イマココLIFE

キャリア18年の研修講師。少し心が軽くなるセルフケアやマインドフルネスの事、研修講師のお仕事を綴ります♪

台風や大雨の被害、お見舞い申し上げます

2023年06月03日 | マインドフルネス
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。


昨日は私も所用で外出をしていました。
帰宅のために使っている電車の路線はストップしてしまい、大混乱。
幸い、私はタクシーに乗ることができたのですが、遠方から来ている方は大変な思いをされたことでしょう。

報道では辛い被害のニュースも流れています。
どうかこれ以上の被害が出ませんように。そして大変な状況にある方が、少しでも早くホッとできますように。


このようにひどい災害が起きたとき、さまざまなマイナスの感情が湧き上がってきます。

驚き
不安
恐怖心
怒り
悲しみ


天気が悪い!と空に向かって怒ってみても、空には反応がありませんし
「じゃあ、お天気にしますよ」
と変更してもくれません。

わかりきっているので、空に怒鳴りつける事はしません。(する人もいるかもしれないけれど?)

でも、悪天候によって”被った”不都合は目の前にある。
そしてイライラした感情が湧き上がります。
”誰か”のせいだ!と、例えば駅員さんに詰め寄っている方の姿もありますね。

MBSR(マインドフルネスストレス低減)の講師が集まって行った、5日間のリトリートの『歩く瞑想』で、こんなことがありました。

ロウソクだけのほの灯りの中で、”後ろ向き”で歩きます。ゆっくりと慎重に、自分の進みたい方向に。

後ろ向きなので、自分の進む方向にいるであろう人や壁の姿は見えません。
互いに気配を感じながら慎重に進むのですが、どうしてもぶつかってしまうことは起こります。

歩く瞑想のガイドをしてくださったドイツから来た先生がおっしゃいます。

『ゆっくり 静かに ただ歩く

あなたはあなたの進む方向に
静かに進んでいく

誰かや 何かに
ぶつかるかもしれない

でも、互いにぶつかろうと意図してぶつかったのではない
ただ、互いに歩いて
ただ、互いの距離が近づいた

そこに”意図”はありません

ぶつかったとき、自分の中に湧いてきた感情に気づいて
互いに意図せずぶつかった事実にも気づいて
そうすると、もしかしたら感情が変化するかもしれない 』

不都合な出来事は必ず起こります。
自分で変えられることもあるけれど、どうしょうもないこともありますね。
変えられないことはちょっと横に置いて、変えられそうな事、できそうな事に目を向けてみる。

今日もお読みいただきありがとうございました。


アサーティブなコミュニケーション

2023年06月01日 | コミュニケーション
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。

マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。

前回のブログでは、結婚している女性への呼称について書きました。
頂いたコメントをきっかけに、また様々に考えております。ありがとうございます✨


さて、今日もコミュニケーションについて少し。

『アサーティブ・コミュニケーション』という言葉を聞いたことはありますか?

人のコミュニュケーションのとり方は、大きく分けると3タイプ。

1、攻撃的なコミュニケーション(Aggressive)
2、主張しないコミュニケーション(Passive)
3、お互いを大切にしたコミュニケーション(アサーティブ)


攻撃的コミュニケーションのタイプの方は、パワーハラスメントやモラルハラスメントの加害行為の危険性が高まります。
自分の不快感や怒りの優先順位が高く、強く主張するので、周りを怯えさせたり辟易させたりします。



また主張しないコミュニケーションのタイプの方は、想いや意見があっても周囲に気兼ねして我慢したり遠慮したりします。一見「いい人」と思われているように見えますが、それは”都合のいい人”なのかもしれません。
「あぁ、あの人は大丈夫よ。自分の意見無いから」などと軽んじられる場合もあります。
知らず知らずにストレスがたまり、怒りを溜め込んでしまうこともありそうです。

目指したいのはアサーティブなコミュニケーションタイプ。
自分の想いや意見を率直に伝えられる。そして相手の想いや意見にも向き合い耳を傾けて、お互いにとって良いことを一緒に見つけていくやり方です。


今日、注目したいのは「1」の攻撃的なコミュニケーションタイプ。

研修で皆さんに伺うと、自分は攻撃的タイプです、とハッキリ言う方は少なめ。
多くの方は「2」主張しないタイプか「3」アサーティブタイプだとおっしゃいます。

私もその一人で、”言いたいことがあっても我慢しちゃうんですよね〜ワタシ”、と内心思っていました。

実は、アグレッシブタイプは、相手に強く言ったり押しつけたりするばかりではないのです。

直接的には意見を主張することはないけれど、
・不機嫌な態度や表情をする
・返事をしなくなったり、無視をしたりする
・ドアや机の引き出しを大きな音を立てて閉める
などなど、周りの人に『あれ?何か怒ってる?』『もしかして、私が何か良くなかったのかな?』と不安にさせたり、雰囲気を悪くしたりすることもアグレッシブタイプです。

実は私、家族に対してこのコミュニケーションを取ってると気づいたのです。

主張しないアグレッシブコミュニケーションを取っている時、内心では
『言いたいことを我慢している!』
『主張しないコミュニケーションだ』
と思っていました。
そしてその実、怒りを態度で強く主張することで、相手をコントロールしようとしていた。

うーん…。

子供が小さかった頃のことで、可哀想な事をしてしまったと後悔しています…。

自分のコミュニケーションタイプはどうかな?と、ちょっと客観的に考えてみましょう。いろいろ気づくことがあるかもしれません。
そしてマインドフルネスはアサーティブコミュニケーションを取るために、とても有効です。

今日もお読みいただきありがとうございました。