これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

青い瞳のキャスバル

2015年03月08日 20時38分16秒 | エッセイ
 私はガンダムオタクである。したがって、2月28日から3月13日まで公開されている映画「青い瞳のキャスバル」を見逃すはずがない。



 念のため、ネットでチケットを予約し、万全を期して劇場に向かう。思った通り、ガンオタで満席に近かったが、若者はほとんどおらず、9割方がファーストガンダム世代の中高年であった。
「すいてる……」
 開始前にトイレに行くと、何と誰もいなかった。熱心なガンダムファンは圧倒的に男性が多く、ここでは女子トイレに行列ができることもない。ゆっくり用を足してから、席についた。
 上映時間は62分。実に短い映画なので、料金は1300円だ。しかし、プログラムは1100円。ちょっと価格設定がおかしいのでは? と思いつつ、オタクは買ってしまう。哀しいかな……。
 62分はあっという間であった。ルウム宙域の戦いで、キャスバルことシャア・アズナブルが鬼神の働きをする場面から始まり、さかのぼること11年、キャスバルの父が暗殺された頃に戻る。政権争いに巻き込まれ、陰謀渦巻くムンゾからの脱出がストーリーの柱となっている。
 タイトルの割には、キャスバルの出番が少なく不満だった。また、妹のアルテイシアが、オツムの弱い子のように描かれているのもイヤだった。でも、ハモンさんの多才ぶりには感心したし、ランバ・ラルの行動力にもスカッとした。
 意外なことに、一番印象に残っているのは、暗殺者側の娘であるキシリア・ザビである。



 変な髪型のせいだろうか。角の生えたようなデザインのヘルメットを取ると、その下の髪も角のようになっていて、やたらとインパクトが強い。たとえ兄弟といえども、顔色ひとつ変えずに謀殺する割には、敵に無用な情けをかけたりする。そして、弟のガルマには、イライラするのか相当手厳しい。
 ファーストガンダムでの彼女は、エストロゲン枯渇かと思われる色気のなさであったが、今回は一糸まとわぬヌードシーンまであり、イメージが変わった。人間味が感じられ、話に奥行きができた気がする。
 続編は、今年の秋に公開されるらしい。
 だったら、最初から今回と次回の話を合わせて、2時間ものにすればいいのにと思うのだが、小出しにする作戦のようだ。
 また不思議な価格設定であることは予想できる。
 それでもオタクは楽しみにしてしまう。哀しいかな……。


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コメント (12)
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