イマココLIFE

キャリア18年の研修講師。少し心が軽くなるセルフケアやマインドフルネスの事、研修講師のお仕事を綴ります♪

『幸せ』ってなんだっけ?

2024年02月27日 | マインドフルネス


こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、マインドフルコミュニケーションアドバイザー、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。
ホームページへのリンクや、講座の紹介が含まれる事があります


昔、『幸せってなんだっけ?なんだっけ?』と明石家さんまさんが歌うCMがありました。

明石家さんまさんが少し掠れた声で歌っている、その事だけでクスクス笑ってみていた子供時代。
その時、大人だった人たちはどんな心持ちで見ていたのかな?とふと思います。

ウェルビーイング(生活の満足度、幸福感)が注目されるようになり、多くの取り組みがなされています。

人はみな、誰でも『幸せでありたい』と願うものです。


そもそも日本人は、精神の安定をもたらす神経伝達物質セロトニンの分泌量が少ないとわかっています。

ストレス物質ノルアドレナリンの働きを抑えてくれるセロトニンが少ないので、高ストレスだし睡眠の質も悪くなりがち。
(ちなみに、セロトニンはリサイクルされるのですが、日本人はリサイクル率も低いんです😢)

人種的傾向として、同じ出来事に対しても悲観的に捉えがちだし、不安感を感じやすいために、事前に入念に準備をしたり、何度も確認をしたりする仕事ぶりにつながるのでしょう。

慎重であることは良い側面でありますが、盲目的に不安を募らせる情報ばかりに意識を向けて、必要以上に自分や周囲を追い詰めていくことは、『幸せ』から遠ざかる行為です。


ずいぶん昔に読んだものですが、1960年頃カナダのマギル大学で行われた
感覚遮断の実験
に伴うストーリーを思い出します。

※この実験の背景には、戦時下における洗脳的思想教育等が発端でありますが、詳細については割愛します。また、実験目的についてもトピックとは関係がないので触れません。

感覚的な刺激が極力無い環境を作り出して、複数人にそこで過ごしてもらうといったものでした。
(刺激的な感覚を排除した個室)

大学の学生に希望者を募り、期間中は用意された個室で自由に過ごしてもらいます。
目には黒いゴーグル、耳にはホワイトノイズ( 人間の耳に聞こえるすべての周波数が均等に混ざって出来ている音 )が流れるヘッドホン、手と腕は物に触れられないように覆われています。
視覚、聴覚、触覚の刺激を極力排除します。

何日でも好きなだけ過ごして良く、その間、アルバイト代も支払われます。

当時の学生のアルバイト代としては破格であったため、実験側は長期間に及ぶことを想定して、お金を充分に用意していました。

ところが、2日とたたずにリタイアを申し出る学生が続出したのです。
『こんな事、我慢できない!
 刺激!!刺激をくれ!!!』

数少ない学生は、リタイア組よりも長く被験者として留まりました。
その学生は、いわゆる苦学生で、学費などを自分で賄っていました。
お金のために、まさに死にものぐるいで耐えていましたが、それもほんの少しの期間しか持ちませんでした。


一面的な捉え方ではありますが、私達が幸福感をハッキリと感じる背景には、必ず対極の辛さがあります。

仕事などの達成感は、そこに至る苦労や時間の長さによって高まります。
苦労なく手にした物の価値は何事にも代えがたいのですね。

そして、それを分かち合える存在によって、更なる幸福感へと繋がっていくのだと思います。

今、目の前にあるもの。
小さくて何気ないもの。
でもそれは、あなた自身や誰かが、気の遠くなるような頑張りを遂げた結果かもしれませんね。


ところで、冒頭の写真は、先日の会食のワンシーンです。
1番手前はカルバドス。
よく見ると、瓶の中に大きな林檎がまるまる入っています。細い瓶の入り口よりもずっと大きな林檎です。

いったいこのリンゴはどうやって瓶の中に入ったのでしょうか?

私達が見ているもの、見えているものの姿。
私達が”わかっている”と思っている事。

その『枠』を外してみたら、また違っているかもしれませんね。

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)のコースでは、『枠』から外れてみるという気づきにも触れます。
次のクラスの開催は6月頃を予定しています。
よろしければお問い合わせくださいね。

マインドフルネス 研修 MBSR ストレス解消 講師 内田尚 WellnessLab Magnolia ウエルネスラボマグノリア

マインドフルネスを通じてストレスを低減。集中力を高めるコースやプログラム、研修をご提供します。国際基準のマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の講師認定を持つ講師...

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金の卵とは?

2024年02月19日 | マインドフルネス


こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、マインドフルコミュニケーションアドバイザー、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。
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イソップ童話「金の卵を産むがちょう」を覚えていますか?
(がちょうではなく、ニワトリの場合もあるようですね)

将来が大いに期待される若者を「金の卵」と評することが多いけれど、そもそもあの童話ってどんなお話だったでしょう?



『あるところに貧しい農夫がいました。
農夫はがちょうを1羽拾います。
それは、なんと金の卵を産むがちょうでした。

がちょうは毎朝一つ金の卵を産みます。
農夫はその卵を売り、少しづつ豊かになっていきました。

農夫はもっと一気に金持ちになりたい!と思うようになります。
がちょうのお腹の中にはゴロゴロ金が入っているはずだ!と思った農夫は、嫌がるがちょうのお腹を切り裂いてしまいます。

がちょうのお腹には何も入っていません。

農夫はもう二度と金の卵を手にすることができなくなってしまいました。』


既に手にしている幸せを大切にしなさい、という教訓でしょうか。

MBSR(マインドフルネスストレス低減法)のクラスの中でも、3週目くらいから
『自分はいろいろなものを手にしている』
『みんなに支えられていると気づいた』
などの言葉が、ご受講生から出てきます。


もっと美味しいものを
もっときれいなものを
もっと便利に
もっと簡単に
もっと早く
もっと、もっと!

いつも渇望していて満たされない感じ。



かつて
1位じゃないと駄目なんですか!
2位じゃ駄目ですか!?

との言葉が一斉を風靡した?ことがありましたね。

もっと良くしたい!
という、私達の欲求が発展につながり、この快適な生活を送れる原動力になっています。

それを否定する事はできません。
本能ですし、必要なことですものね。

ただ、同時に
今の自分が持っている幸せは?
その幸せを支えてくれている人、環境は?
という事にもしっかり目を向けられると良いな、と思います。
私も時々忘れてしまってイライラしてしまう事がありますから。


ところで、
将来有望な金の卵も産みっぱなしでは育つことはできません。

胸元に引き寄せて
大切に大切に温めてあげて
初めて卵は孵ることができるのです。

上手に温めてあげたいですね。
そして、卵たちにも「温めてもらっている」と気づいてほしいものです。


以下はホームページのご案内です。
マインドフルネスやコミュニケーション、人材育成についてお役に立てるかもしれません。

マインドフルネス 研修 MBSR ストレス解消 講師 内田尚 WellnessLab Magnolia ウエルネスラボマグノリア

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今日もお読みいただきありがとうございます。







正論は小声でvol.2(リーダーシップ・育成)

2024年02月09日 | コミュニケーション


こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、マインドフルコミュニケーションアドバイザー、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーション、研修講師の日常についてブログに綴っています。
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現在、わたしの研修の仕事は少し落ち着いていて、出張も少なく、自宅で過ごす時間が長め。
そして息子も、年明けからコロナになったり、ウイルス性結膜炎になったり、感染症続きで外出が出来ません。
いつもは簡単に済ましがちな朝食や昼食も、若い男性がいればシッカリとボリュームのあるものを作ります。

在宅でも仕事をしているので、内心『ちょっと面倒…💦』と思う自分もいます。
が、春から家を出る予定の息子と過ごす時間は貴重だなぁ…と思えば、寂しさや切なさを感じて、胸がキューン💔😢とする不思議。

こんな『キューン』は、思春期以来です🤭🤭 


さて、前回のブログで『正論は小声で』を書いた関係で、思い出したことがあります。

まだ私が若く、コミュニケーションや”話し方”に関心もなく、なかなかの困ったさんだった頃です。

仕事で対応したお客様が猛烈に怒りだした事があります。
ここでは書けませんが、お怒りのあまりにちょっとした”ご乱行”に及びました。対応していた私は頭が真っ白。
わけもわからぬまま、必死で対応して、お客様はお怒りのまま帰っていきました。

お怒りの原因はわかりません。
「いらっしゃいませ」を言った程度のやり取りしかしていません。
なんだかわからないけど、急に怒りだした。私は悪くないぞ😑
と、思っていた私です。

直属の上司の他、属長にも報告をした際にも、「急に怒りだした。わけがわからない」と話したと思います。

私の報告をじっと聞いていた属長が
「そうか。わかった。
 でも、君自身にも何か原因があるって、本当はわかっているんじゃないか?」
と静かに仰るのです。


は?何を言っているのだ?

若く未熟だった私は思います。
やり取りを見てもいないのに、なんなの?!と、内心プリプリ怒ってました。
いや、内心に収まらず、不満げな顔をきっとしていたはずです😱

そして、その属長のことが大嫌いになってしまいました…。


月日は流れ、属長は異動していき、私は退職します。子育てをしながら、別の企業で仕事を続けていました。

そうした日々の中で、時折、あの属長の言葉を繰り返し思い出すのです。
職場で小さなトラブルがあったとき、夫とちょっとした諍いをしたとき…。

いつも自分は正しくて、
いつも誰かの、何かのせいにしがちな自分。

本当は私にも原因がある…のだな。


私がコミュニケーションについて、”話し方”について学んでみよう!と思ったのは、完全にあの属長のひと言のおかげです。

属長に言われたことは正しかった!と気づくまでに、実に10年近い月日がかかりました😅
遅い!遅すぎますね💦
他の方なら、その場でハッとするのかもしれませんが、なにしろ私は”困ったさん”だったので、そんなに時間がかかってしまいました。

もうお会いする機会もない属長に、今はずっと感謝をしています。
もし、お会い出来たら(ご本人は覚えていないと思いますが)、心から御礼を言いたい!といつも思っています。


上司やリーダーは、時として厳しいことも言わなければなりません。
厳しいことを言えば、その時は反発されてしまうかもしれません。

でも、本当に正しいことなら、
感情的ではない、本質をつくひとことなら、
もしかしたら相手の芯にしっかり届くはずです。

その場では感謝されないし、面白くなさそうな態度を取られるかもしれないけれど、その一言が部下の人生を変えているかもしれません。

リーダーの正論には力があります。
素晴らしいリーダーシップを発揮して、
輝いていていただきたいと願っています🤗

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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正論は小声で

2024年02月06日 | コミュニケーション


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関東地方は大雪です。
(いやいや、雪国の方からすればアレ?ですよね😅)
昨夜はゴロゴロと雷まで鳴って、ドキドキしていました。
幸い、今朝は交通機関はさほどの混乱状態では無いようで一安心です。


先日ドラマを観ていて、登場人物が(隠居した父親が息子に向けて)発した言葉が胸に響きました。

お前の言うことは、うん、最もなことだ。
でもなぁ、最もなことを難しい顔をして言えば、反発したくもなるぞ。

コミュニケーションの研修の中でも、同じようなことを話すことがあります。
【正論は小声で言うといいですよ】と。

上司やリーダーから部下後輩へ。
足りないところが目についたとき、
今後の相手の成長のために、
ついつい「〇〇しなければならない」「□□は意味がない」など、”正しい””あるべき姿”を滔々と諭します。

正しいことですから、話している側は気分がよろしい🤭。
でも、言われた側は次第に責められているような、自分のダメさ加減を突きつけられるような気分になってきます。

人によっては落ち込んでしまうし
人によっては「わかってるってば!」も反発したくなるかもしれません。


ドラマの台詞を聞きながら、私自身にも思い当たる時はあるな…と考えていました。
特に身内にはその傾向が表出しがちです。

改めてハッとさせられました。
正論は小声で。短く🤗


企業様や団体様向けに、マインドフルネスに基づいたコミュニケーションの講座(研修)を実施いたします。
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