これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

玄米デビュー

2021年09月19日 20時43分46秒 | エッセイ
 アンチエイジングのカリスマ、ドクター南雲に刺激され、玄米を食べてみようと思った。
 真似すれば、同じように若返るとは限らないのに、現金なものだ。
「えーと、無農薬のを選ぶのね」
 生協で、それらしい商品を購入する。



 外袋の説明を読むと、玄米は8時間ほど水に浸しておくものらしい。急に「さあ、今から玄米を炊こう」という無計画なひらめきがあったとしても我慢せねば。用意周到ではない私も、この日は研いだ玄米をひと晩置いて待った。
 翌朝、吸水した玄米を炊飯器に移す。水加減は精白米よりも多め。炊飯器の内釜に、玄米用の目盛があったので助かった。



 たしか、平成2年に購入した炊飯器には、こんな目盛はなかったはずだ。「おかゆ」や「麦めし」の表示もあり、食生活の多様性を感じた。
 炊飯モードも、「炊き込み」「おこわ」「雑穀」など多種類ある。ここから「玄米」を選べば、あとは炊き上がりを待つだけのお手軽さであった。



 炊飯中に、玄米の外袋をあらためて見たら「塩少々を入れて炊く」と書いてあった。完全に手遅れである。見なかったことにしよう。
「ピー、ピー、ピー」
 炊飯器のアラームがけたたましく鳴り、「炊いてやったんだぞ」とアピールしてくる。
「はいはい」
 フタを開けると、炊き立てご飯のよい香りが、ふわっと広がってきた。さすがは炊飯器くん、やってくれるじゃないか。
 これを茶碗によそい、まずは何もかけずに食べてみた。



「美味しーい!」
 よく聞く「クセがあって食べにくい」との声はあてはまらない。雑穀米が好きな人には理解できると思うが、一粒一粒にモチモチ感があるし、精白米とは違った甘さがあって、かなりいい感じ。何より、血糖値の上昇がゆるやかになる点が安心だから、バクバク食べてしまい、あっという間になくなった。
「あー、食べた、食べた」
 すっかり満足して、のんびりと休日を満喫する。平日は時間に追われていても、週末はダラダラと好きなように過ごせるから心が休まる。夕方ごろだったろうか、時間を浪費し、座布団に寝転んで本を読んでいたら、急にお腹が痛くなった。
「いてててて、何だろう」
 トイレに行って何とか回復した。玄米はよく噛まないと、下痢や腹痛の原因になるのだとか。
「がっつき過ぎたかな」
 初心者であることを思い出し、反省する。
 次は気をつけよう。


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コメント (6)
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