これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

「機動戦士ガンダム ジ・オリジンⅤ」でLINEの練習

2017年09月03日 21時21分25秒 | エッセイ
 勤務校の2学期は、9月1日から始まる。
 朝は電話番のため、早めに出勤してYahooニュースなどを見ているのだが、気になるバナー広告が目についた。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦 9/2公開」
 なにっ!
 ファンでありながら、高知やら香川やらで遊ぶことばかりに気を取られていて、全然知らなかった。来週は墓参りに行くから、何の予定もない2日か3日がよさそうだ。急いで劇場と時間を調べ、娘に連絡をとって選ばせ、帰り道でチケットを購入した。
 ジ・オリジンは今回が5作目である。4作目の「運命の前夜」は、去年の11月に公開されたので、実に10カ月ぶりだ。
「ミキは2時までバイトだから、終わったらラインするよ」
「ああ、ラインね……」
「前回はどこで終わったんだっけ。忘れちゃった」
「私も」
 何とも頼りない親子である。池袋の喫茶店で待ち合わせにしたが、ラインはちょっと気が重い。何しろ、文字の入力が遅いから、相手のトークについていけないのだ。練習せねばと焦るが、どうやって? と首を傾げる。
「そうだ、4作目のあらすじを調べて、入力練習に使えばいいんじゃないの?」
 我ながら、これはグッドアイデア。娘をアルバイトに送り出したあと、パソコンを立ち上げて4作目のあらすじを検索した。
「よーし、練習するぞ~!」
 相手の返信が早いと、落ち着いて入力できず、どんどんミスが増える。しかし、娘は仕事中だから返事は来ないはず。慌てず急がず、マイペースで文字を打とう。



 読む側としては、こんなトークばかりだったら、ガッカリするだろうか……。まあよい。
 待ち合わせの前に、バイトの終わった娘から「ちょっと思い出してきた」という短いメッセージが送られてきた。「『つ』と『て』の入力ミスが多い」という指摘とともに。
 公開初日の映画館は、ほぼ満席だった。入場者プレゼントのミニ色紙をゲットし、とても嬉しい。



 余裕を持って劇場入りしたのに、すでに売店には長蛇の列ができている。飲食物だけでなく、グッズを買う客が多いからだ。中には、あれもこれもと欲張る客もいる。とばっちりで、シャアザクの目のついた「リバーシブルアイマスク」は、すでに売り切れていた。これなら使えると思ったのだが。また、ネットでは「ジオン十字勲章ブローチ」の最後の1個をゲットした人の喜びの声がアップされていた。
 初日でもこういう状態なのだから、生産数を増やせばいいのに。買い過ぎのガンヲタのために。
 気になるストーリーの方には、大きな進展が見られなかった。
 セイラことアルテイシアは、凛々しくカッコよかった。さすがは、ジオン・ダイクンの子だ。
 ザビ家の面々は出番が多い。意外に人道的なデギン、演説に自己陶酔するギレン、やかましいドズル、なぜか影の薄いキシリア、うろたえることで笑いをとるガルマ……。ファーストガンダムでは、地球連邦軍側から描かれることが多かったので、興味深く見ることができた。
 一番人気のシャアは、まだ「赤い彗星」ではない。メイキング・オブ・赤い彗星だから、今回はどのようにして、通常の3倍の速度で飛べるザクができ上がったかがわかる。未曽有の加速に耐えるシャアを見ていると、こちらまで息苦しくなり、パイロットにかかる肉体的負担が感じられる。
 まもなくシャアは加速に適応し、戦いを始めるのだが……。
 あの終わり方は罪だ。
 今回は、多くの登場人物が「何のために戦うか」を口にした。復讐のため、愛する者を守るため、手柄を立てるため、人によって理由はさまざまだ。戦争は決して美しいものではない。悲劇である。アイランド・イフィッシュの落下は、まさに「悪魔の所業」というフレーズがふさわしい。戦争を知らない世代には、このことをしかと心に刻みつけていただきたい。
 4作目のあらすじを入力したおかげで、ラインの腕がちょっぴり上がった。
 せっかくだから、5作目のブログラムも入力練習に使いたい。シャアザク誕生の裏話を、ラインに打ち込んで娘に送信した。



 6作目の公開は、来年の5月5日である。
 そのころには、きっとラインの入力速度も上がっているに違いない。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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