。迷ったにしてもすぐ下に人家が見えるからなんとなく安心感のある迷い方である。どうにか道路に出た。そこに伊豆山神社への道標を見つけてやっと本来のコースに戻った。そこは先ほどのところで、やはり左にいけば出るところであった。

伊豆山神社を目指す。

結明神社。

 伊豆山神社本殿


長い階段を下って熱海駅に出る。


熱海駅から伊東駅へ。降り立ったのは10年ぶりか。

伊東駅からは共同通信伊東保養所を目指す。館内の灯りが見えてきた。
温泉につかり、宴会ではうまい清酒が並んだ。あしたも登山だ。セーブして飲んだ。幹事のお二人にご苦労様でした、お世話になります。そう感謝しながら。

いつもは独り歩きばかり。グループ山行に参加しているのはこの会だけになる。できるだけ参加する意向でいるのだが、それをためらわせるものがある。それはいびきだ。泊まりでは部屋割りはそのつど決められる。運悪く!いびきの大きい人と一緒になると地獄だ。

対抗策は、宴会を早めに抜け出してふとんに入る。どうせいびきで目を覚まされるのだから、すこしでも睡眠時間を稼ぐためにこうする。次は耳栓。いつも用意してある。効果がなければこんどはふとんを引きずって避難するほかない。涙ぐましい努力をしている。

こうして十分な睡眠が得られないまま朝を迎える。楽しい気分が台無しになる。参加したことを後悔する。それでも年に一度ぐらいは会員の義務を自覚して参加しているのだが、そのたびに部屋割りが気になる。いびきをかく人と同室になりませんようにと祈る。神経質すぎるのか。こんかい同じ思いの人がいることがわかり、やっと同士を見つけられたという思いである。自己申告してもらい、いびきをかく人とかかない人に分けて部屋割りしてはどうかと思っているのはわたくしばかりでないことが分かった。

山小屋でも同じだ。これまではテントをかついで歩いてきた。ところが年を取って体力がなくなって、山小屋に泊まらざるを得なくなった。となりに眠る人が気になるのである。いびきで悩まされるのではないかと。翌日にハードな歩きになることがわっかているとき寝不足はこたえる。

厄介な気分を抱えたものである。

 ⇒2日目の忘年山行(2) 伊東市・大平山に続く


        
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そうだ ヤツガシラ 贈ろう

2016-12-10 | サトイモ

いまわが菜園で収穫できている冬野菜。ダイコン、キャベツ、カブ、ニンジン、ホウレンソウ、シュンギク、コマツナ、冬ネギ3種。ハクサイとブロッコリーはまもなく食べられる。保存野菜はサトイモ、ショウガ、ラッカセイ、それに6月収穫のジャガイモがまだある。野菜だけは有り余る量だ。

(上から)素洗いしたヤツガシラ、土垂、タケノコイモ(京イモ)

お歳暮の時季である。お中元の品は毎年同じものと決まっているのだが、お歳暮にこれといったものがない。毎年迷う。悩ましい。

ことしはヤツガシラを贈ることにした。サトイモのなかでも「八つ頭(ヤツガシラ)」は末広がりの「八」と、人の「頭」になるようにと縁起物としておせち料理によく使われる。わが家の正月には欠かせない。

ヤツガシラは暮れになるとどっと市場に出てくる。サトイモにしては高価だ。それが正月を過ぎると店頭からまたたくまに姿を消してしまう。まさに期間限定品となっている感がある。

いま、ヤツガシラを含めてサトイモを毎晩のように食べている。それほど好物である。うまいうまいと食べているのだから確かである。中でもヤツガシラが一番好きだ。これに対して「土垂」が一番だという人もいる。

ということで、「土垂」と「タケノコイモ(京イモ)」を加えて贈ることにした。

ことしのサトイモは、ヤツガシラと土垂を主に、タケノコイモ、エビイモ、愛知早生を作った。いずれも豊作である。贈るなら新鮮なうちがいいだろう。いずれも手塩にかけて育てたものと本人はそう納得しているのだが、受け手は、えっ?サトイモなんか、と思われたらどうしようか。ちょっとばかり心配でもある。

いざ贈るとなると準備がたいへんだった。形がいいものを選び、泥をついたままでは贈れないから素洗いして箱詰めする。これで年末の作業をひとつ終えた、そんな感じだ。

これからは年賀状を書いて、忘年山行をして、これで12月は終わり。いや大掃除が待っているか。


        
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冬ネギ3種はまもなく食べごろ

2016-12-07 | 下仁田ネギ


左から赤ネギ、石倉太ネギ、下仁田ネギ
12月4日収穫の赤ネギと石倉太ネギ

寒くなると冬野菜の甘みがぐんと増す。とくに厳寒期の12月末から2月の初めにかけてがいちばんうまくなる。

冬といえばネギ。厳寒期のネギのうまさはこたえられない。好きである。12月の声を聞くと、やっとネギが食べられるな、そんな感慨を持つ。というのもネギは栽培期間が長く、タネをまいてから収穫できるまで15カ月ぐらいかかる。口に入るまでが長いのである。

ことし栽培している冬ネギは、石倉太ネギ、赤ネギ、下仁田ネギの3種。冬ネギを食べるのは12月に入ってからときめてきた。ずっとそうしてきた。ところが今年は10月から石倉ネギと赤ネギを食べはじめた。はじめてのことで、まだ硬くてまずいんじゃないかと思い込んでいたのだが、案外と食べられた。もちろん本来のうまさとは違う。それでもこれならまあいいかと、それ以来食べている。

でもやはり冬ネギがうまいのはこれからの厳寒期。とろりとやわらかくて甘くなる。ネギの嫌いな人でも、ネギってこんなにうまいの!とびっくりする。大げさではない。ネギ嫌いのわたくしがそうだった。以来30年近く、ネギといえば冬ネギに勝るものはないと毎年必ず作っている。

冬ネギは根深ネギ。白い葉鞘部を長く伸ばすためにまめに土寄せをしてきた。これが冬ネギを作るときに欠かせない作業になる。12月4日収穫の石倉太ネギの葉鞘部は約30センチ。10月上旬では24センチぐらいだったから、この2カ月で生長していることがわかる。

下仁田ネギは立派だ。いまは葉が青々として伸び、ぴんと張って見た目がいい。これから寒さが厳しくなり、12月末あたりからしだいに葉は茶褐色に変色し、1月中ごろには地上部の青い葉はほとんど枯れてしまい、地中の白い部分だけが残る感じになる。

下仁田ネギの本当のうまさはこのときから、とわたくしは思っている。この葉鞘部の甘さといったらない。見た目が悪くなっているから市場にはでなくなる。これを食べられるのが栽培しているもののひそかな楽しみである。


        
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ブロッコリーはまだピンポン玉

2016-12-04 | ブロッコリー

この秋はブロッコリーに手を焼いた。栽培は簡単だ。タネをまいたらまず間違いなく収穫できる。

それなのに、キャベツやハクサイに比べて害虫の食害は少ないと思っていたのだが、この秋は被害がブロッコリーに集中した。まるで狙われたかのように、発芽したばかりの若い苗の芯を食害されてつぎつぎと枯れてしまった。

いつも20株ぐらい作る。多めに苗は育てたつもりだがこれが食害されてしまうから、不足分を補うため再三タネをまきなおした。これが意外と面倒なのだ。この野郎と虫に向かって腹を立てるのだが、ここはタネをまめにまくほかない。ブロッコリーにかぎってこんなにもまき直す事態になるとは思ってもみなかった。

何十年と菜園をやっていても、毎年すんなりと育ってはくれない。そこが面白いのだが、そうも言ってられないほどなんども対応させられた。それにしてもこの秋は異常なくらい虫が多かった。

タネは8月末にまいた。いま現在ピンポン玉の大きさになっている。やはり生育が遅れているといっていいだろう。ブロッコリーの旬は冬。冬のあいだに食べられれば文句はないのだが、せめてお正月には食べたいものだと願っている。


        
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ハクサイはいまだ

2016-12-01 | ハクサイ

秋冬野菜でいまだ収穫できていないのがハクサイとブロッコリーの2つ。

まずはハクサイから。
品種はいつもタキイ種苗の中生種「黄ごころ85」。タネは8月下旬にまいた。ハクサイ栽培のむずかしいところは苗を育てること。これまでかなり苦労し、勉強させられた。周囲の家庭菜園はたいがい苗を買ってきて植えつけている。困難を回避するといつまでたっても栽培技術は身につかないし向上しない。ダメもとでやってきたおかげでそれなりに手間はかかるものの、毎年立派なハクサイができる。

家庭菜園を30年以上もやっているのに、すんなり育てることができないのが3つある。ハクサイの育苗、ニンジンの発芽をそろえること、それにタマネギの育苗である。長年の試行錯誤でハクサイとニンジンはなんとかうまくなったが、タマネギの育苗だけはいまも苦手意識がある。

ハクサイの育苗は、毎年少雨と害虫に悩まされる。本葉3、4枚まで育てるのに苦労する。ここまで生育すればあとは収穫までもっていくことができる。

初期生育には本気になって取り組む。ところが、今年にかぎってどういうわけかすんなり育った。こんなことはめったにない。素直に喜べばいいのだが、さあこいと肩ひじ張っていただけに拍子抜けしてしまった。めずらしいこともあるものである。

そろそろ収穫なのだが遅れている。原因は秋の天候不順としか考えようがない。頭を押さえるとまだやわらかくてゆるい。はね返すくらいの固さにならないといけない。それでもまもなく収穫できるだろう。


2016年の読書

2016年11月の読書
・暗幕のゲルニカ(原田マハ著・新潮社)
・郵便配達は二度ベルを鳴らす (ジェームズ・M. ケイン著、田口俊樹訳・ 新潮文庫)
・魚はエロい (瓜生知史著・光文社新書)

2016年10月の読書
・彼女に関する十二章(中島京子著・中央公論新社)
・漂うままに島に着き(内澤旬子著・朝日新聞出版)
・捨てる女(内澤旬子著・本の雑誌社)
・身体のいいなり(内澤旬子著・朝日新聞出版)

2016年9月の読書
・源氏物語巻5(蛍、常夏、篝火、野分、行幸)円地文子訳・新潮社
・源氏物語巻4(玉鬘、初音、胡蝶)円地文子訳・新潮社
・家康、江戸を建てる(門井慶喜著・祥伝社)
・捉まるまで(大岡昇平著・日本文学全集18池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
・黒髪   (大岡昇平著・日本文学全集18池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
・武蔵野夫人(大岡昇平著・日本文学全集18池澤夏樹=個人編集・河出書房新社)
・ベルリン飛行指令(佐々木譲著・冒険の森へ13(飛翔への夢・集英社)

2016年8月の読書
・蓼喰う虫(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・海の見える理髪店(荻原浩著・集英社)
・零式戦闘機 (吉村昭著・新潮社)

2016年7月の読書
・源氏物語巻4(薄雲、槿、乙女)円地文子訳・新潮社
・源氏物語巻3(蓬生、関屋、絵合、松風)円地文子訳・新潮社
・真実の10メートル手前(米澤穂信著・東京創元社)
・天下人の茶(伊藤潤著・文藝春秋)

2016年6月の読書
・源氏物語巻3(須磨、明石、澪標)円地文子訳・新潮社
・ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(下)ダヴィド・ラーゲルクランツ・著ヘレンハルメ美穂・羽根 由訳
・ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(上)ダヴィド・ラーゲルクランツ著・ヘレンハルメ美穂・羽根 由訳
・定本 黒部の山賊 アルプスの怪(伊藤正一著・山と渓谷社)

2016年5月の読書
・源氏物語巻2(賢木、花散里)円地文子訳・新潮社
・新々訳源氏物語巻1(桐壺、帚木、空蝉、夕顔、若紫、葵)谷崎潤一郎全集第25巻・中央公論社
・おひとりさまの最期(上野千鶴子著・朝日新聞出版)

2016年4月の読書
・安土往還記(辻邦生著・池澤夏樹=個人編集 日本文学全集19河出書房新社)
・焼跡のイエス(石川淳著・池澤夏樹=個人編集 日本文学全集19河出書房新社)
・紫苑物語(上に同じ)
・諸国畸人伝より小林如泥、鈴木牧之(上に同じ)
・羊と鋼の森(宮下奈都著・文藝春秋)

2016年3月の読書
・王様とサーカス(米澤穂信著・東京創元社)
・武州公秘話(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・夢の浮橋(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・孤狼の血(柚月裕子著・KADOKAWA)
・盲目物語(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・小野篁妹に恋する事(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・蘆刈(谷崎潤一郎著・中央公論社)

2016年2月の読書
・乱菊物語(谷崎潤一郎著・中央公論社)
・長いお別れ(中島京子著・文藝春秋)
・重耳(下)(宮城谷昌光著・講談社)
・重耳(中)(宮城谷昌光著・講談社)

2016年1月の読書
・重耳(上)(宮城谷昌光著・講談社)
・消滅世界(村田沙耶香著・河出書房新社)
・つまをめとらば(青山文平著・文藝春秋)
・雨月物語(上田秋成著・円城搭訳・河出書房新社日本文学全集11)

⇒2015年、2014年、2013年、2012年の読書


        
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